環境
- Windows10
概要
Windows10上にC++を使ってmicro:bitの実行ライブラリ micro:bit runtime を直接利用するプログラムの開発環境を構築する。
手順
micro:bit runtimeインストール方法は Offline Development - micro:bit runtime に従う。
Mbed のビルドシステム yotta と、EPROM 用ファイルをつくるための SRecord を入れることになる。
Pythonを入れる
yottaはPython2.7.9以降を要求している。
未確認だがPython3.7でも問題は無いようだ。
インストーラーで入れてCコンパイラも入れたが、Cコンパイラの必要性は不明。
参照: Python 2.7のインストール - python.jp
CMake を入れる
インストーラーで導入。
Ninja を入れる
yottaで利用しているビルドシステム。
Zipファイルを適当なディレクトリに解凍して、パスを通す。
Ninja, a small build system with a focus on speed
arm-none-eabi-gcc を入れる
マイコンのコードをクロスコンパイルするための道具一式。
yottaのドキュメントでは 4.9 を使っていると書いてある。未検証だがそれ以降でも可能かもしれない。
GNU Arm Embedded Toolchain in Launchpad
GNU Toolchain | GNU-RM Downloads – Arm Developer
yotta を入れる
Windows10 Python2.7の環境で、2019年10月8日の最新リリース yotta v0.19.0 は error:'Version' object has no attribute 'truncate'
が出て動かなかった。
以下の修正コミットを指定して入れたら動いた。
pip install git+git://github.com/ARMmbed/yotta.git@047cff288c3f7fe520c391fc61805ea3c8dafebc
SRecord を入れる
SRecord の Windows 版をダウンロードする。
SRecord - Browse /srecord-win32 at SourceForge.net
Zipファイルを適当なディレクトリに解凍して、パスを通す。
使い方
Offline Development - micro:bit runtime を参照。
プロジェクトをダウンロードする
git clone https://github.com/lancaster-university/microbit-samples
cd microbit-samples
yottaのターゲットを設定する
yt target bbc-microbit-classic-gcc
プロジェクトをビルドする
yt build
micro:bitへ書き込む
cp ./build/bbc-microbit-classic-gcc/source/microbit-samples-combined.hex /Volumes/"MICROBIT"
資料
micro:bit runtime
micro:bit runtimeの公式ドキュメントであり、アーキテクチャやAPIの説明が書いてある。
BBC micro:bit C++ Getting Started
micro:bit rumtimeを使った開発の手順やスレッドやイベント、メモリなどを解説している。