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Confluence で JIRA の Issue テンプレートを作成する

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JIRA って、タスクや、その所在、期限なんかが可視化される一方で、Issue 作成時には入力項目も多く、
一定のルールを敷いても面倒臭さによって、これが守られなくなってしまうこともしばしばあるかと思います。
そこで、Issue 作成をテンプレ化してしまえば、これを改善できるのではないかと考えました。

以下、Issue 作成時にデフォルト値を設定する方法を紹介してみます。

環境

  • Atlassian Confluence 5.8.10
  • Atlassian JIRA v6.4.11

準備

まずは、Issue 作成を行うための URL と、設定するデフォルト値、および そのパラメーター名を集めます。

URL

まずベースとなる URL を用意します。
JIRA の URL のうち、画像の赤線部分の URL を控えて下さい。

スクリーンショット 2016-04-27 20.33.51.png

これに、CreateIssueDetails!init.jspa を付け足したものが、課題作成に使用する URL です。
例えば、ドメイン、およびホスト名が、{jira.url} だった場合は、
https://{jira.url}/secure/CreateIssueDetails!init.jspa といった具合になります。

各種パラメーター

Issue 作成に必要な、各種パラメーターは、Google Chrome のデベロッパー ツールを利用して集めます。
ここでは、Google Chrome を使用しますが、もちろん Firefox の開発ツールでもかまいません。

はじめに、JIRA の [作成] ボタンをクリックします。

スクリーンショット 2016-04-26 10.53.08.png

[課題の作成] ダイアログが表示されるので、ここで、右クリック > [検証] と進みます。

スクリーンショット 2016-04-26 10.57.15.png

[Developer Tools] が表示されます。
環境によってはウィンドウ内に表示されているかもしれません。

[Network] タブを選択して、[課題の作成] に戻ります。

スクリーンショット 2016-04-26 11.12.16.png

何も入力せず、[作成] ボタンをクリックします。

スクリーンショット 2016-04-26 10.53.55.png

[Network] タブに、Status:400, Type:xhr のエラーリクエストが表示されるため、
これをクリックして、詳細を確認します。

スクリーンショット 2016-04-26 10.57.56.png

[Headers] タブの、[Form Data] セクションを確認します。
ここに、必要なパラメーターがすべて列挙されるため、これらを控えます。

スクリーンショット 2016-04-26 10.58.54.png

以下、とくに重要なパラメーターを紹介するので、これらは必ず控えるようにして下さい。

パラメーター名 概要
pid プロジェクト ID
issuetype 課題タイプ
summary 要約
priority 優先度
duedate 期限 (yyyy/mm/dd)
assignee 担当者 (-1:自動)
reporter 報告者
description 説明

連携

ここまでで集めたパラメーターを使用して、Confluence と JIRA を連携してみます。
Confluence -> JIRA の独自連携には、HTML マクロを使用するのが手っ取り早いです。

Confluence で、どこか適当なページを作成し、編集画面で HTML マクロを追加します。
(Confluence 以外でも、概ね以下のマークアップの通りで動作します。)

スクリーンショット 2016-04-25 20.55.23.png

スクリーンショット 2016-04-25 21.01.07.png

HTMLマクロ
<div style="margin-top:1.0rem; margin-bottom:2.0rem;">
  <a id="create-jira" class="create-jira external-link"
      style="margin:0;" href="#" rel="nofollow" target="_blank">
    <button id="request-btn-group"
        class="aui-button aui-button-primary">課題作成ボタン!</button></a>
</div>

<script type="text/javascript">
(function() {
  // url
  // [準備] > [URL] の手順で取得した URL を設定します。
  var baseUrl = 'https://{jira.url}/secure/CreateIssueDetails!init.jspa';

  // project
  var project = '?pid=12345';
 
  // issue
  var issue = '&issuetype=3';
 
  // priority
  var priority = '&priority=3';

  // duedate
  // この例では起票日から7日後をデフォルトの期限としています。
  var duedate = '&duedate=';
  var dt = new Date();
  dt.setDate(dt.getDate() + 7);
  duedate += (dt.getFullYear() + '/' + (dt.getMonth() + 1) + '/' + dt.getDate());

  // desc
  // 改行コードも encodeURIComponent で囲えばデフォルト値に含めることができます。
  var desc = '&description=' + encodeURIComponent('T/O');
 
  // labels
  var labelsA = '&labels=' + encodeURIComponent('ラベルA');
  var labelsB = '&labels=' + encodeURIComponent('ラベルB');

  // summary
  // 要約はわざと空にしてあります。
  // 要約を空にしておくことで、課題作成時に入力不足エラーが発生し、
  // すでに入力された他の値をテンプレートとして利用できます。
  var summary = '&summary=';
 
  // assignee
  // デフォルトの担当者を設定したい場合は、encodeURIComponent でユーザーIDを囲って指定。
  var assignee = '&assignee=';

  // reporter
  // Confluence を使用していて、ユーザーが JIRA と一元管理されている場合のみ使用可能。
  var username = $('#user-menu-link').data('username');
  var reporter = '&reporter=' + encodeURIComponent(username);

  // link
  $('.create-jira').attr('href', baseUrl + project + issue + priority +
      duedate + desc + labelsA + labelsB + summary + assignee + reporter);
})();
</script>

完成です。

スクリーンショット 2016-04-27 20.46.20.png

早速クリックしてみます。
設定したデフォルト値が反映されているようですね!!

joxi_screenshot_1461757638866.png

JIRA は、課題の設計をしっかりとおこなったうえで、サボらず課題を作成していけば、
現状や予定の可視化も進み、非常にプロジェクトを助けます。

課題作成を、いかに簡単に、設計に則って行えるかが非常に重要なので、
このような課題作成を簡素化するようなアプローチは、なかなか良いのではないかと思いました!

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