概要
bash の builtin-command について簡単にまとめておきます。
- echo (-n option)
- cd
- pwd
- export
- unset
- env
- exit
🔧 echo コマンドとは?
echo
は、指定した文字列を標準出力する ビルトインコマンドです。
$echo "Hello World"
Hello World
また、-n
のオプションがあり、これを指定すると改行が無くなります。
$echo -n "Hello World"
Hello World$(次のコマンド)
このように、出力した文字の後ろからすぐに次のコマンドを入力することが出来ます。
🔧 cd コマンドとは?
cd
は、カレントディレクトリを変更するコマンドです。
$cd /home/user/Documents
このようにパスを指定することで、そのディレクトリへ移動できます。また、相対パスや ..
(1階層上)、~
(ホームディレクトリ)なども利用可能です。
$cd ..
現在のディレクトリから一つ上の階層に移動します。
cd ~
ホームディレクトリに移動します。
🔧 pwd コマンドとは?
pwd
(print working directory)は、現在のカレントディレクトリを表示するビルトインコマンドです。
$pwd
/home/user/Documents
pwd
と打つことで、自分が今どこのディレクトリにいるのかを確認することが出来ます。
🔧 export コマンドとは?
export
は、シェル変数を環境変数としてエクスポートし、子プロセスからも参照できるようにするコマンドです。
$ export VAR1=hello
$ echo $VAR1
hello
このように設定した変数は、他のコマンドやスクリプト内でも参照可能になります。
🔧 unset コマンドとは?
unset
は、変数や環境変数を削除するコマンドです。これにより、変数の値を無効化できます。では、実際に先ほど設定したVAR1
を削除してみます。
$echo $VAR1
hello
$unset VAR1
$echo $VAR1
(何も表示されない)
🔧 env コマンドとは?
env
は、環境変数の表示や一時的に環境変数を設定する際に使用されるコマンドです。
$env
と打つことで、KEY=VALUE
方式で現在の全環境変数を取得することが出来ます。また、以下のように書くことで一時的に環境変数を設定することが出来ます。
$env VAR1=test1 printenv VAR1
test1
実行後は、今設定したVAR1は消えて元に戻ります。そのことを以下で確認してみます。
$env VAR1=test1 printenv VAR1
test1
$printenv VAR1
(何も出ない)
env
実行後に、printenv
単体でVAR1
を確認すると何も表示されませんでした。
🔧 exit コマンドとは?
exit
は、シェルやスクリプトの実行を終了するためのビルトインコマンドです。
$exit
これにより、現在のシェルセッションが終了します。
数値(終了コード)を指定することで、終了ステータスを明示的に設定することもできます。
最後に
これらのコマンドをC言語で実装する記事を執筆中です。完成したら投稿します!!
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