#はじめに
すでに多くの方が投稿されていますが、Certified Kubernetes Administrator (CKA)に合格したので、学習内容などを記載します。
#学習前の状態
クラウド環境で、若干K8sを触ったことがあり、概要レベルは知っている状態でした。
なお、本試験はLinuxの基盤的なスキルも要求されるため、自分のようにスキルがアプリ開発メインのかたは、意識して補強されることをお勧めします。「systemdって何やねん」みたいな人は、若干苦しいかと思います。
#学習内容
自分は、以下のStepで学習しました。
下記の2から4をやれば、ほぼ合格できると思います。
1.のトレーニングは、2および3のstepで代替できます。
集中的に学習したい人は、受けても良いでしょう。
ただ、4日間なのでそれなり時間は拘束されます&高額。
##クリエーションライン社のk8sトレーニング
LinuxFoundationの公式認定されたトレーニングらしいです。
テキストもLinuxFoundation作成の日本語訳です。
k8sの多少の知識あり、本格的に勉強したい人向けかなと思います。
全くの初学者は消化しきれない可能性もあり、事前に多少の知識を仕入れておくことをおすすめします。
演習 + ハンズオン形式ですが、ハンズオンが大部分を占めます(自分が受講した時は)。
Kubernetes完全ガイド
k8sの日本語の書籍といえばコレ。
##Udemy CKAトレーニングコース
前述の学習内容で、もっとも有用だったのは、Udemy CKAトレーニングコースです。
特に、Mock Examsは重要で、本試験の雰囲気を体験できます。
回答方法なども、本試験と近い形で出題されるので、ぜひやっておきましょう。
Mock Examsを受けるだけでも、金を払う価値があります。
Mock Examを受ける際は、分からない内容はkubernetes.io/docsを1タブのみで、調べるようにしましょう。本試験と極力同じ状態を作り出すためです(本試験時は参照可能なURLは限られる)
さらに、コース内にはKatacodaで、実機で確認できるコンテンツもあります。k8sの環境を手元に用意できない人にとってはお勧めです。
なお、定価で購入すると24,000円と高額なのですが、Udemyは頻繁に割引しているので、そのタイミングで購入しましょう。
2000円ぐらいで購入した記憶があります。
kubernetes-the-hard-way
これも、是非やっておきましょう。集中すれば1日で完了できます。
これをやっていないと、解けなかったであろう問題も出題されました。
昔から存在するコンテンツですが、k8sのバージョンアップに合わせて更新されており、今でも有用な内容です。
#試験の感想
受験場所は、自宅。
会社の会議室での受験も考えましたが、ガラス張りの部屋が大半で、受験できるか不安だったので自宅に。
試験管にカメラ越しにパスポート見せたり、部屋を見せたりといった、お約束をこなした上で試験開始。
本試験は3時間ありますが、ある問題で詰まったこともあり、時間はギリギリでした。
また、ちょーめんどくさそうな問題が1問あり、時間内に解けそうもなかったので、捨てました。
問題難易度は、それほど難しくなく、普通に学習していれば解けるレベルです。
が、やはり時間が足りないので、以下のテクニックがボディーブローのように効いてきます。
・kubectl runで定義のひな形を作る
・alias k=kubectlでコマンドを短縮する
・api resourceは短縮名で打つ(k get deployment <=> k get deploy)
また、試験は英語で申し込んだのですが(日本語も選択可)、試験問題の言語は、試験中に切り替え可能でした。試験官とのChatに使う言語に影響があるようです。
#試験結果
スコアは、88%でした(合格ライン74%)。
捨てた問題の配分が8%だったので、それ以外に1問ミスしたことなります(全24問)。
また、結果は試験終了後36時間以内に通知されるのですが、自分の場合は31時間後に連絡が来ました。
今回、初めて実機での試験を受けましたが、自分には合ってるなと印象。
これまでの選択式のペーパーテストより、学習過程も含めて、やりがいがある試験でした。