はじめに
あなたのR、Pubってますか?もしあなたがRStudioでデータ分析をしていて、扱っているデータが公開できる物であれば、今すぐにPubってください。今回はRユーザーにあまり知られていない、RPubsの実装方法について解説したいと思います。こんなに簡単で便利なのになぜ多くのRユーザーに浸透していないかが不思議なのでこの記事で実装方法を解説します。
RPubsとは
RPubsとは自身がローカル環境で作成したRmd(HTML)を無料かつ簡単に全世界にパブリッシュ(公開)できる超超超超便利機能です。自身で作成したRmdファイルを自身のRPubsのページに公開できます。とっても簡単に実装できるので、公開に制限がないRmdファイルはとりあえずパブリッシュしておくのをおすすめします。
百聞は一見に如かず、私のRPubsのホームをご覧ください。今まで行なった分析や授業でとったノートなどを格納しています。
RPubsのメリット
私が考えるRPubsのメリットは主に2つあります。
- 自分の過去の分析レポートをいつでも見返せる
- データ分析のポートフォリオとして活用できる
1. 自分の過去の分析レポートをいつでも見返せる
実務でデータ分析をしていると、「うわ、あの時の分析手法使いたい、どうやって実装したんだっけ...?」と言った事ありませんか?僕はしょっちゅうあります。こんな時、わざわざ自宅のPCに眠っている過去のRmdファイルを探したり、また1から実装方法をググっていてはかなり時間が取られてしまいます。さらにRmdファイルをやっとの思いで見つけても格納先のファイルのパスやバージョンがが変わっていて実行エラーになってしまったときにはもう絶望です。その点RPubsはknitしたHTMLをWebから確認できるため、自分のRPubsホームに飛べばすぐにコードや実装方法が確認できます。
2. データ分析のポートフォリオとして活用できる
データサイエンティストやデータアナリストのポートフォリオって難しくないですか?自分が今までしてきたデータ分析のレポートって、リクルーターや界隈の人に見てもらうまでなかなかハードルが高いと思います。それなりにリクルートが進んでメールとかで分析レポート送ったりすると時間かかるし、大衆向けに共有できるポートフォリオって中々作れないですよね。そんなときにRPubsです。このURLを自分のHPやSNSアカウントに貼り付けておくだけで、ポートフォリオの出来上がり!素晴らしいです。
実装方法
それでは早速実装方法を解説します。
アカウント作成
RPubsのホームページへ行き、アカウントを作成します。右上のRegisterをクリックして、
必要情報を記入し、Register Nowをクリックします。
そうするとアカウント作成が完了します。(2023/07/12時点ではメール認証などは飛ばず、すぐに自分のページが作成されました。)
ローカルでknit(HTML)を実施
パブリッシュしたいRmdファイルをRStudioで開きknitを実行します。※knit to HTMLで実行してください。
knitが完了し、開いたプレビューの左上のPublishをクリックします。
表れたポップアップのRPubsを選択。
Publishを選択。
公開設定を指定
先ほどのプレビュー内でPublishを選択するとブラウザに切り交わします。そこで公開するドキュメントのタイトル、概要、URLを指定します。Continueをクリックするとパブリッシュされます。(※ブラウザ内でRPubsアカウントでログインしていないとRPubsログインページに推移します。その場合は再度ログインしてください。)
公開されると同時にドキュメント編集画面に推移します。概要編集、削除、コメント、共有などの操作ができます。
これで、パブリッシュの作業は完了です。RPubsで自分のホームに飛ぶと、レポートがパブリッシュできていることを確認できます。
終わりに
いかがだったでしょうか?こんなに少ない工数で自分の分析レポートが無料で公開できるプラットフォームってなかなか無いのでは無いでしょうか?皆さんも、眠っているRmdがあればどんどんPubっちゃいましょう!