※製品チームマネージャー マイクさんの2023/8/8ブログより
https://mikedietrichde.com/2023/08/08/oradiff-is-live-compare-two-oracle-database-and-patch-releases/
ORAdiffとは何か
Oracle Databaseのリリース間(RUレベル)の変更差分(追加/削除/変更)を確認できるサイトです。
ORAdiff概要
何の変更差分(追加/削除/変更)を確認できるのか
- パラメータ
- ユーザー、ロール
- 権限
- 修正内容
- Oracleホーム
- オブジェクト
など
対応バージョン
- 11.2.0.4 ~ 23c Free Developer Release
今後、9iや10gに関しても対応予定とのことなので追って確認します
利用ケースの例
Oracle Databaseのリリース間(RUレベル)で
- 追加された初期化パラメータを確認する
- デフォルト値が変更された初期化パラメータがあるのかどうか確認する、変更された場合どういった値に変更されたのか確認する
- 削除されたシステム権限を確認する
新バージョンのDB向けに作る詳細設計のインプット情報として利用したり、運用手順やバッチスクリプトの修正点の洗い出しに活用できます。
Oracle Databaseのアップグレードやパッチ適用検討時に、旧バージョンと新バージョンでマニュアルの読み込み&地道な比較作業が発生します。
そのような場合において、マニュアルの調査時間を短縮して業務効率化に貢献するのがORAdiff です。
ORAdiffの内部動作
内部的にはそれぞれのV$ビューやデータディクショナリ等の各列の項目の比較を行っています。
ORAdiffの注意点
前述したとおり、ORAdiffでは初期化パラメータ等の確認項目に関して、2つのOracle Databaseリリース間(RUレベル)で 追加・削除・変更 を確認することが出来ます。
ただ、 非推奨となった確認項目に関してはORAdiffでは検知できない ことに注意が必要です。
例えば、19cから"CLUSTER_DATABASE_INSTANCES"は非推奨の初期化パラメータになりましたが、このことはORAdiffでは検知できません。
非推奨について調査したい場合は、従来と同様に以下のようなマニュアルを読みます。
ORAdiffのアクセス情報
ログインする時はサポート契約を結んでいるOracle SSOアカウントでログインできます。
その他関連リンク
- 製品担当Mikeのブログ
- 製品担当Jorgeのブログ