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新しいExcelの一番の変更点は「スピル」?

新しいExcelの性能についてのリリースがあり、ネットでは、VLOOKUP関数が高速になった、AI搭載されたなどのトピックで賑わっています。

でも、実は、表計算の従来の概念を覆すかもしれない、「スピル」という考え方が導入されています。

これはもしかしたら今回のアップデートの一番のインパクトかもしれません。

もしかしたらVBAで作成したプログラムにも影響が出るかもしれません。

そこで、このスピルという新機能について、OfficeInsiderのExcelでいろいろ試してみましたので、その結果を書きます。


従来のExcel

今までのExcelでは、いくつかのセルや値を組み合わせた計算式の結果は、1つのセルにしか出ませんでした。

つまり、多入力、単出力という、昔からのコンピュータの原則に沿っていました。


スピル

スピルとは、簡単に言うと、多入力、多出力です。

ひとつの計算式で、複数のセル範囲に出力できます。

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これは、新しいExcelで、はじめにA1からB3の範囲に値が入っている状態で、セルD1に「=A1:B3」という計算式を入力しただけのものです。

お気づきの通り、セルD1からE3までにも値が入っています。

これをスピルと呼び、私としては新しいExcelの一番の変更点と考えています。


様々なスピルの例

スピルの計算式の形態は様々です。

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このようにすべての値に10をかけることもできます。

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このように複数列のものに1列の範囲をかけることもできます。

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このように配列をかけることもできます。

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このように外側に関数をつけることもできます。

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このようなVLOOKUP関数の使いかたもできます。

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今までは絶対参照、相対参照、複合参照を組み合わせなければならなかった表も、全く苦労せず出せます。


スピルの動作

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スピルされたデータに何か書き込まれると計算式を入力したセルに#SPILL!というエラーが発生し、他のデータは消えます。

しかし、書き込んでしまったデータを消せば、スピルは復活します。

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スピルのデータは、計算式が入力されているセルの番地に#がつくだけでスピル範囲全体を表すので、このようなこともできます。

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範囲を出力するため、単独では使えなかったOFFSET関数も単独で使えます。

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INDIRECT関数も同様です。

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このように関数の中に関数を入れてスピルすることもできます。


まとめ

新しいExcelの概念、スピルについて例を挙げて解説しました。

これがいいものなのかどうなのかは現時点で判断できませんが、数式を作成した後にコピーしなくて済むようになったことで、ほんの少しですが、作業時間の短縮にはなっています。

基本情報処理のExcel問題どうなるんだろうかとか、心配もありますが、それよりも従来のExcelシートに影響があるかもしれません。

基本的に範囲で作成した計算式はエラーになっているはずですので、そのようなエラーが回避されていれば問題はないと思います。

もしも、どこかに#SPILL!エラーや、一部#CALCエラーも出るようですので、そのような場合は正常化していきましょう。

もちろんですが、最新版のExcel以外ではスピルはできないので、古いバージョンのExcelで使う場合はスピルを使わないようにしましょう。

と言っても、マイクロソフトさま的にはスピル推奨のようです。従来、スピルと同じような計算式として、配列数式がありましたが、配列数式は非推奨となりました。

新関数としてスピルを使った関数も用意されていますので、あるものは有効に活用していきたいと思います。