はじめに
データサイエンティスト検定(DS検定)とは、アシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル:★)と数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開している数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラムを総合し、実務能力と知識を有することを証明する試験です。- データサイエンティスト協会
このデータサイエンティスト検定の第2回目が開催(2022年6月)されたので受験してみました。この検定はG検定と比べられる事が多く、出題範囲はG検定の2割広くなり、深層学習周りの専門的な知識が少なくなり、数理統計の問題が多くなっている様です。G検定の次に受けると良いとも言われています。G検定との大きな違いは全国の試験会場で開催されており、実際に会場に出向いて試験を受ける必要があります。
去年1回目の試験が行われ、2022年6月に2回目の試験が開催されました。なんとか合格ができたので、これから受講す方のお力になればと思い、勉強開始〜受講までの約1ヶ月の軌跡を紹介します。
筆者のスキルセット
まず、私が勉強を始める以前のスキルセットについてお話ししたいと思います。学生時代は経営学部情報システム科と統計学部に在籍していました。Python, SQLや基礎的な機械学習の知識はもともとありました。 また、大学を卒業して1年間、RやPythonを使いデータ分析業の務委託バイトをしてました。
私は資格というものにあまり興味が湧かず、ITパスポートもG検定も受けたことがありません(笑)しかし、周りの方に推められたので、今回は受けてみる事にしました。
【試験1ヶ月前】参考本を開く
Skill Up AI株式会社監修の下、世界で初めてのデータサイエンティスト検定の問題集が発売されました(4/21)。それがこの徹底攻略データサイエンティスト検定問題集[リテラシーレベル]対応。
自称ですがデータサイエンティストを1年以上続けていたので、「アシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル:★)くらいならノー勉で受かるんじゃね?」と思っていた私はその本を5月に入るまで開きませんでした。。
そして重い腰を起こし、一通り全部解いてみると、、、
合格ラインに乗っているのが、SQL、エンジニアリング力、モデルカルキュラムだけ。全体だと7割を切る結果でした。合格ラインが8割と公表されているので、全然不合格ラインでした(笑)
参考書の感想は、初版だからか問題文や解説に「ん?」と思うところもありましたが、第2版からはそれもなおっていると思います。一発合格目指すなら必須かもしてません。
一通り理解し、自分で実装できるくらいになる
問題集を1周解いた私は、詰まった所をオンラインリソースを使い学びました。参考書が少なく、傾向が見えなかったので 「一通り理解し、自分で実装できる」 事を意識して勉強していました。ある程度の事はググったらすぐ出てくるので、ググりながら勉強してました。あとはYouTubeとかも見たりしてました。
ちなみに、私の勉強ついでに記事もまとめました。ご参考までに。
【試験2週間前】SkillUp AI社 DS検定講座
Skill Up AI株式会社が無料で提供しているオンライン講座が無料公開されていたので、申し込んで勉強しました。
「Pythonは世界標準です」や「特徴量は正規化したほうが係数の結果の解釈性が上がる」など、統計学部の私からすると「おや?」と思う節はありましたが、他の所はとてもわかりやすく説明されていて、とても助かりました!なんたって無料なので、試す価値ありです!
【試験2日前】公式リファレンスブック 購入
なんでまたこんな直前に買ったのかというと、(もちろんリビューのためでもありますが)1ヶ月間検定の勉強をしていて「データサイエンティスト検定の勉強でやった内容、、結構本務で生かせるな、、」と思い、困った時にすぐ引ける様に購入をしました。特に、データ分析プロジェクトのマネージメント方法、個人情報の法律、分析におけるROIの考え方はこれからデータサイエンティストとして働いてく上で常に直面してくと思ったので購入しました。
【試験当日・結果】
長かった1ヶ月もいよいよ大詰めです。試験当日は見直しをサラッと済ませ試験会場に行きました。そして試験を受けてみると、、
「おぉ、、こんな事やたっけ?」と思う問題がたくさんありました(笑)。
ただでさえ2回目な上にデータサイエンス協会のスキルチャックリストがVer.4にアップデートされた事もあってか、かなりブレ幅がある試験でした。そのぶん、自分のデータサイエンティストとしての実力を試されている感じがしてワクワクしました。そして試験が終わり、結果 『合格』。
ちなみに、テスト終了時に開示される総合評価は86.6%でした。(配点方法は非公開の様です。)
総合評価 | 86.6% |
---|---|
データサイエンス | 84.4% |
データエンジニアリング | 84.0% |
ビジネス | 95.0% |
まとめ
やった事まとめると
・徹底攻略データサイエンティスト検定問題集 x2周
・SkillUp AI講義 x1周
・公式リファレンスブック(演習問題含め)x1周
・その他テスト項目に対する自主学習 x複数回
おわりに
まだまだこれから成長していく検定かと思いますが、毎年同じ様な出題範囲に留まるのではなく、日々変わっていく時代の中、その時代に必要とされるデータサイエンティストのスキルを証明できる検定になっていって欲しいと思いました。第3回試験日は2022年11月15日~2022年12月5日の様なので、みなさんもぜひ受けてみてください!
ちなみに、合格すると、デジタルバッチがもらえる様です。