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【所感】G検定を受験してみて

Last updated at Posted at 2024-11-10

G検定を受験してきましたので、所感をメモ程度に残しておきます。(まだ合否出てません)

想定読者

これからG検定の受験を考えている方へ。
文系出身のIT営業や非エンジニア職でも、AIに関連する仕事をしているのであれば教養として取得しておくといいと思います。「AI版ITパスポート」みたいなものだと思ってください。

G検定とは?

ジェネラリスト検定。日本の団体が実施している試験で、AIやディープラーニングについてビジネス・技術など色々な面から総合的に基本的な知識を学ぼうという試験です。より詳しいことは公式サイトに書いてあるのでそちらを参照してください。

(公式には推奨していませんが)オンライン試験で監視員などはおらず、自宅でも受験できるため、実質的にカンペの閲覧が可能です。カンペなしだと難しい問題が多いですが、カンペが使えるならそこまで難しくないと感じました。


ただし問題数がかなり多いため1問30秒~1分程度で消化しないといけません。グーグルやChatGPTで一つ一つを調べていると当然時間切れになります。
ある程度の概念を理解し、基礎問題を秒で即答できるようにした上で要点をまとめたカンペの準備が求められる試験だと思えば良いかと思います。

受験動機

AIエンジニアとして、客観的に技能を証明できるものが何一つなく、転職時などに困るのではないか?」と思い、受験しました。
ちなみに私はサーバエンジニアDevOps→生成AIエンジニアというエンジニア系のキャリアで、AI業務に携わり始めたのはつい最近(1年以内)です。

受験してよかったこと

「AIエンジニア」であることを証明できる代表的な資格で、資格取得にかかる学習コストも比較的低めです。
また、エンジニアとしてはなかなか触れることのない「AIのガバナンス」「AIに関する法律」「AI・機械学習の技術発展の歴史」なども学べるため、それなりに有意義だと思います。

最近ではAWSやMS Azureなどクラウド事業者もAI資格を新設するようになりましたが、クラウド資格はどうしても自社サービスの利用法の技術的な話に寄ってしまい、開発PJの回し方や法律、歴史、ガバナンスといった分野が手薄になってしまうあたりがネックであるように思われます。

受験してイマイチだったこと

この試験は基本的に用語の暗記ゲーです。基礎中の基礎がわかることを証明できるだけで、この資格を持っていても機械学習や生成AIを設計・実装できる即戦力エンジニアの証明にはなりません。あくまで箔がつく程度だと思ってください。

また、非エンジニアの文系職にもお勧めできる「AI版ITパスポート」ですが、テキストの説明文や問題は高校~大学程度の数学知識(微積、線形・非線形関数、行列演算)を前提として書かれているように思います。次元削減アルゴリズムや最適化問題などもその前提ベースで説明されているため、馴染みのない方には少し難しいかもしれません。

勉強法

  1. 試験申し込み、シラバスで出題範囲を確認
  2. 出題範囲を参考書でインプット
  3. 模擬問題をひたすら解く
  4. 覚えきれないところをカンペにまとめる
  5. 受験

前提知識の量に依るので何とも言えないですが、集中してやれば2週間~2か月程度で合格可能かと思います。
試験は奇数月開催で受験後合格発表までも2週間程度空くので、会社で成果目標に設定している、など合格のデッドラインがある場合は早めに申し込みしておきましょう。

AI業界は技術の進化が速く、出題範囲や問題数もコロコロ変わるため最新の情報やテキストを使用することが重要です。私が使用したテキストは版数が古く、生成AI関連の内容が薄かったです。会社の業務で勉強していたため対応できましたが。

カンペは自分でまとめても良いですが、先駆者がWEB上で公開しているものも既にあったりするのでそれを利用してもよいでしょう。ただしカンペの情報鮮度や、最新の出題範囲とマッチしているかには注意すること。

参考書、WEB問題集

G検定の公式ページにもおすすめ参考書一覧は載ってるのでそこから選んでもいいと思います。
(以下は2024/11時点の最新版です。書籍のリンク先はAmazon、アフィはなし)

  • 深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第3版
    ざっと一読しましょう。出題範囲の基本的な内容がまとまっており最初の一冊としてはベストですが、これだけでは網羅できてないです。機械学習のアルゴリズムなどを本気で理解しようとすると手を動かして実装という話になってくるので、最短合格を目指すのであればそこまでの深堀はお勧めしません。

  • Study-AI G検定模擬テスト
    WEB模擬問題集。非常に役に立ちました。生成AI関連など最新のシラバスに対応した問題も入ってます。このサイト以外にも無料でG検定の模試が受けられるサイトがあるのでどれを使っても良いですが、繰り返し解いて出題形式に慣れましょう。

  • 徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版 (徹底攻略シリーズ)
    書籍形式の問題集(いわゆる「黒本」)です。解答解説はそれなりに充実していますが、版数が古く、生成AIや最新動向のトピックが少ないため、これ一冊で挑むのは危険だと思います。WEBの模試をやるならこれはナシでもいいですが念の為。

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