自己紹介
Qiita初投稿です!
最初に自己紹介をさせてください。
3年半前に起業し、福岡市内で訪問看護ステーションを運営しています。
訪問看護とは看護師とリハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)がご利用者の家に訪問し、その人に必要な看護やリハビリを提供する仕事です。
ちなみに僕も言語聴覚士というリハビリの資格を持っています。
起業する前は福岡市内の病院で言語聴覚士として嚥下障害や言語障害の方にリハビリを実施していました。そこから在宅リハに興味を持ち、大阪の訪問看護ステーションで3年半過ごし(どうしても大阪に住みたかった!裏難波が大好き!)、福岡へ帰ってきて起業したという経歴です。
全然関係ないですが、蒸留酒がめちゃくちゃ好きです。ウイスキー好きの方、是非一緒に飲み行きましょう!
看護師の大量離職を経験
2019年8月に訪問看護ステーションを立ち上げ、1年目、2年目と苦しみながらも順調に売上は伸びました。
売上向上に伴い、人を増やし、店舗数も増やしたのですが、3年目に当たる去年1年間で11人の退職を経験しました。この時期社員数は20人ほどだったので約半数の退職です。
この1年間はなかなかしんどかったです。
ただでさえ痩せているのに体重が10kg減りました。
ある時期から毎月のように退職者が出るようになりました。
ポツポツと続く時期もあれば、まとまって出る時期も。
その度に新しい看護師を採用し、人が入れ替わります。
オープン当初は全メンバーとつうつうでコミュニケーション取れていたのが、人の入れ替わりに伴い少しずつお互いが見え辛くなっていました。
当時、店舗管理者を任せていた一番信頼していた創業メンバーもこの時期は疲弊していました。
フォローしていたつもりでしたが、その後このメンバーも退職することに(これが一番辛かった...)。
次々と出てくる退職者にこの時期は悩みまくってました。。
チームから会社へ不信感のような空気を感じるようになり、さすがにまずいなと思い今まで以上に1on1を入れ、ヒアリングとメンタルフォロー、安心感を与えるためのコミュニケーションに時間を割きました。そこで挙がってくる声の多くが「疲れてます」という声でした。
今振り返って思うのは、全然チームに目を向けれていなかったなということ。
これまでを振り返ると、立ち上げ1年目からとにかく売上を上げることに力を入れ、がむしゃらに走ってきました。1人1人の給与を絶対に下げないため、そして会社を成長させるため。
けど、売上ばかりを追い続けることによって、チームの1人1人に目を向けることができておらず、時間外業務を増やしてしまいハードワークが当たり前になっていました。
勉強会や研修などのスキルアップのための時間も作れていませんでした。
毎月の1on1で現場から「もっとケースカンファを増やしたい」、「現場で1人で判断するのに自信がない」等色んな声をもらってましたが、後回しになっていました。
気付けばチームが疲弊している、という状況でした。
看護業務だけでなく書類業務や営業活動も皆でやっていたので、それも負担になってたんだろうなあとか、もっと看護に集中したかったんだろうなあとか、振り返ると反省点だらけです。
去年の反省もあり、今は中に目を向け、業務効率化を進め、教育体制づくりの一歩としてキャリアラダーを作り始めています。
ジーズに入ることを決意
去年の経験から看護師1人1人がどうやったら笑顔で幸せに働けるようになるかなーと考えるようになりました。他所の訪問看護ステーションの方ともこのテーマで話すようになったところ、僕と同じように離職で悩んでいる人が多いことに気付きました。そして、日本の訪問看護師の離職率を調べてみると、病院看護師よりも圧倒的に高いことが分かりました。
自社だけでなく地域全体の訪問看護師の働き甲斐を高めることができれば、よりよい地域になるんじゃないかと考えるようになりました。
ジーズに入ろうと思ったきっかけは、ネット広告だったと思います。
もともとプログラミングには興味がありました。
訪問看護師の離職問題についてなんとかしたいと思っている時にジーズの情報を知り、最後までプロダクトをつくり切ることができるという方針に惹かれ、「訪問看護師が幸せに働けるようになるサービスを創りたい!」と決意しジーズの門を開きました。
ジーズに入ってもうすぐ3ヶ月が経過します。
はっきり言って最高です!
こんなに刺激的で楽しい環境はないです。
毎週課題発表会があるのですが、皆毎回すごいもの作っくるから、「やべー、負けられない!」っていつも刺激をもらってます。
同期だけじゃなく先生方やチューターの方々、みんな困ったらすぐ助けてくれるし、Give文化が半端ないです。
シンプルに楽しいです!
残り3ヶ月ですが、大好きなこの同期と走り切りたいと思います。
改めて僕はどういう看護チームにしたいのか
僕は「想い」を軸にした看護を大切にしています。
それを実現できる訪問看護ステーションをつくりたいと思い起業しました。
看護技術や知識がどれだけ高くても、目の前のご利用者に対する想いがなければ、相手に寄り添った看護はできません。
僕自身が将来看護を必要とする最後の瞬間を迎えた時、形だけの看護をしてくれる看護師より、寄り添ってくれる看護師に訪問してもらいたい。
最近は病院から訪問看護の世界に飛び込んでくる若い看護師が増えています。
在宅でじっくりとご利用者と向き合う看護がしたい、という声が多いです。
これめちゃくちゃ嬉しい!
飛び込んできた看護師が「在宅って微妙だな」って感じて病院に戻ってしまうのが一番悲しいです。
在宅が合わないのは仕方ないけど、戻る理由が会社側や環境の問題なのは嫌です。
想いを持った看護師が自信を持って、目の前の看護に集中して働けるチーム。そして同じ想いを持った看護師同士でいつもご利用者のことで盛り上がれるチームにしたいです。
数字に追われ大切な原点を見失っていました。これがそもそもの原因だったと思います。
改めて原点に立ち戻り、自分が理想とするチームを目指したいと思います。
ちょうど今ジーズでは卒業制作に向けて課題の整理をしています。
去年の大量離職の本質的な課題はなんだったのか、そこからどういうサービスを産み出していくのか。
ジーズで学んでいることを活かし、サービスを完成させ、自社に取り入れることはもちろん、地域の訪問看護師が幸せに働ける社会を目指します。
おわり。