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.NET MAUIを使ってお試しAndroidアプリの作成

Last updated at Posted at 2022-09-19

経緯

たまたま.NET MAUIを見かけて興味が湧いたのと、
以前のXamarinとどう変わったのかも気になったのでお試しで使ってみました。
Xamarinは昔お試しで使ってみた時期もありましたが、よくわからず終い (そこまで使いこなす努力をしなかった) だったので、
.NET MAUIではそういった期待もありました。
とりあえず、「軽くコードを追加してAndroidアプリの実行」を目標に、実際に行ったことを書きたいと思います。

開発環境

  • OS
    • Windows11(21H2)
  • Visual Studio 2022
    • Version 17.3.4
  • PCスペック
    • CPU: Intel(R) Core(TM) i7-10700 CPU @ 2.90GHz 2.90 GHz
    • RAM: 16GB

.NET MAUIの準備

何はともあれVisual Studio 2022の更新

かなり久々にVS2022を使う気がしたので更新してみました。
Visual Studio Installerを起動し、VS2022の更新をクリックします。
image.png
確認してみたら去年から更新してませんでした:sweat_smile:

.NET MAUIをインストール

今度はVS2022の変更を行います。
image.png

.NET マルチプラットフォーム アプリのUI開発にチェックを付け、右下の変更をクリックします。
image.png
インストールが完了したら、.NET MAUIの準備ができました。

Androidアプリの作成

プロジェクトの新規作成

VS2022を起動し、新しいプロジェクトの作成をクリック
テンプレートは.NET MAUIアプリを選択し、次へ
(上のプルダウンからMAUIを選択すると見つけやすいかも)
image.png

プロジェクト名は MauiAppTest にしました。

image.png

フレームワークはそのまま .NET 6 にし、作成します。
image.png

プロジェクト作成後、以下のような画面が出てくるかもしれません。(初回のみ?)
そのままアクセスを許可するをクリックします。
image.png

Androidアプリの実行

いよいよアプリの実行です。
とりあえずはテンプレートそのままをエミュレーターで実行してみます。
実行ボタンの横にある▼をクリックし、Android Emulator -> Pixel5...を選択します。
image.png

実行後、エラーが出ると思います。
文章の通り、メッセージをダブルクリックします。
ライセンス同意の画面が表示されるので同意します。
image.png

同意後、Androidデバイスマネージャーが表示されます。
Pixel 5 - API31をインストールします。
image.png
完了したらもう一度実行ボタンをクリックします。
しばらくすると、Androidエミュレーターが起動します。
さらに待つと、自動的にアプリが起動します。
image.png

とりあえずAndroidアプリの実行までできました。
試しにClick meのボタンをクリックしてみましょう。
app.gif

上の動画のように、カウントアップすると思います。
(Flutterのテンプレートもこんなのだったような…)

コードの追加

それでは、本題の「軽くコードを追加してAndroidアプリの実行」をやっていきます。
本当は画面の遷移をやろうと思ったけどめんどくさくなったので、
ボタンを追加して、OnClickにメッセージアラートを表示させる処理を書いていきます。

MainPage.xamlの修正

最初から開かてているMainPage.xamlを修正します。
閉じてしまった場合は、ソリューションエクスプローラーから開けます。
ここらへんはWPFやFormsをやっていると、同じ構成なのでわかりやすい気がします。
<VerticalStackLayout>要素の中に以下のButtonタグを追加します。

MainPage.xaml
<Button Text="アラート" Clicked="Button_Clicked" />

Clickedは、ダブルクオートを挿入すると、候補が出てくるので、新しいイベントハンドラーでTabを押すと、
イベント関数がMainPage.xaml.csに追加されます。便利ですね。
image.png

MainPage.xaml.csの修正

最初から開かれているMainPage.xaml.csを修正します。
閉じてしまった場合は…以下略
先程の新しいイベントハンドラーで自動的にButton_Clickedメソッドが作成されていると思います。
そのメソッドに処理を追加します。
今回はClick meボタンをクリックした後の文字列をそのまま表示させます。
asyncを付け忘れないように

MainPage.xaml.cs
private async void Button_Clicked(object sender, EventArgs e)
{
	await DisplayAlert("タイトル", $"Clicked {count} times", "はい");
}

アプリを実行して動作確認してみます。
app2.gif

上の動画のようになったかと思います。
これで目標達成できましたが、もう少しやってみます。

実機にてアプリを実行する

実機にアプリをインストールして実行してみます。
使用する端末は、私が普段使っているXiaomi 11T Proを使います。

準備

端末の開発者向けオプションにて、以下の2つをオンにします。

  • USBデバッグ
  • USB経由でインストール(あれば)
    image.png

後述しますが、私の場合、「USB経由でインストール」をオンにしないとインストールできませんでした。
(当然っちゃ当然なのかな…?参考記事にはそのような項目はありませんでした。)

実機にインストール→実行

USBで端末をPCに繋ぐと、実行ボタンの▼をクリックすると、Android Local Device -> Xiaomiが追加されるので、これをクリック
image.png
この時、先程の「USB経由でインストール」がオンになっていないと、以下のエラーが発生し、インストールできませんでした。
(インストールのキャンセルなんてしてないんだけど!!!!!!!!!:rage::rage::rage::rage:)

エラー		ADB0010: Mono.AndroidTools.InstallFailedException: Failure [INSTALL_FAILED_USER_RESTRICTED: Install canceled by user]

インストールが成功すると、自動的にアプリが起動します。
ダークモードのせいか、背景が黒になってますね。
3454.jpg

動作確認も普通にOKでした。
(「はい」がめちゃくちゃ見づらい…)
3455.jpg

感想

  • 以前のXamarinみたいなわかりづらいところがあまりない。
  • 難しい箇所は特になく、WPFをやっていればなんとなくでできそう。

疑問点

  • デザイナーのプレビュー画面がない、どこかに設定があるのかな?
    (WPFでも基本手動で書いてたのであまり気にしてなかった)

※2022/09/21 追記(情報提供ありがとうございます!)
プレビュー画面はなさそうです。
今後追加する見込みもなさそうとのこと…
ホットリロードがあるので、そちらで更新しましょう。
XAMLを編集したのち、C#を書いた方が効率がいいと思います。
(当然ながらC#を書いちゃうとビルドしろと言われます。実際なりました:sweat_smile:)

参考サイト

おまけ

せっかくなので、Windowsアプリでも実行してみたいと思います。
実行ボタンの▼をクリックし、Windows Maschine を選択し、もう一度実行ボタンをクリックします。
image.png

初回は(設定していないと)以下のポップアップが出ると思います。
開発者向けの設定 がリンクになっているのでクリックします。
image.png

開発者モードをオンにします。
「開発者モードをオンにしますか?」と聞かれるので、「はい」をクリック。
image.png

VS2022に戻り、閉じるをクリックすると、アプリが起動します。
なんかバカでかいけど普通に起動できました。
app3.gif

おわり。:sleeping:

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