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IvyDE で追加したライブラリが VSCode の Project Manager for Java に認識されない

Last updated at Posted at 2022-02-13

IvyDE は Eclipse 用の拡張機能で、Apache Ivy で管理している依存ライブラリを Eclipse のクラスパス管理に統合します。Ivy 管理下の JAR ファイルへのパスを .classpath に直接記載していると、ライブラリの更新等でファイル名が変わった際にエラーが発生します。しかし、IvyDE でクラスパスコンテナを作成している場合、自動的にクラスパスの情報が変更されるためエラーになりません。

ivyde.png

一方、Extension Pack for Java は VSCode 用の拡張機能パックです。
VSCode 上で Java コードに対する IntelliSense、デバッグ、テストが実行できるほか、プロジェクトの管理(Maven / Gradle / アンマネージド)も可能です。1

vscode-java-dependency 2

IvyDE でライブラリを追加したプロジェクトを VSCode で開くと、それらのライブラリを認識せずエラーが表示されます。IvyDE は Eclipse 用の拡張機能ですから、当然といえば当然です。

IvyDE で追加したライブラリが Extension Pack for Java に認識されない理由

.classpath ファイルを確認するとわかります。java.configuration.checkProjectSettingsExclusionstrue の場合(デフォルト)、左ペインでは見つからないため、エクスプローラから開いてください。以下のような記載があるはずです:

<classpathentry kind="con" path="org.apache.ivyde.eclipse.cpcontainer.IVYDE_CONTAINER/?project=ivyde-test&amp;ivyXmlPath=ivy.xml&amp;confs=*"/>

通常の JAR ファイルをクラスパスに追加するには kind="lib" として記載しますが、IvyDE で追加した依存は kind="con" 、すなわちクラスパスコンテナとして記載されています。いまのところ、Extension Pack for Java は IvyDE クラスパスコンテナ内の JAR を参照してくれないようです。

対処法

シンプルに .classpath を編集する方法もありますが、あまり便利ではないのでお勧めできません。せっかくなので、Extension Pack for Java の機能を活用しましょう。

Extension Pack for Java は、現在開いているプロジェクトがアンマネージドであると認識した場合、settings.json でクラスパスを通すことができます:

"java.project.referencedLibraries": [
    "ivy/**/*.jar", // デフォルト値は "lib/**/*.jar" です
]

ivyde2.png

Referenced Libraries 右隣の + マークからは JAR を個別に追加できます。しかし、 settings.json では glob パターンが使えますので、 ivy:retrievepattern とすり合わせることで IvyDE の使い勝手に寄せられます。

.project があるとマネージドであると認識されてしまいますが、一時的に削除やリネームすればアンマネージド扱いになります。引き続きエラーが表示される場合は、Clean Workspace とファイルの開きなおしで解決する場合があります。

参考リンク

  1. 実体としてはProject Manager for Javaがプロジェクトの管理を担当しています。

  2. https://github.com/Microsoft/vscode-java-dependency

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