鹿児島に住むことを絶対条件 に、実務未経験でエンジニアになることを本格的に目指して1年半、先日正社員として採用内定の通知をいただき、2024年10月からエンジニアデビューが決まりました!
30代、子どもがいる、田舎に住んでいる、などのマイナス環境に悩みながら日々努力されている方の参考になればと思い、記事を書きました。
自己紹介
九州の南部にあります鹿児島県に住むよねちと申します。
1歳8ヶ月の子供が1人おり、時短勤務ですが(1日7時間)在宅で仕事をしています。
会社はIT系ですが、業務内容はデータ入力に近い仕事です。
エンジニアになろうと思ったきっかけ
前職在職中に、小さなシステムの導入に携わることがあり、システムが出来上がっていく過程や完成した時の達成感、喜んでくれた職場の人達の反応がずっと忘れられず、プログラミングの仕事に興味をもちました。
その後子供を産んだ後に通信制のスクールへ通い、卒業後しばらく経ってから個人開発でwebアプリを開発・リリース後、転職活動を始めました。
なぜ内定をもらえたのか
ポイントは大きく4つあると考えます。
- 高い給与やリモート勤務を捨てた
- 個人開発したアプリが自分にとってどんな利益をもたらしたのかをしっかり言語化&アピール
- 入社後どうなりたいか?入社後のスキルアップはどうするのかまで明確にしていた
- 選考後に都度お礼メールを作成し、送った
①高い給与やリモートワークを捨てた
私が受けた面接では100%、
- 給与
- リモートワーク
これらについて質問されました。
給与について
少しでも高く、または今の給与より下回りたくないと考える方も多いかもしれませんが、私は 御社の規定に従います。 と答えました。
そもそも未経験から採用していただくということは、最低でも3ヶ月間(研修期間がそのくらいなので)、私には生産性がありません。
そのため多くの給与が欲しいなどど交渉する立場にないと考えました。
また、その考えはおそらく的を得ており、給与について聞かれた時は必ず「低いですよ」と言われたので、期待しないほうが良いです。
未経験からお金をもらいながらスキルを習得させていただける、給与をいただけるだけありがいたいと思って面接に挑みました。
リモートワークについて
面接で志望動機は必ず聞かれると思いますが、 リモートワークではなく出社できる企業を選びました ということを理由の一つにするだけでもかなり手応えがありました。
エンジニアといえばリモートワークができる!というイメージ、ありますよね。
私も同様に、数年のうちにフルリモートで働ける環境を獲得したいという思いがあります。
ですが、未経験からリモートワークというのはかなりハードルが高いということを痛感しました。
なぜなら、リモートワークは現場の雰囲気を感じることが難しいので、孤独を感じやすくコミュニケーションが取りづらくなってしまいます。
つまり質問しづらくなります。
仕事のことがわからないのに、質問できない状況ってすごく不安になりませんか?
リモートワーク中に現場で決まったことが、自分だけ共有されていなくてミスにつながったら・・・?
出社だとわからないことはすぐに聞けますし、コミュニケーションをとるハードルが下がるので雑談もできて仲良くなりやすいです。
現場の雰囲気を感じながら仕事をすることで、程よい緊張感を持って仕事に取り組めます。
この考えから、私は未経験からエンジニアを目指すならリモートワークは合わないと判断し、出社して少しでも早く独り立ちしたいと考え、出社できる企業を選びましたし、実際の面接でも志望理由の一つとして 出社することで早い成長に繋がると考えました ということを伝えました。
まとめ
未経験からエンジニアになるのなら、高い給与とリモートワークは捨てる覚悟が必要 と頭に入れて転職活動をするとギャップが少ないと思います。
ちなみに内定をいただいた職場はフル出社で、給与は人並みです。
そして、実務経験を積ませていただきながら、数年かけて給与を増やしたりリモートワークができる環境を整えたりしていきたいと考えています。
②個人開発アプリでどんな利益をもたらしたのかをしっかり言語化&アピール
スクールを卒業後、自作の業務改善アプリを作成しようと計画し、実際にフロントをNext.js、データベースをfirestoreで構築しました。
(以前は自作アプリのURLを載せておりましたが、データベースの制限を超えてしまい本業に支障が出てしまったため泣く泣く削除させていただきました。)
見た目はとってもシンプルですが、現職で実際に使っています。
このアプリを使うことで工数が削減され、業務スピードが20%ほど向上しました。
また、職場の方にも使ってもらっています。
が、内定をいただいた企業様との面接では、その自作アプリは正直ダメダメですwって言われました。
でも、実際に使って工数削減と業務のスピードアップができたこと、職場の人からのフィードバックをいただいて使いやすいと言ってもらえたことなどを伝えてアピールしたところ、とても驚かれ、アプリの中身ではなく作った動機などの質問を追加でいただき、会話が弾みました。
このことから、未経験者の自作アプリに完成度は求められていないと改めて感じました。
また、なぜそのフレームワークを選んだのか、みんな挫折するのに完成させることができたのはなぜか、など追加で質問いただき、以下のように回答しました。
フレームワーク(Next.js)を選んだ理由
スクールで学習していたことが大きいが、注目されているフレームワークというイメージがあり、実務でもNext.jsが採用されることが多いのでは?と考えたため。
完成できたモチベーションについて
Xにエンジニア転職を叶えるためのアカウントを作成し、誰がみているわけでもないがやりたいことや学習したことなどの記録を毎日投稿する癖をつけた。その結果、投稿したことはやらないと!と学習するモチベーションにも繋がった。それからエンジニア関係の方達と繋がりを作ることができ、助けてもらいながら完成させることができた。
このように答えることで、 自走力や自己学習の習慣化についてもアピールでき、評価につながった と考えます。
③入社後どうなりたいか?入社後のスキルアップはどうするのかまで明確にしていた
これも面接で100%聞かれました。
セットで聞かれることが多いかもしれません。
- 入社後どうなりたいか?
- 入社後のスキルアップについて
それぞれ以下のように回答しました。
入社後どうなりたいか?
Reactのスキルが少しあるので、フロントエンドエンジニアとしてまずはスタートしたいと考えています。そこからステップアップしてサーバーサイドやインフラについても興味があるのでAWSの業務にも携わり、フルスタックエンジニアを目指したいと考えています。
入社後のスキルアップ
将来フルスタックエンジニアとして活躍できるように資格取得をめざしておりまして、11月に基本情報技術者試験を受け、その後AWSのSAAを取得するべく学習をしています。
まとめ
入社後どうなりたいか?については、だれでも答えられる内容かと思いますが、それを 実現するためにどんな学習や努力をしているのかを具体的に答えたことも評価につながった と考えます。
④選考後に都度お礼メールを作成し、送った
これは、旦那さんに聞いて初めて知ったのですが、選考後のお礼メールって皆さんしないのですね・・・!
私の旦那さんは人材派遣の仕事をしているので転職に詳しいのですが、 お礼メールをする人はほとんどいないけど、送るだけで好印象になることは間違いない! と教えてくれました。
みんながやらない+好印象に繋がるなら絶対やったほうがいいです!!
私の場合ですが、お礼メールはどの企業様の選考でも送っていました。
送る際に気を付けていたこととしては、
- 選考が終わったその日のうちに送る
- 面接終わり:企業様の好印象だったところを伝えて、入社意欲を示す
- 適性検査のみ:適性検査を突破してぜひお話したいです!とアピールする
- お忙しいと思いますので返信はいりませんと最後に記載する
今回内定をいただいた企業の採用担当者様は、メールのやり取りも面接もずっと対応してくださいました。
最終面接が終わった約1時間後にお礼メールを送ったところ(返信不要と記載して)、その日のうちに返事がきて好感触であることがわかった、ということもありました。
入社するかもしれない企業様なので、丁寧に対応するに越したことはありません。
万が一入社しなくてもお互いに気持ち良く終われるので応募書類を送る時から、メールの文面をしっかり作り込むと良いと思います。
以下に私が実際に送って返事をいただいたお礼のメールを載せておきます。
株式会社〇〇 △△様
お世話になっております。
本日面接のお時間をいただきました、××でございます。本日はお忙しいなか、実際に働いていらっしゃる社員さんと直接お話をさせていただける貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
貴社の雰囲気や、入社後の流れについてさらに理解が深まりました。また、子供についてもお気遣いくださる皆様の優しさに素敵な環境だな、と改めて感じました。
もちろん休まないことが大前提ですが、フォローがあると知り大変安心しましたし、フォロー後の恩返しとして仕事をしっかり頑張るという考えに共感し、ますます貴社で頑張りたいと強く思いました。
本当にありがとうございました。取り急ぎ、面接のお礼をと思い、ご連絡いたしました。
お忙しいかと存じますのでご返事には及びません。選考結果につきましてご連絡お待ちしております。
暑い日が続きますので、皆様体調等お気をつけてお過ごしくださいませ。××
まとめ
長くなりましたが、今回の転職活動で内定をいただくことができた自分なりの振り返りと評価でした。
本気で未経験からエンジニアとして働くためには、 本気であることを証明するための実績づくり(自作のアプリを完成させる、資格取得のための学習など)が必要 だと感じました。
意外だったのは、子供がいることはあまりハンデに感じなかったことです。
残業がしにくいことや、子供の体調によって迷惑をおかけすることがあるかもしれません、と事前に伝えておけば、フォローしてもらえる体制づくりを検討してくださるので、子供がいる方でも相談すれば働くことはできると思います。
逆に私はアピールポイントにもなりました。
子育てや家事をしながら、学習やアプリ開発を継続できたという事実が、本気でエンジニアになりたいという熱意としてアピールできたからです。
未経験からエンジニアに転職することは大変ですが、努力してきたことは必ずアピールポイントになります。
エンジニアなるの無理かも…と思っている方も完成度を求めずに作り切る精神で何か1つアプリ開発を頑張ってもらえたら、と思います。
拙い文章ですが、最後までお読みくださりありがとうございました!
今後はエンジニアとして研修や実務を通して成長していきます!