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Atom S3 でハマったこと

Last updated at Posted at 2023-03-11

M5 Atom S3 で発生するいくつかの問題

 やっと在庫が復活した M5Stack 社の Atom S3 を入手して、使ってみましたが、まだ環境が整っていないようで、次のような問題が発生しました。

macOS 上(AppleシリコンのMac)で発生した問題

M5Berner で UIFlow用のファームウェアが書き込めない

 シリアルポートは /dev/tty.usbmodem1101 がそれらしいので選択して書き込もうとするも、エラーで書き込めない(S3は少し反応している)

Arduino IDE では、コンパイル時にエラーになる

 シリアルポートは上記と同じものを選択、ボードは M5 Atom S3 を選択して「接続」と出ているが、コンパイルしようとすると、次のエラーが出る。

bash: /esptool: No such file or directory

exit status 127

Compilation error: exit status 127

仕方なく、Windows機で試してみた結果

Windowsでは、Arduino IDE で無事スケッチが書き込めて普通に使えた。
IMG_8752D.JPG

ただ、書き込むたびに、ポートとボードを選択し直す必要があります。

Windows機でも発生する問題

UIFlowが使えない

 M5Berner での書き込みはできるのだが、API-Key が表示されず、UIFlowと連携できない。
(S3のUIFlow はまだ、アルファー版のようなので、今後に期待する)

購入時に入っていた状態に戻す方法

購入してすぐにUSB-Cに接続すると表示されるサンプルプログラムに戻すには、
本家サイトに書き込み用アプリ(Windows版のみ)が用意されています。 http://docs.m5stack.com/en/core/AtomS3
の、Related Link にある、
"AtomS3 Demo Easyloader Download"
をクリックしてダウンロードできます。

おまけ

 M5Berner で UIFlow 用のファームウェアを書き込むと、なぜかシリアルポートが変更になり、その後、何もできなくなって困りました。
これを解決するには、リセットボタンだけではダメで、リセットボタンとボタンA(画面)を同時にクリック・ホールド(2秒くらい)してリセットボタンを先に放すことで、画面表示が無くなり、元のシリアルポートが使えるようになりました。

先達のコメントを歓迎します

 S3を使い始めたばかりで、つまづいたことを書きましたが、「これで解決するよ」など先達のコメントを歓迎します。

 上記の問題は、本家のサポートサイトに送りましたので、回答があり次第、ここで共有しようと思います。

【追記】 M1 Macで M5Berner で書き込めるようになった。

 M5Stack社から返信があり、次の手順でUIFlowの書き込みができました。
本家サイトの AtomS3 の説明ページにちゃんと書いてあったのでした。
”Reminder: If you need to burn the firmware, please press and hold the reset button (about 2 seconds) until the internal green LED lights up, then you can release it, at this time the device has entered download mode and waited for burning."

  1. リセットボタンを長押し(約2秒、内部の緑色LEDが点くまで)
  2. 書き込み用のポートが現れるので、それを指定して書き込み

UIFlow はオンライン版の UIFlow 2.0 を使う

 Atom S3 は専用のオンライン版UIFlowを使う
URLは https://uiflow2.m5stack.com/ を使う。
USBで接続後、UIFlow 2.0 でログインするとS3を選択できるようになる。
IMG_8765D.JPG

【追記】M1 Mac上 Arduino IDE でS3が使えるようになった

 設定が不足していたようです。
 これで、M1 Mac mini では改善しましたが、M1 MacBook Air では改善しませんでした。
→ 念の為、 ~/Document/Library/ 以下のファイルを削除して、必要なライブラリーをインストールしなおしたら、問題が解決してコンパイルができるようになりました。

ボードの追加

 Arduino IDE 設定の「追加のボードマネージャのURL」に

https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json

を追加して、ボードマネージャで M5Stack をインストールします。

ライブラリーの追加

M5AtomS3 ライブラリーをインストールするのですが、エラーがありました。
私の場合、Adafruit のものが邪魔しているとのエラー(白文字なので読まなかった)が出ていたので、以下の二つをフォルダーごと削除して、インストールしなおしました。

~/Documents/Arduino/libraries/Adafruit_Sensor
~/Documents/Arduino/libraries/Adafruit_Unified_Sensor

これで無事、コンパイル、書き込みができました。

これらの躓き情報が、誰かの役に立てば嬉しい。

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