10年前の自分に伝えたい、勉強しておきたかったこと
背景・目的
Qiita 10周年記念イベント - 10年前の自分に伝えたい、勉強しておきたかった技術 - Qiitaということで、10年間を振り返り、今の知識・記憶のまま10年前に戻った場合何を勉強するのかをまとめてみようと思います。
この10年で勉強したことを棚卸してみる
10年前は2011年で、その頃はアラサーというところでした。新人期間は終わり、中堅~ベテランと呼ばれるポジションに移行していくタイミングというところでしょうか。
それからの10年で非IT領域も含め、仕事や自習を通じ次のようなことを学習してきました。今の業務で利用しているものには○、今後使うのではないかというものには△をつけています。おおよそ時系列順です。
- 英語 ○
- IBM Notes/Domino(HCL Notes/Domino)
- Linuxサーバ管理
- AIXサーバ管理
- データセンタ運用・管理 △
- VBscript ○
- 交渉学 ○
- IBM Cloud
- Python △
- 量子コンピュータ △
- RPA・自動化 △
- Microsoft365(Teams/Sharepoint/PowerApps等) ○
- 簿記 ○
- マネジメント ○
- 自社事業の概要・基礎知識 ○
棚卸ししてみて何がわかるか?
特定のベンダに依存するようなソリューションは自分の環境が変わると使われなくなっていました。また、年齢を経ると管理系のスキルが多かれ少なかれ求められるため、必要に応じて学んできて、それらは今後も使っていけそうなことがわかります。
自分がなんとなくやりたいと思っていたIT技術は陳腐化したり、年次が上がると使われなくなっていました。陳腐化しなくてもガンガン勉強する若手が後から後からやってくるので、その技術一本でやっていくのは難しくなっていたなぁということが、自分の中で整理できました。
棚卸しを踏まえて、10年前に学習しておきたかったことは?
棚卸ししながらここ10年のことを色々思い返しましたが、とにかく自分の感情を上手にコントロールする力、外部環境からのあらゆるネガティブな情報をうまくさばく力をたくさんつけるべきで、そういった知識をもっと吸収しておきたかったということがあります。このあたりの力や知識が圧倒的に足りていなかったため、これまでの10年の何年かを無駄にしてしまいました。
それと英語。英語は身につけても腐らないと思います。当時も勉強していなかったわけではなかったのですが、真剣味が足りずモノになっていませんでした。スピーキング・リスニングの勉強度合いはもっと上げるべきでした。喋れない・相手の言っていることがさばけないと意味がないです。
最近は昇進や転職にTOEICのスコアが当たり前のように絡んできますし、当時も全く影響が無いわけではなかったのですが、どうせ仕事であんまり使わないしなぁ…とあまり勉強に乗り気ではなかったところはありました。
3つ目は「マネジメント」に関する勉強です。具体的にはいわゆる管理職として部下を率いて仕事をすることに関するあらゆる知識と、管理部門(人事・経理・総務)の基礎知識です。
SEやIT技術者をずーっとやっていても自然とマネジャーになれるわけではないです。勉強を始めるまでは自分とマネジャーの間のパスが全く見えず断崖絶壁が横たわっているイメージで、マネジャーになるのは無理ゲー感が強かったです。
なので、「マネジャーにならなくても一生技術者として食っていく」という考え方で3~4年前までは走っていましたが、ある程度年齢を経た後の転職についてはマネジャー経験(あるいはそれに準ずる経験)が重要視されるため、若干泥縄感ありながらも勉強を始めているというところです。勉強を始めたり、環境を変えたりしたところ、徐々に道が見え始まっている、自分で無理だと最初から諦めなくなってきています。
最後に「自社事業の概要・基礎知識」を挙げておきます。具体的には、自社がどんなビジネスをしていて、どのように収益を上げているのかについて知ることです。目の前のIT技術だけ見ていると、仕事もやらされ感が強くなってきます。そのIT技術がどう自社のビジネスに貢献しているのか、自分の中で具体的なイメージを持つことはとても重要です。
ここが良く分かっていれば、自社のビジネスに貢献できるIT技術者となれる可能性が上がるので、大分生きやすかった可能性はあります。