アプリの動作確認を無線で行う方法
皆さん，Android AppのDebugをするとき，USBが煩わしくなりませんか？
今回はソレを解決するDebugを無線で行う方法についてです．
意外と使っている人が少なかったので書きました．
前提条件
adb (Android Debug Bridge)が利用可能
(adb導入については以下の記事を参照)
環境
macOS Catalina10.15.4
Android Studio 3.6.3
Flutter, Kotlin, Javaでの開発
PCと端末が同じWifi環境下であること
端末がdebug modeであること
接続方法
Android端末とPCをUSBケーブルで接続して以下のコマンドを実行
ここでは端末の5555番Portを指定
sh
$ adb tcpip 5555
端末の[設定]>[端末情報]>[端末の状態]からIPアドレス(IPv4)を取得
（IPアドレスの表記場所は端末によって異なる場合あり）
USBケーブルを取り外し，以下のコマンドを実行(IPアドレスが192.168.0.1のとき)
sh
$ adb connect 192.168.0.1:5555
# 192.168.0.1:5555 device product:[型番] model:[型番] device:HWMAR transport_id:4
sh
$ adb devices -l
# connected to 192.168.0.1:5555
下記コマンドでログ出力
sh
$ adb logcat
切断方法
接続不要になったら、 端末の取り外し&接続をUSBモードに変更
※設定したポート番号がわかれば，外部からもアクセスが可能となるので、必ず終了させる
sh
$ adb disconnect
$ adb usb
なお，以下コマンドでadb server 自体を停止できます
sh
$ adb kill-server
その他コマンド（一部）
APKのインストール
sh
$ adb install path/to/apk
Port Fowarding(6100番->7100番へ)
sh
$ adb forward tcp:6100 tcp:7100
デバイスからPCにファイルをコピー
sh
$ adb pull device/file/path local/file/path
PCからデバイスにファイルをコピー
sh
$ adb push local/file/path device/file/path
最後に
いかがだったでしょうか？
adbコマンドを使いことで，起動中のアクティビティの特定やイベント発生時の監視なども可能になります．
参考文献にAndroid Developersのadbのページを貼ってるので，興味が湧いた方は確認してみてください．