概要
Canonカメラで動画を撮る際、Canon C-Log非対応機種でもダイナミックレンジを可能な限り残して録画する方法として、Technicolor Cinestyleがあります。また、Technicolor Cinestyleで撮影した動画を視聴に好ましいコントラストを与えるためのLUTとして、Technicolor S-Curveがあります。
2024年現在このワークフローはレガシーとなり、あまりお勧めできなくなってしまいましたが、個人的にやってしまったので記録を残しておきます。
Cinestyleダウンロード
2024年6月現在、Technicolor社のサイトからCinestyleが削除されてしまいました。(桜が咲いていた頃にはまだ有効でした)
redditのスレッドによると、archive.orgから取得できるとあり、実際可能でしたので、それぞれURLを貼っておきます。
Cinestyleをカメラにインポート
CanonのサイトからEOS Utilityをダウンロードします。
EOS Utilityからピクチャースタイルとして、Technicolor_CineStyle_v1.0.pf2 をカメラにインポートします。
カメラにピクチャースタイルとして、CineStyleが追加されていますので、これで動画撮影します。
DaVinci ResolveでCinestyle S-Curveを使う方法
残念ながら、Cinestyleに同梱のLUTはDaVinci Resolveで認識しないフォーマットでしたので、Pythonでコンバータを作りました。
S-curve_for_CineStyle.txtをコンバータに通すと、S-curve_for_CineStyle.cubeというファイルが得られます。WindowsのDaVinci Resolveであれば C:\ProgramData\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\LUT以下に任意の名前でフォルダを作り、S-curve_for_CineStyle.cubeを格納することで使えるようになります。
Cinestyle S-Curve適用前後の比較
Cinestyle S-Curve適用前
Cinestyle S-Curve適用後