リハビリ&社内勉強用のために作成します。
#用意するもの
・PC
・インターネット
#用語
詳細はAWS Blackbelt(VPC)を参照。
用語 | 意味 |
---|---|
VPC | Virtual Private Cloud。AWSにおけるプライベートなNW環境。 |
Subnet | VPC内の区画。 |
インターネットGW | VPCがインターネットに接続するための入口(GW)。 |
ルートテーブル | 通信の流れ(ルーティング)を定義するテーブル。 |
#ゴール
以下のようなNW環境を作成します。
サブネットを2つ作成するのは、今後Web3層システムを構築するにあたりインターネット接続されるサーバを配備するサブネット(PublicSubnet)と、インターネット接続の必要がない(不要なアクセスを防ぎたい)サーバを配備するサブネット(PrivateSubnet)を準備しておくためです。
#手順
##1.AWSアカウントにログイン
まずAWSアカウントにログインします。
①下記リンクの右上「コンソールにサインイン」
②自身のアカウントにログイン
https://aws.amazon.com/jp/console/
##2.VPCを作成
次に、コンソール右上にある特定のリージョン(東京・大阪・オレゴンetc・・)に自身のプライベートなNW環境(VPC)を構築します。なお、今回はオレゴンを選択しています。
①検索窓でVPCを検索。
②左サイドバーで「VPC」を選択し、「VPCを作成」をクリック。
③以下を入力し「作成」をクリック。
項目 | 設定値 | 意味 |
---|---|---|
名前 | vpc_yh_20210501 | VPCの名前。分りやすければOK。 |
IPv4 CIDR ブロック | 10.0.0.0/16 | データセンター内で利用するアドレスレンジをCIDR表記で指定。左記の場合は10.0.0.1~10.0.255.254※の65,534個のアドレスが利用可能。 |
※10.0.0.0はNW自身、10.0.255.255はブロードキャストのアドレスのため利用不可。 |
##3.インターネットGWを作成し、VPCにアタッチ
インターネットから接続するためのGWを作成し、VPCにくっつけ(アタッチ)る。
①左サイドバーで「インターネットゲートウェイ」を選択し、「インターネットGWの作成」をクリック。
②以下を入力し「作成」をクリック。
項目 | 設定値 | 意味 |
---|---|---|
名前 | myig_yh_20210501 | インターネットGWの名前。分りやすければOK。 |
名前:myig_yh_20210501
インターネットGWの名前。分りやすければOK。
③「アクション」の「VPNのアタッチ」で作成したVPCを選択。
これでインターネットへ接続するためのGWがVPCに紐づいた。
##4.サブネットを作成
VPC内に小規模な管理区画(サブネット)を構築する。インターネット接続用サブネット(PublicSubnet)と内部接続用サブネット(PrivateSubnet)を構築する。
①左サイドバーで「サブネット」を選択し、「サブネットの作成」をクリック。
②以下を入力し「作成」をクリック。=PublicSubnetが作成される。
項目 | 設定値 | 意味 |
---|---|---|
VPC ID | vpc_yh_20210501 | サブネットを作成するVPCを選択する。 |
サブネット名 | PublicSubnet01_20210501 | サブネットの名前。分りやすければOK。 |
アベイラビリティーゾーン(AZ) | us-west-2a | VPCのリージョンにおけるAZ(AWSの複数のデータセンターを束ねたもの)を選択。選択したAZにサブネットが作成される。なんでもいい。 |
IPv4 CIDR ブロック | 10.0.1.0/24 | サブネットのアドレスレンジをCIDR表記で指定。当然ながらVPCのアドレスレンジ内である必要がある。上記の場合は10.0.0.4~10.0.0.254※の251個のアドレスが利用可能。 |
※VPCで解説した2つに加えて、AWS仕様で10.0.0.1-3が利用不可。
③上記①②の作業を行い、PrivateSubnetを作成する。
項目 | 設定値 |
---|---|
VPC ID | vpc_yh_20210501 |
サブネット名 | PrivateSubnet01_20210501 |
アベイラビリティーゾーン | us-west-2a |
IPv4 CIDR ブロック | 10.0.3.0/24 |
##5.ルートテーブルを作成し、サブネットにアタッチ
通信の流れ(ルーティング)を定義するルートテーブルを作成します。
VPC内の通信についてはデフォルトのルートテーブル(送信先「10.0.0.0/16」ターゲット「local」)にて定義されています。一方で、インターネット接続用サブネット(PublicSubnet)はインターネットへも接続できるよう設定する必要があります。
そこで、インターネット接続用のルートテーブルを作成し、PublicSubnetへ適用します。
①左サイドバーで「ルートテーブル」を選択し、「ルートテーブルの作成」をクリック。
②以下を入力し「作成」をクリック。
項目 | 設定値 | 意味 |
---|---|---|
名前タグ | routetable_yh_20210501 | ルートテーブルの名前。分りやすければOK。 |
VPC | vpc_yh_20210501 | ルートテーブルを利用するVPCを選択。 |
③作成したルートテーブルを選択し、下タブの「ルート」の「ルートの編集」をクリックし「ルートの追加」で以下を入力。
項目 | 設定値 |
---|---|
送信先 | 0.0.0.0/0 |
ターゲット | myig_yh_20210501 |
④下タブの「サブネットの関連付け」の「編集」をクリックしPublicサブネットを選択し保存。
(蛇足メモ)
VPCにて「メインルートテーブル」を選択すると、メインルートテーブルが確認できますが、本例の場合は送信先「10.0.0.0/16」、ターゲット「local」になっています。つまり「10.0.0.16が宛先ならVPC内の宛先を探すね!」と言っています。今回、PublicSubnetはインターネット接続があるため「10.0.0.16以外ならインターネットに出て行って!」と言いたいので、上記の設定を入れています。ちなみに「0.0.0.0/0」はデフォルトGWと呼ばれる設定で「それ以外」を表します。「PublicSubnetとPrivateSubnetを作る」と言っていましたが、このルーティング定義で実現しています。
#参考
①VPC作成ハンズオンサイト