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ノーコードアプリBubbleの感触、非エンジニアには難しいがエンジニアは楽になる

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はじめに

Bubbleというノーコード/ローコードでアプリを作るサービスがあり、ここ数週間、頻繁に触っています。
エンジニア経験は薄くたまに深く広くあり、Bubbleの入口に近いところにいる人として、今の段階の感触や、そこから思ったことを書いておきます。

認知度

  • 少なくとも日本では、あまり流行っていない模様
    • たぶん無料枠が実質ない(外部リリースは有料)から、触って遊んでみる勢が少なく、ビジネス目的の人が多い
  • 世界はわからないけど、知られてはいるみたい
    • そもそも、ノーコード・ローコードというのがどの程度流行っているのかが、個人的に疑問ではある

いいところ

  • 本当に簡単にWebアプリを作れる
  • たぶん技術的にある程度枯れていて、ものすごく大きなUIの変更がなさそう
    • 数か月・数年前のYoutubeやブログでも、大体読める
  • プラグインの使用は、有料でも割とある(ビジネスチャンス)
  • デザイン済みのシステムのテンプレがたくさんある(2024/10/24時点で1,250個)
    • 無料もわりとある(同、468個)
    • 例えば、ブログとかCRMとか予約システムとか
      • どこまで使えるかはわからないけど、そこからカスタマイズできる
        • 無料のテンプレ提供者は、このカスタマイズで稼いでいるのかも

よくないところ

  • 英語
    • (日本人のライバルが減るという視点ではいいところ:smirk:
  • 日本での知名度が低いから、紹介したり試したりしている日本語ブログ・記事が少ない
  • 1アプリごとに課金が必要
    • リリースしなければ無料、リリースは有料($29/月≒5,000円弱)
  • SEOは弱いらしい
  • 例えば外部のAPIが何かの理由で使えなくなったなど、トラブル時にどうなるのか、そのエラーハンドリングやログは、「私の今の技術力では」わからない

使えそうな場面

毎月5,000円を出してもいいという条件をクリアした(多少お金かかってもいいから簡単に作りたいという)前提で

  • 思い付きでちょっとやってみるサービス
  • 仲間内での一時的ななにか
  • すでに持っているウェブサイトに、新たな機能(予約とか)を付与する

まとめ

「月5,000円くらいなら全然いいですよ!難しいことをやれっていうわけではないんですよ!」
という場面にエンジニアが登場して、サクッと作る、ということが、Bubbleでは想定されるのかなと思っています。

ノーコードならば誰でも作れるかというと難しい

でも、ノーコードとかローコードとかいう言葉に踊らされて、「私、総務部の非エンジニアですが、作ってみます!:raised_hand:」というのは、結構難しいです。"コード"は確かに少ないかもしれないけど、知識がないと作れない。

プラモデルを作ることを考えてみると、設計書を見ながらパーツとパーツをくっつける技術は誰でもできるかもしれないけど、設計書がなかったらできないでしょう。
作りたいシステムを作るとき、設計書はないです。エンジニアの仕事は、自分で考えて設計書を(少なくとも頭の中で)作るところからです。「設計」→「構築」です。
そのあとのパーツとパーツをくっつけることが、システムではコーディングに当たる「構築」という作業で、そこがノーコードであっても、設計ができない非エンジニアはそこまで行けないという持論です。

この話はBubbleにおいても同じ。「構築」だけでなく、その前の「設計」が求められる。

「設計」はAIに任せれば・・・

今の段階では、自由な要件に対して「設計」がバチッとできるAIはないんじゃないかと思っています。Bubbleでは、ベータ版としてAIを使って、単独のページやアプリ全体を作る機能も提供されてはいるけど、まだまだ。

もしそこまでできたなら、"Bubbleである意味"があるのだろうか。

一般的に話を広げて、AIに向かって「こんなことできる、あんなことできるシステムを作って!」と言って設計から構築、保守までやってくれるのが最終ゴールだとして、そしたらその手段は、Bubbleであろうが、スクラッチ開発であろうが関係ない。

そういう時代が来たら・・・

「こんなことできる、あんなことできるシステムを作って!」の時代は、突然は来ないです。

まず人間が「設計の設計=プロンプトエンジニアリング」をやる時代が来ます。今、そこに差し掛かっている感じでしょうか。それはそのエンジニアが必要だし、やっぱ背景としてある程度の技術的な仕組みは知らないと難しいと思います。構築の後の保守・運用面もあるし。

そのあとに、「こんなことできる、あんなことできるシステムを作って!」の時代が来ます。AIが作って、人間に不具合を指摘されたらすぐAIが機能追加・バージョンアップします。そのときエンジニアはいらなくなるのでは。

おわりに

Bubbleの話を書いてたつもりが、エンジニアの末路みたいな記事になってましたw でも数十年後には全然ありうると思いますけどね。

今日明日を生きる私は、もうちょっとBubbleの周辺のビジネスも模索していきます。Bubbleに限らず、「こんなこと、できるもんなの?」みたいなお話から、Xかなにかでご連絡いただければご相談に乗りますのでお気軽にどうぞ!

ではよき今の時代を!

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