クラウドとは?
「クラウド」とは、インターネット経由でソフトウェアやデータを利用できる仕組みのことです。
データやシステムはユーザーのパソコン内にあるのではなく、インターネット上のサーバー(=クラウド)で動いているのが特徴です。
ユーザーはソフトをインストールすることなく、ブラウザやアプリを通じて、必要なサービスにアクセスできます。
クラウドサービスの例(SaaS中心)
以下のようなサービスは、すべてクラウド上で提供されています。
- Google ドライブ:ファイルの保存や共有をクラウドで行えるオンラインストレージ
- freee会計:中小企業向けのクラウド会計ソフト
- Salesforce:営業管理・顧客管理(CRM)を行うビジネス向けプラットフォーム
- Zoom:インターネット経由でWeb会議を行えるオンラインミーティングツール
- Notion:ドキュメント、タスク、データベースを統合した情報共有ツール
いずれもインターネットにつながっていれば、どこからでもアクセスできるのが大きな特長です。
Webアプリとは?
「Webアプリ」とは、インターネットブラウザを通じて利用するアプリケーションのことです。
パソコンに専用のソフトウェアをインストールする必要はなく、Google ChromeやSafari、Edgeなどのブラウザ上で直接動作するのがポイントです。
Webアプリの具体例
- Gmail:ブラウザ上でメールの送受信ができるGoogleのサービス
- YouTube:動画を視聴・投稿できるWebベースの動画共有アプリ
- 食べログ:飲食店の検索や予約ができるグルメ情報サービス
- Slack(Web版):ビジネスチャットをブラウザで操作可能なコミュニケーションツール
- 楽天市場(Web版):ECサイト
これらはすべて、ユーザーがブラウザからアクセスして利用するWebアプリケーションです。
クラウドとWebアプリの違いって?
「Webアプリもクラウドっぽいけど、何が違うの?」という声はよく聞かれます。
混乱が起きやすいのは、この2つが対立するものではなく、分類の軸が違うからです。
- クラウド:どこで動いているか(=インフラや提供形態に関する分類)
- Webアプリ:どう見えるか、どう操作するか(=ユーザーインターフェースに関する分類)
つまり、クラウド上で提供されるWebアプリもあれば、社内ネットワークだけで動くWebアプリ(非クラウド) もあります。
✅ 多くのクラウドサービス(SaaS)はWebアプリ形式で提供されています
❌ でもWebアプリだからといって、必ずしもクラウドサービスとは限りません
🎯 結論:クラウドは「仕組み」、Webアプリは「形」
- クラウド = 提供の方法(どこで動いていて、どう使うか)
- Webアプリ = ユーザーインターフェースの形(どう見えるか、どう操作するか)
つまり、
✅ 「Webアプリ」はクラウドサービスの一部の形態であることが多い
✅ でも「Webアプリ」だからといって、必ずしもクラウド上で動いているとは限らない
というわけなんです。