はじめに
最近Youtubeなどで、古いPCに外付けGPU(eGPU)をつけ、ゲーミングPCに魔改造する動画をよく見かけます。
日本ではまだeGPUを付ける人があまりいないためか、手軽な専用ケースは高額ですし、部品を個別に購入してPCに取り付ける、安値な方法もあまり記事に書かれていません。今回これに挑戦したいと思います。
用意するもの
今回、僕がeGPUを取り付けるにあたり購入したものを以下に示します。
1.PC
まず、僕はTinyサイズのPCが好きなので、Lenovo ThinkCentre M710q Tinyを購入しました。メルカリなどで7000円前後で購入できます。
ThinkCentre M710q以降のマシンであれば、NVMe対応のM.2端子が本体基板底面部について、OCuLinkの端子を接続できます。
ThinkCentre M700など、これより古いマシンは、BIOSでNVMe対応が禁止されているので、チップセットがNVMeに対応していても、eGPUを取り付けても認識がされません。
2.ケーブル
本体に取り付けられるL型のOCulink-M.2NVMe変換ケーブルを購入しました。TinyPCに取り付けるには、ケーブルの長さが20cmのものが、ちょうど良いようです。
Amazonで3000円くらいで売られています。
OCulinkアダプター
GPU基板をOCulinkに変換するアダプターです。これにGPUを取り付けます。OCulinkに変換するタイプと、少し前に流行ったUSBやHDMIのライザー端子に変換するタイプのものがあるので、OCulinkに変換するタイプのものを購入します。Amazonで12000円くらいで売られています。
GPU
いきなりRTX3090とかで実験して壊すと大損害なので、今回はMSIのRTX2060で実験しました。
MSI GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OCはハーフサイズでとてもコンパクトです。
電源
玄人志向 電源 KRPW-BKシリーズ 80PLUS Bronze 750W ATX電源 KRPW-BK750W/85+ を買いました。
取り付け方
まず、筐体からCPUファン等をはずし、メイン基板をはずします。基板裏面のNVMe部分に変換ケーブルを取り付けます。
次に、ケーブルは基板と筐体の隙間から基板の表面に出し、基板を戻の状態にもどします。
最後に、OCulink端子部分を本体にねじ止めします。
基板を一度筐体の外に取りはずさないといけないのがめんどうですが、これできれいにOcuLinkケーブルを筐体の外に出すことができます。
ドライバーインストール
BIOSのディスプレイの設定で内蔵ディスプレイをメインに使う設定を行えば、内蔵ディスプレイとeGPUの両方を使うことができます。
最後にとりつけたGPUのドライバーをインストールすれば、eGPUを使うことができます。
OCulinkを使ったeGPUの接続方法の紹介でした。