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【書評】猫と森羅と日本語とRuby

Last updated at Posted at 2018-10-20

技術書典5で買った本の書評

技術書典5で購入した本の書評を書いていこうと思います。

1. 猫と森羅と日本語とRuby

image.png

COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 猫と森羅と日本語とRuby
https://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=38068

猫と森羅と日本語とRuby - youchan - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード)
https://youchan.booth.pm/items/1041946

あまりにも可愛い表紙に買おうかどうか迷ったのですが、技術書典5の会場を2回ぐらいぐるっと回って、Rubyに関する本が少なかったので思いきって買ってみました(Railsの本はあった)。

機械学習やディープラーニングをやろうとしていて、知識だけは付けてきましたが、どうもPythonに慣れずにTensorFlowを眺める日々を送っていました。なぜ、Rubyで書けないのか、Rubyで書ければいいのにとRuby脳に汚染されているのでJupyterでRubyが動くと聞けば試してみたりしていました。

そうこうしていると、Red Data Toolなるものがあると知っていました。
Red Data Tools - Rubyでデータ処理!
https://red-data-tools.github.io/ja/

しかし、今回この本を買う時には、そのようなものが出てくるとは全く想像しておらず「はじめに」を読んでビックリしました。まさしく、Red Data Tools のRed Chainer について書かれていたからです。(正確にいうと買う前に見本をパラパラッと見せてもらって多層パーセプトロンの図とかがでてきていたのでそういう本だとは思っていました)

この本は、日本語の自然言語処理とディープラーニングのRuby本です。
形態素解析から深層学習、word2vec、LTSM、RNNの話まで全編Rubyで突きとおしています。

かつ 分かりやすい文体分かりやすい Rubyのソースコード で書かれているので初学者の方にもお勧めの一冊だと思います(これで全部分かる分けじゃないのは当然ですので注意してください)。

特に Ruby脳に汚染された人には、とてもいいのではないかと思います。
Red Chainer入門書と言うにはちょっと大げさですね。どういうものかを理解するための紹介書と言った方がよいでしょう。

個々の章は、GitHubのソースコードを見ながら読むといいですね。

総じて面白い内容で無味乾燥な機械学習の本を読むよりも断然ライブ感がありました(コミットログを見るとさらに)。
(薄い本は個人の体験を元に書かれているので、その他の本でも同様のライブ感を感じました)

残念ながら著者の「森羅:Wikipedia構造化プロジェクト2018」へのチャレンジは今年間に合わなかったようですが、継続してチャレンジするということですし、続編も期待して待ちたいと思います。

残念な点としては、本の題名がなかなかポエティックなので、技術書典に来られた方は手に取りにくかったのではないかと思います(私もまさかそんなハードな本とは思いませんでした)。書店に並ぶ本ならオビを着けたいところですね。

image.png

ShinraSetsumeikai20180424.pptx - Google ドライブ
https://drive.google.com/file/d/1UhTGxPlZEkMdDnpSgJjlBYH2Rg0OlRc_/view

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