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モチベーションクラウドシリーズAdvent Calendar 2019

Day 1

転生したらデザイナーだった件 ~完全未経験デザイナーのオンボーディング~

Last updated at Posted at 2019-12-01

はじめまして。
モチベーションクラウドシリーズのアドベントカレンダー、
1日目を担当する辻井です。よろしくおねがいします。

タイトルの通り、今日のテーマはデザイナーです。
アドベントカレンダー初日に、いきなりデザイン領域をぶっこむこの感じ、嫌いじゃないです。
この10月に1人目のデザイナーとしてデザインチームに参画し、完全未経験ゆえに現場経験0の状態で記事を書くことになるこの感じ、嫌いじゃないです。

ということで、今日のテーマはデザイナーの立ち上げです。
ゆるりとご覧ください。

#はじめに
改めて簡単に自己紹介させていただきます。
リンクアンドモチベーションに2014年に新卒で入社し、一貫して中小ベンチャー企業向けのコンサルタントとして働いてきました。
組織人事に関してはほぼオールジャンル携わっており、新卒採用・人材育成・制度策定・理念浸透などなど、様々なコンサルティングプロジェクトに従事してきました。

一方で、リンクアンドモチベーションでは2016年の『モチベーションクラウド』のリリースを皮切りに、組織変革を推進・支援するSaaSプロダクトにも注力しており、現在3種類のプロダクトをリリースしています。
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そんな中、この10月に異動となりました。
発足したばかりの**「デザインチーム」「1人目のデザイナー」として配属され、会社としても創業19年にして初めての「インハウスデザイナー」**を目指すことになったのです。

####ちなみに…

モチベーションクラウドを始めとするリンクアンドモチベーションのSaaSプロダクトは、デザインもエンジニアリングも、これまでパートナーの皆さんの大きなご尽力に支えられ、成長してくることが出来ました。
日本国内でHRTechがまったく普及していない頃から、エンゲージメントやモチベーションといった目に見えない領域を扱うプロダクトに携わって頂き、本当に心から感謝しています。

今回のデザインチームの立ち上げも、「完全内製化が目標だー!」みたいなものでは、まったくありません。
「プロダクトを通じた組織変革」を実現するために、プロダクトの要件定義や仕様開発のフェーズから、現場でのコンサルティング経験のある人間を巻き込もうということで、デザインチームが発足しました。
今後も、パートナーの皆さんと二人三脚での開発を推進していきます!
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#この投稿を届けたい人
ざっくりとですが、以下のような人を想定して書きます。
 ●これから未経験デザイナーを受け入れる人
 ●エンジニアだけど、デザインについても知見を広げていきたい人
 ●未経験からデザイナーを目指したい人

ちなみに、まだ実践としてのデザインには携わってないので、完全に何者でもないデザイナーが語ることになります。ご了承ください笑。

#コンサルっぽさを出してみる
せっかく6年近くコンサルやってたので、マトリクスを切って若干のコンサル感を出していきたいと思いますw
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この2ヶ月間の取り組みについて、「会社⇔自分」「Good⇔Bad」のマトリクスで語ってみたいと思います。

#①あざっすゾーン(会社×Good)

###1)思想・哲学のインプットを最優先事項にする
SketchやPhotoshopなどのソフトウェアを使えるようになるために、外部研修に参加させてもらっており、ベースのスキルアップに全力投球できているのも、もちろんありがたいです。
ただ、それ以上に良かったのは、デザインの歴史や原理原則について、土台の部分のインプットを最優先で進めるように、という導きがあったことです。

リンクアンドモチベーションでは、**「思想→型→形」**というステップでインプットすることを大切にしています。
(開発チームに限らず、コンサルティングチームでも、スキルアップや新規入社者の受け入れ時に必ず立ち返る考え方です。)

思想:その取り組みに携わる上で、前提となる考え方や哲学
 (デザインでいうと、ギャレットの5階層やOOUIの考え方など)
型:上記思想に則った、フレームワークやメソッド、各種スキルセット
 (デザインでいうと、SketchやPhotoshopといったソフトのインストール、スクラムやアジャイルの開発手法など)
形:具体的なアウトプット
 (デザインでいうと、具体的なアプリやWebサービスの画面設計など)

配属初日に「デザインチームキックオフ」と称して、デザインの歴史や市場の変化、今デザイナーに求められている役割など、インプットして頂きました。(一部抜粋)
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パートナーのデザイナーの方から、GUI(Graphic User Interface)やHCD(Human Centered Design)など、基本の基本から、歴史的背景も含めて教えていただいています。
OOUIやギャレットのUX5階層
など、まずは思想・哲学のレイヤーから学ぶのが効果的だと思います。
また、AppleとGoogleが出しているガイドラインの読破もMUST課題となっており、小手先に走らないスタートダッシュが切れました。

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####オススメ記事
UX5階層について → https://goodpatch.com/blog/elements-of-ux/
OOUIについて → https://www.sociomedia.co.jp/7279
モードレスUIについて → https://www.sociomedia.co.jp/3950
グロースサイクルについて → https://irnote.com/n/n46b75346e22c?gs=7a197174579e
Appleガイドライン → https://developer.apple.com/design/human-interface-guidelines/
Googleガイドライン → https://material.io/design/

###2)エンジニア・開発チームとの近さ
多くの会社で当たり前のことかもしれませんが、すぐ近くにエンジニアやプロダクトマネージャーがいる環境で働けたこともありがたかったです。
日々の会話を聞く中で、配属後の仕事のイメージや、プロダクト開発に関する様々な用語をインプットできました。
また、他職種のメンバーも含めて、全員分の日報を毎日読むことで、仕事の流れや動き方がイメージできました。

#②やっほいゾーン(自分×Good)
まずは、自分がやってみて良かったことから。
大きくは2つあったかなと思います。

###1)SNSに狂う
とにかく情報収集をしまくって、デザインやプロダクト開発界隈の雰囲気や文脈、用語を理解しなければということで、SNSを使いまくりました。

<インプット>
基本的にはTwitterとnoteで、
【Twitter】
  ●UIUXデザイナーと名乗る人を片っ端からフォロー
  ●いいねやリツイートで流れてくる投稿が良さそうだったら、投稿者をフォロー
  ●タイムラインに流れてくる記事を片っ端から読む
【note】
  ●TwitterやFacebookを定期的にパトロールして、良さげな記事を読みまくる
  ●「デザイン」「UIUX」というキーワードを登録して、レコメンドされた記事を読む

といった形でインプットしていました。

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####オススメアカウント
ソシオメディア上野さん → https://twitter.com/manabuueno
Goodpatch土屋さん → https://twitter.com/tsuchinao83
Takram田川さん → https://twitter.com/_tagawa
THE GUILD深津さん → https://twitter.com/fladdict
ベイジ枌谷さん → https://twitter.com/sogitani_baigie
クックパッド宇野さん → https://twitter.com/saladdays

<アウトプット>
また、日々のインプットをアウトプットして定着化させようということで、
専用のアカウントをそれぞれ作り、運用し始めました。

ベタベタな話ですが、SNS(特にTwitter)を本気で運用してフォロワーを増やす、
というのは立ち上げ期にとても効果的だと感じています。
 ●毎日投稿しないとフォロワー増えない×減る
 ●投稿のクオリティが高くないとフォロワー増えない×減る
 ●文字数の制約がある中で、良質なアウトプットが求められる
 ●毎日投稿するために、日々インプット・スループットが必要

などなど、能動的に学び、学んだことに思考と通して発信するというプロセスは、
非常に効果的だと思います。

※もしよかったらフォローしてください!!(切実)
 Twitter → https://twitter.com/DShuhari
 note → https://note.com/shuharinoshu

###2)イベントに行きまくる
なんせ1人目のデザイナーなので、社内(社員)にはデザイナーが一人もいません。
なので外に行きまくろうということで、いろんなイベントに行きました。
デザイン領域で日本最大級のカンファレンスである**『Designship2019』
UX MILK主催のデザイナーが飲みながらゆるーく語る
『UX居酒屋』**、
**『1人目のデザイナー』**というコンセプトイベントなど、色々行きました。

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イベントは大きく2種類に分けられ、
『聴講型イベント』
  ●イケてるデザイナーの話を聞くことがメイン
  ●デザインのトレンドやデザイナーの役割など、マクロな話が中心
  ●デザイン・デザイナーへの憧れが深まり、志が高くなる
『参加型イベント』
  ●デザイナー同士でのディスカッションや交流がメイン
  ●リアルな業務内容や、開発における困りごとなど、ミクロな話が中心
  ●デザイン業務のリアリティが理解でき、身近な仲間ができる

というイメージです。
両方のタイプにバランス良く参加したことで、マクロ・ミクロの両面からデザイン領域やデザイナーの業務・特性について理解が深まりました。

#③願わくばゾーン(会社×Bad)
###1)外部研修と社内業務の橋渡し
今回取り組んだ外部研修では、アプリのUIUXデザインとして、画面作成~プロトタイピングのツールを複数使用しました。
ただ、話を聞いていると、実際の現場では別のソフトを使用しているらしく、そこの立ち上がりにはやや不安を感じています。
外部研修はアンコントローラブルな部分もあるので致し方ないのですが、強いて言うならこのあたりが課題かなと思います。
(全体を通して、PCにディスプレイに外部研修にメンターに、最高の環境を整えていただいており、日本一恵まれた環境でオンボーディングさせてもらっていると本気で思ってます。あとは成長するだけ。)

###2)小さな実戦機会
プロダクトの開発計画等との兼ね合いもある中で、難しさもあると思うのですが、
インプットしたことを自社プロダクトに置き換えて思考し、アウトプットする機会は、早ければ早いほど、多ければ多いほどいいと思います。
たとえば、今取り組んでいる研修は、「スマホ×コンシューマー向けアプリ」に関するUIUXデザインなので、「PCで使われるSaaSプロダクト」とは一定の距離があるように思います。
そこのギャップを埋めるべく、知識やスキルが未完成な段階でも、現場にガンガン関われたほうがいいなと感じています。
(というか、今月からは自分から機会作りに行きます。)

#④ごめんゾーン(自分×Bad)
###1)開発ミーティングへの参加
手元の研修に注力していたこと自体は悪くなかったと思うのですが、
自社プロダクトのデザイン会議にもっと自ら関与していくべきだったと思います。
一度だけ参加したのですが、デザインについてどのような議論が行われ、
デザイナーがどう関わるのか
がクリアにイメージできました。
これについては、もっと自分からアクションすべきだったように思います。

image.png

###2)開発部隊とのコミュニケーション
社員メンバーともパートナーの方とも、エンジニアやデザイナーの方とは、
まだまだ全然コミュニケーションが取れていません。
業務で役に立てるレベルに至っていなかったとしても、もっとコミュニケーションを重ね、
ベースの信頼関係や相互理解を深めていくべきだったなと思います。

#今後の予定
Eラーニングでの研修は、「アプリ開発におけるUIUXデザイン」の講座が修了し、
「WebサービスのUIUXデザイン」の講座を今月からスタートするところです。
それ以外でいくと、
 ●スマホアプリのレビュー(5階層の観点でフィードバック)
 ●ガイドライン読破(Appleが読了し、Googleのガイドラインを読込中)
 ●イケてるデザインの写経(とにかくトレースしまくる)
 ●社内の開発会議への参加(今月から本格スタート)

といったカリキュラムを進めていっています。
1月~2月までに研修プログラムを完遂させ、徐々に現場にも入っていきながら、
最速立ち上げを目指しています。

#まとめ
ここまでを、まとめるとこんな感じになるかと思います。
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贔屓目なしに、本当に最高の環境をつくっていただいているので、あとは最速で立ち上がるだけです。

デザインは、「ただカッコいいものを作る」「イケてる見た目にする」だけの仕事ではありません。
ユーザーの深層に深く深く潜り込み、体験価値を最大化するべくプロダクトを磨き上げるのがUXデザイナーの本分だと思います。

そのためには、**「何がユーザーにとって最高の体験か?」**を考えるのはもちろん、
「エンジニアが開発しやすく、拡張性のある情報構造をどう実現するか?」
**「どのような収益モデルにすれば、ビジネスとして安定するか?」**など、
テクノロジーにもビジネスにも深く踏み入っていかなければなりません。

開発チームはもちろん、パートナーのデザイナーの方にもあたたかく迎え入れていただき、日々力強いサポートを頂いています。本当にありがたすぎる環境です。
プロダクトを磨き上げ、世の中により大きな価値を届けていくべく、最高の仲間と精進していきます!

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