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分かっているようで分かっていないインフラ、AWS

Last updated at Posted at 2019-03-09

インフラの主な形態

種類について

クラウド、オンプレミス(オンプレ)の2つに分けられる。

クラウドとは

クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができるサービスの総称で、必要なときに必要な量のリソース(メモリなど)へ簡単にアクセスできるようになっている。
クラウドの代表的なものとして、 SaaS (Software as a Service) / PaaS (Platform as a Service)/ IaaS (Infrastructure as a Service)等があげられる。
これらに関しては後述する。

クラウドのメリット

  • 導入コストがかからない
  • 導入が早い
  • ランニングコストが安い
  • ストレージの拡張性が高い
  • スマホデバイスから簡単にアクセスできる
  • オンライン環境さえあればどこでも使える

クラウドのデメリット

  • セキュリティに不安がある
  • システム環境をベンダーに依存する
  • 場合によってはコストメリットの逆転もありえる
  • カスタマイズ性が低い
  • 他システムとの統合性が低い
  • オンライン環境がなければ利用できない

クラウドのまとめ

コストが比較的小さいこと、どこでも利用できる使い勝手のいい環境である。
が、デメリットももちろんあるため、多方面に目を向けるべき。

オンプレミスとは?

ITシステムを構築する際にサーバー、ネットワーク、ソフトウェアなどの設備を自社で導入・運用するという意味。

オンプレのメリット

  • カスタマイズが自由
  • セキュリティが安心
  • 社内システムとの連携・統合がしやすい

オンプレのデメリット

  • 初期コストが必要
  • 構築までに時間がかかる
  • 自力で障害に対応する必要がある

オンプレのまとめ

自由度は高いので、方法が変わっても対応しやすいが、コストがかかり、やるべきことは多い。

比較

オンプレミス クラウド
コスト形態 資産 経費
コスト サーバーやソフトウェアライセンス、ネットワーク機器の購入など初期費用が高額。数年後の使用量を想定して初期投資が必要。 初期費用無料が一般的。低コストでスタートでき、必要な時に必要なだけサーバー増減が可能なため、コストを最適化しやすい。
インフラ調達期間 機器調達に、数週間から数ヵ月かかる。 アカウント登録後すぐに利用できる。Web上から、サーバー台数の増減やスペック変更などが行える。
カスタマイズ 自前で構築するため、要望にあわせて自由にカスタマイズ可能。 IaaS型クラウドの場合、比較的自由度高く使える。
ネットワークセキュリティ 自社内の閉じたネットワーク環境下でシステム構築・運用できるため安心。 他のユーザーと物理的に分かれたプライベートネットワーク(VLAN)環境を利用できるため安全。
既存システムとの連携 同一ネットワーク内にある社内システムとの連携や統合などの自由度は高い。 インターネット利用を前提とした場合、連携不可のケースもある。閉域網接続などインターネットを経由せずに、自社システムと連携するハイブリッド利用も増えている。
障害対応 自社で復旧作業を行う。場合によって現地へ駆けつける。 クラウド事業者が復旧作業を行うため、インターネット越しに復旧を確認できる。
(参照:https://www.idcf.jp/cloud/column/onpre_to_cloud.html)

ハイブリッドクラウドとは

クラウドサービスとオンプレを選択して組み合わせ、柔軟で最適なインフラ環境を構築・運用するという考え方のこと。

XaaSとは

as a Service という点が共通する各サービス(SaaS、PaaS、IaaS、HaaS)のこと。

Infrastructure as a Service (IaaS)

サーバー(インフラ)を提供するクラウドサービス。インフラだけを担うサービスのこと。
サーバー、ネットワークなどインフラ部分を提供してくれるので、 その上に御社の必要なOSやミドルウェア、アプリケーションをインストールして利用する。

ex) Microsoft Azure

Platform as a Service (PaaS)

開発環境を提供するクラウドサービス。ミドルウェアまでを担う。
サーバーなどのインフラ設備に加え、OSやミドルウェアまで提供する。
データベース環境やアプリケーション実行環境などを形成することができるため、スムーズにソフトウェア開発やアプリケーション開発を行うことができる。

ex) heroku, Google App Engineなど

Software as a Service (SaaS)

ソフトウェアを提供するクラウドサービス。アプリケーションまでを担う。
なんの準備もなく使用することができる。

ex) Circle-CI, Salesforce, Gmail, Hotmailなど

AWSについて

AWSとは

クラウドサービスの筆頭と言えるサービス。
サーバは EC2 、ネットワークは VPC といったサービスで構築することが可能。
Amazon Web Service の略。

EC2とは

仮想サーバを用意するためのサービス。
ブラウザ上で何回かクリックするだけで、簡単にインスタンスが立ち上がる。
用途によって最適化されたインスタンスタイプが用意されている。
例えば、計算に特化したC系や汎用タイプのM系がある。
EC2ECC (Elastic Compute Cloud)の略。

RDSとは

リレーショナルデータベース。
Amazon AuroraOracleMicrosoft SQL ServerPostgreSQLMySQL 、 MariaDB などからデータベースエンジンを選択できる。
RDSRelational Database Service の略。

サブネットとは

大きなネットワークの中にある小さなネットワーク。
これにより、インターネットからのアクセス制限をかける。
サブネットはリージョン内でAZ(アベイラビリティゾーン)をまたげない

リージョンとは

地域に紐づくデータセンターのこと。
AWSにはリージョンと呼ばれるAWSの拠点があり、EC2とVPCを利用するときにはリージョンを選ぶ必要がある。
距離が離れているほど通信に時間がかかるため、サービスを提供する地域に合わせてリージョンを決定する。
選ぶリージョンによって利用料金は変わる。

AZ(Availability Zone)とは

リージョン内にある物理的に離れた個々のデータセンターのこと。
1つのリージョンに複数のそれぞれ独立したデータセンターがあり、このデータセンターを アベイラビリティーゾーン という。
またAZのことをロケーションとも呼ぶ。

VPCとは

AWS専用の仮想ネットワークのこと。仮想プライベートクラウド。
ルータやゲートウェイなどのネットワーク機器を仮想的に用意し利用者が占有可能な仮想プライベートネットワークを構築するためのサービス。
VPCは他の仮想ネットワークから遮断されていて、VPC内にIPサブネットを作成し、その中に仮想サーバーの EC2 やデータベースサーバーの RDS といったAWSのリソースを配置することができる。
VPCはリージョン内でAZ(アベイラビリティゾーン)をまたぐことができる。
Virtual Private Cloud の略。

基本的な構成

VPCには様々なコンポーネントが含まれていて、それらを組み合わせることで、自由にネットワーク環境を構築できる。

IGW(Internet GateWay)

VPCをインターネットに接続できるようにするコンポーネント

Subnet

VPCという大きなネットワークの中に小さいネットワーク(サブネット)の集まりを作ることができるコンポーネント

Route table

ネットワークの経路を設定するコンポーネント。サブネット内の通信がどの宛先のネットワークに対して、どのコンポーネント(IGWとかEC2とか)に転送されて欲しいかを設定する

Elastic IP

サーバーを再起動しても同じIPアドレスを割り当てることができる。
EC2のインスタンスに対して固定IPを割り当てるコンポーネント。

NGW(NAT GateWay)

NAT (Network Address Translation) とはプライベートIPをグローバルIPに変換するもので、この変換を行うためのコンポーネント。

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