24
21

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

SonarQube と CircleCI を使って Github でのコードレビューを自動化する

Last updated at Posted at 2016-07-10

最近では SideCI なども人気があり、静的解析が再び注目されているように感じていますが、Java をはじめとする多くの言語では、まだまだ ASP による静的解析サービスが存在していないのが現状です。(2016-07-09 本日現在)

一方、オンプレになってはしまいますが、老舗静的解析である SonarQube は、多くの言語に対応しており、先日 LTS となる 5.6 もリリースされ、まだしばらくは活躍するのかなという感じ。

過去に、SonarQube x TravisCI x GitHub による連携エントリは書きましたが、今回はバージョンも新たに、CircleCI と連携させてみたので残しておきます。

環境

  • SonarQube 5.6
  • SonarQube GitHub Plugin 1.3
  • GitHub (2016-07-09 現在)
  • CircleCI (2016-07-09 現在)
$ curl http://127.0.0.1:9000 | grep -e "Version [0-9\.]*"
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100 10570  100 10570    0     0   164k      0 --:--:-- --:--:-- --:--:--  166k
      Version 5.6 -

事前準備

まず、SonarQube へ、GitHub Plugin がインストールされている必要があります。また、必要な情報として、Github のアクセストークン、および対象リポジトリ情報、SonarQube サーバーのログイン情報を準備します。

それぞれ、以下のように取得します。

GitHub Plugin のインストール

すでにインストールが完了している場合は、この手順をスキップしてください。

SonarQube へログインし、[Administration] > [System] > [Update Center] > [Available] と進めると、"GitHub" が見つかるので、[Install] します。インストールが完了したら、SonarQube を再起動します。

Github アクセストークン

プロフィールアイコンから、[Settings] へ進みます。

スクリーンショット 2016-02-09 16.37.25.png

サイドメニューから、[Personal access tokens] へ進みます。

スクリーンショット 2016-02-09 16.38.34.png

[Generate new token] ボタンから、トークンを新規作成します。

スクリーンショット 2016-02-09 16.39.56.png

[Token description] にトークンの説明を記入し、[Select scopes] では、[repo] にチェックを入れ、[Generate token] ボタンをクリックして、トークンを生成します。

スクリーンショット 2016-02-09 16.42.07.png スクリーンショット 2016-02-09 16.44.16.png

生成されたトークンが表示されるので、これを控えておきます。

スクリーンショット 2016-02-09 16.46.21.png

GitHub リポジトリ情報

リポジトリ URL のうち、Owner または、Organization、およびリポジトリ名を、スラッシュで繋いだものを控えます。以下の URL を例に取った場合は次のようになります。

URL: https://github.com/yo1000/sonarqube-collaboration

リポジトリ情報: yo1000/sonarqube-collaboration

SonarQube ログイン情報

SonarQube サーバーの URL と、ログインに使用する、[Login] と [Password] を控えておきます。

スクリーンショット 2016-02-09 16.47.58.png

CircleCI 環境変数

ここまでで以下の値が揃ったはずです。

  • GitHub アクセストークン
  • GitHub リポジトリ情報
  • SonarQube URL
  • SonarQube ログイン ユーザー名
  • SonarQube ログイン パスワード

これらの値を CircleCI に、環境変数として設定していきます。
プロジェクトのトップで、画面右上の [Project Settings] > [Environment Variables] と進んでいきます。

先ほどの値を使用して、それぞれ以下のように設定していきます。

Name Value
GITHUB_OAUTH Github アクセストークン
GITHUB_REPOS Github リポジトリ情報
SONARQUBE_URL SonarQube URL
SONARQUBE_LOGIN SonarQube ログイン ユーザー名
SONARQUBE_PASSWORD SonarQube ログイン パスワード

スクリーンショット 2016-07-10 19.12.17.png

ビルド構成

事前準備を終えたら、ビルド構成を作成していきます。

circle.yml

CircleCI を使用するので、プロジェクトルートに circle.yml を作成、配置します。
以下のようなファイルを作成します。

circle.yml
machine:
  java:
    version: openjdk8
test:
  override:
    - bash .ci/analyze-sonarqube.sh
    - mvn integration-test
.ci/analyze-sonarqube.sh
#!/bin/bash

echo "${CI_PULL_REQUEST}"

if [[ ! "${CI_PULL_REQUEST}" =~ /pull/[0-9]+$ ]]; then
  exit 0
fi

PR_NUMBER=`echo "${CI_PULL_REQUEST}" | sed -e 's/.*\///g'`

echo "mvn org.sonarsource.scanner.maven:sonar-maven-plugin:3.0.1:sonar"
echo "  -Dmaven.test.skip=true"
echo "  -Dclirr=true"
echo "  -Dsonar.host.url=${SONARQUBE_URL}"
echo "  -Dsonar.login=****"
echo "  -Dsonar.password=****"
echo "  -Dsonar.sourceEncoding=UTF-8"
echo "  -Dsonar.analysis.mode=issues"
echo "  -Dsonar.github.pullRequest=${PR_NUMBER}"
echo "  -Dsonar.github.oauth=****"
echo "  -Dsonar.github.repository=${GITHUB_REPOS}"
echo "  -B -e -V"

mvn org.sonarsource.scanner.maven:sonar-maven-plugin:3.0.1:sonar \
  -Dmaven.test.skip=true			\
  -Dclirr=true				\
  -Dsonar.host.url="${SONARQUBE_URL}"		\
  -Dsonar.login="${SONARQUBE_LOGIN}"		\
  -Dsonar.password="${SONARQUBE_PASSWORD}"	\
  -Dsonar.sourceEncoding=UTF-8		\
  -Dsonar.analysis.mode=issues		\
  -Dsonar.github.pullRequest="${PR_NUMBER}"	\
  -Dsonar.github.oauth="${GITHUB_OAUTH}"	\
  -Dsonar.github.repository="${GITHUB_REPOS}"	\
  -B -e -V

test.override で、.ci/analyze-sonarqube.sh を実行し、その中では、事前に設定した各種環境変数を mvn コマンドに渡しています。

CircleCI では、事前に環境変数で定義された値を、スクリプト内で参照できるため、先ほど設定した、Github アクセストークンや、SonarQube ログイン情報などがここで使用されているわけです。

ただ、先ほど設定しなかった、${CI_PULL_REQUEST} については、事前設定した環境変数たちとは少々異なるもので、CircleCI 側で用意してくれるものになり、値にはプルリクエスト URL が入ります。

内容としては、プルリクエスト URL の末尾が /pull/{PullRequestNumber} だった場合、sonar-maven-plugin を使用して、SonarQube サーバーに解析リクエストを投入し、受け取った解析結果を Github の対象プルリクエストにコメントさせる、というものになります。

CircleCI では、プルリクエストの発生や、対象ブランチの更新もビルドトリガとなるため、プルリクエストが上がってきたら、自動的にコードの静的解析と、結果のコメントまでが実施されるようになります。

ただし CircleCI では、何度か試してみたのですが、プルリクエストを作成した直後のビルドでは、${CI_PULL_REQUEST} に値が設定されないということが度々ありました。これについては、レビューをかけるよりも前に WIP 状態で事前にプルリクエストを投げておくなど、何らかの対策が必要になるかもしれません。

なお、すべての環境変数については以下から確認できます。
https://circleci.com/docs/environment-variables/

動作確認

最終的なプロジェクトは以下のようになりました。
https://github.com/yo1000/sonarqube-collaboration/tree/pr-test

実際にひどいコード変更を入れて、プルリクエストを投げてみます。
https://github.com/yo1000/sonarqube-collaboration/pull/2

スクリーンショット 2016-07-11 0.35.52.png

CircleCI が動き始めます。

スクリーンショット 2016-07-11 0.33.10.png

レビュー結果がコメントされましたね!!

スクリーンショット 2016-07-11 0.37.29.png

コメントをつけているユーザーは、Github アクセストークンに基づくので、自動レビュー用に別途ユーザーを用意してもいいかもしれません。

ここまでで連携は完了です。
以前は TravisCI で紹介しましたが、CircleCI でも同様にコードレビューを自動化することができました。SonarQube を使い倒して、効率的に開発していきたいですね!

24
21
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
24
21

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?