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小規模チームにおけるNotionの代替の調査

Last updated at Posted at 2025-07-03

はじめに

LINEグループで流れてしまう情報をまとめる、情報共有ツールを探しています。簡単なところだと、LINEノート。でもこれも結局タイムラインで、ゆっくり流れていくし、構造的にドキュメントを管理できない。

Notionは、10名まで無料で使えるとのことで、ありがたく使っていたら、1,000ブロックまでという上限があることに気づきました。ブロックとは、文字を入力しているとドラッグ&ドロップできる、クリリンのおでこのマークのようなあの単位です。
image.png

箇条書きの「・」も1ブロック。つまり、1回改行すると1ブロック消費する

例えば、1ページ内で20ブロック消費するとしたら、50ページまで。50ページ!? 計算間違いかと思ったけど合ってます。
「気軽にどんどん書いて情報共有漏れをなくしましょう」という目的なのに、50ページという上限では無理。まさにお試しでした。

なお、有料プランに移行すると無制限になりますが、1,650円/月/人(2025/7/3時点) ということで、かなり高額(特に/人が)なので、スコープから外れます。

前置きが長くなりましたが、そのような背景から、Notionに代わるサービス を探しました。

代替サービスの調査

  • 条件
    • 10人程度のチーム内の情報共有で、他者へは公開しない
    • wikiのような使い方で、メンバー各々が更新できる
    • 無料で使い続けられる
    • スマホで使いやすい
    • アカウント・パスワードの共有は嫌

以下では、「はじめに」で除外したLINEノート、Notionも含めて特徴を書いてみます。

1. LINEノート

LINEの延長
LINEグループで情報共有するときの最初の選択肢。

メリット

  • LINEという慣れたツールに付いている機能なので、参入障壁がとても低い
  • スマホでも見やすい、投稿しやすい

デメリット

  • 構造的・階層的に情報を整理できない
  • 結局時系列なので、LINEグループで高速で流れるチャットに比べ、少し低速で流れるチャットというだけで、結局流れる

結論:却下

  • 階層的に整理したい
  • 流さず止めて、メンテナンスしたい

2. Notion

無償版はお試し
情報共有機能、カレンダービューや看板ビューなど、機能は豊富。使いやすい。

メリット

  • 使いやすいUI、ビューが豊富
  • 部分的に一般公開することもでき、簡単なホームページになる
  • 10名まで無償
    • 正確には、最初のオーナーを除いて10名、つまり11名かもしれない
  • AIは、使えるなら便利

デメリット

  • 無償版の場合、チーム利用では1,000ブロックまでの制限
    • 個人利用の制限はない
      • アカウントを共有して使いまわせばという案も出るが、嫌
  • 有償版の一番安いプランでも、1,650円/月/人 (2025/7/3時点)
  • AIの利用は、無償版では非実用的
    • 例えば、表の中のドキュメント要約。自動化はできない。手動でやるにしても、30回の呼び出し/日の制限がある。使い方をAIに質問するのも1カウント。

結論:却下

  • 無償版の1,000ブロックの上限にはすぐ到達
  • 有償版は高い

3. Google Workspace Essentials Starter

ファイル共有の便利ツール
個人のGoogleアカウントのGoogle Driveに置いたファイルを共有するとき、共有先に「チームメンバー」を選択できる機能。このサービス専用のストレージが新たにもらえるわけではないし、共有ドライブのように整理するフォルダは与えられない。
「チームメンバー」のメンテナンスをすることで、追加されたときに共有ドキュメントが見えたり、逆に外れたら見られなくできる。

メリット

  • 無料
  • メンバーの追加/除外の対応が楽
  • Google Spread Sheetsなど、使い慣れたツールを使う

デメリット

  • 共有ファイルが多くなると、雑然とする。整理できない
  • あるドキュメントオーナーがチームから外れるとき、そのドキュメントは見えなくなる。オーナー移譲を逐一する必要がある
  • 個人の空き容量を使う(作りたくない人、作れない人が出る)

結論:却下

  • 階層的に整理したい(LINEノートと同じ)
  • ドキュメントを共有するときの、ショートカットのようなイメージ

4. Asana

プロジェクト進行ツール
スケジュールやその1要素であるタスクなど、プロジェクト(ゴールに向かって作業を積み上げる)のためのツール。
ドキュメントは、タスクに紐づくドキュメントとなる。

メリット

  • 15名まで無料
  • タスク管理には向いている

デメリット

  • wiki的な使い方とは外れている

結論:却下

  • wikiのように止まった情報共有の方が、優先度は高い
    • タスク管理もしたいけど、表さえあればなんとかなる

5. Slite

Notionを意識した、Notionライクなサービス
一番安いプランは、$8/member/month。

メリット

  • 無償プランで、ユーザー数は無制限

デメリット

  • 無償プランで、50ドキュメントまで

結論:却下

  • 機能も、無償の制限や料金も、大体Notionと同じ

6. ClickUp

Notionと同様にオールインワンシステム。プロジェクト管理、タスク、ドキュメント、Wiki、CRMなどで利用可能。
プロジェクト管理とタスク管理に強みを持つ。

メリット

  • Notionとよく似ている
  • タスク管理とドキュメントが明確に分かれている
  • タスク自体を、カレンダー・看板・ガントチャート・テーブルなどのビューで見られる

デメリット

  • 無料のストレージの容量が100MBまで
    • ファイルはGoogle Driveに置いて、リンクを貼ればよい
  • 無料だと、Doc(wiki)サイトが1つだけ
    • ページの制限はない
  • 機能が多く、慣れるまで時間がかかる
    • 特に最初の抵抗感・入りづらい圧が強い
  • すべて英語
  • ドキュメントのExportはできない模様

結論:ありかも

  • 慣れればNotionとほぼ同じ
  • Notion + Asana?
  • ダッシュボードに、タスクや会議予定などが並び、今日やるタスクがわかりやすい

7. Quire

タスク管理に強く、軽量な共同ドキュメント機能も少しできる。
純粋なWiki(階層化・ナレッジ蓄積)用途は弱い。

メリット

  • タスク管理は強い
    • 一覧、カンバン、テーブル、ガントチャート、カレンダーなどのビューの切り替え
  • 見た目がすっきりしていて、わかりやすい
  • 日本語対応している

デメリット

  • 階層化したドキュメントの整理はできない
    • ドキュメント名を、1階層のタブ形式で横並びに並べるから、すぐいっぱいになる
    • タスクにドキュメントを紐づけるタイプ(Asana)
  • エディタに不具合?日本語だけかも
    • ReadMe的なページで、**で区切った文字が太字にならず、**が表示されている
    • #で始めてもH1にならない
  • 無償では、「プロジェクト」が8つまで

結論:却下

  • ドキュメント単体での整理は必須

8. Micrsofot OneNote

メリット

  • 10名まで無料
  • 人によってはOneNoteを使った経験があり、抵抗感が薄い

デメリット

  • Microsoftアカウントが必要

結論:却下

  • Microsoftアカウントの作成は抵抗感がある
    • 何かと紐づけたがる
    • ストレージはGoogle関連にしたいので、共存が難しい

9. BookStack

セルフホストのWikiサーバー

メリット

  • セルフホストなら無料
    • 構築にエンジニアリングスキルが必要なのは、最初だけだからok
  • 機能は豊富だが、イメージしやすくシンプル
  • 日本語対応

デメリット

  • セルフホストを立てる場所に、お金がかかる
  • インフラエンジニアに何かあったとき、対応できない
  • 階層がわかりづらい

結論:却下

  • セルフホストは、リスクがあるため(今のところ)採用しない

10. Outline

Notionに似た画面。
セルフホストするなら無料。

メリット

  • セルフホストなら無料
    • 構築にエンジニアリングスキルが必要なのは、最初だけだからok
  • SaaSでも、そんなに高くない
    • $10/月
      • /人がない!
    • 10人まで
  • 機能は豊富だが、イメージしやすくシンプル
  • 日本語対応?(未確認)
  • Markdownドキュメントをインポートできる
  • web公開ができる

デメリット

  • セルフホストを立てる場所に、お金がかかる
  • インフラエンジニアに何かあったとき、対応できない

結論:却下

  • セルフホストは、リスクがあるため(今のところ)採用しない

まとめ

意外と多くて時間がかかりました🤣

まずは、ClickUp をしばらく試してみようと思います。

ではよき情報共有を!

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