大量のパソコンを集めて GNU/Linux をインストール、並列プログラミングを実施するというのは昔からよくある高性能計算の手法です。
最近は Windows 7 が EOL を迎えたこともあり、廃棄のパソコンが大量に出たので、それらを収集して HPC のための環境を構築するといったこともあるでしょう。
このとき GNU/Linux を起動して放置していても、勝手にパソコンがサスペンドしないように設定しておく必要があります。特にノートパソコンをサーバー利用している場合、デフォルトでは一定時間で勝手にサスペンドするので注意が必要です。
そこで、設定する場所を記します。
ディストリビューションは Debian 10 または Ubuntu 18.04 LTS とします。
GUI 無しの場合
普通は並列計算用途であれば CUI でインストールすると思いますが、最近のバージョンではデフォルトでもサスペンドします。これは systemd の設定にて回避できます。
/etc/systemd/logind.conf
HandleLidSwitch=ignore
上記を記述後 systemd を再起動。
systemctl restart systemd-logind.service
これで OK です。
GUI 有りの場合
リモートデスクトップで GNU/Linux に接続するといった用途でマスターノードや運用監視ノードにデスクトップ環境を導入するケースが考えられます。
/etc/gdm3/greeter.dconf-defaults
sleep-inactive-ac-timeout=0
sleep-inactive-battery-timeout=0
設定ファイルの最後の方に Automatic suspend という項目があるので、上記のように設定しておきます。これでログイン画面のまま放置しても勝手にサスペンドしなくなります。
なおこのファイルは /usr/share/gdm/dconf/ の下のファイルからのシンボリックリンクとなっているはずなので、そちらも確認しておくと良いです。
以上です。