はじめに
スマートフォンが世に出回ってから多くのアプリケーションが開発され,我々はその恩恵を日々受けてる。スマートフォンが開発される以前の携帯電話,いわゆるガラケーを思い出して見て欲しい。はじめは電話だけの機能だっかが,メール機能も搭載されより便利になった。しかし,それだけに留まらず,その後も多くの機能が追加された。おそらくそれらの全機能を使っているユーザーは少なかったと思える。それらの機能の多くはあってもいいが,無くても困らない機能ばかりだ。そういう現象がアプリケーションでも起きていると感じるのである。
多機能性の問題
一つのアプリケーションで多くのことができれば便利ではあるけれど,機能が増えれば増えるほど見にくくもなるし,バグも増えやすくなる。特にスマートフォンはPCやタブレットと比べ画面が小さい。そのため上手くボタンなどを配置しないと見づらいし尚且つ使いづらい。
機能が増えると,それらを一箇所にまとめたものが登場しやすい。いわゆる「ハンバーガーメニュー」だ。ハンバーガーメニューは開けるまでどんな機能があるのかわからない。それではユーザーフレンドリーとは言わないだろう。それらの機能の多くはあってもいいが,無くても困らない機能ばかりだ。それが一番厄介だ。でもよく考えてみると,ユーザーがほとんど使うことのない機能を追加するのは開発コストの無駄ではないか?
機能追加の制限
機能を追加する開発費用や人材があれば,それらをセキュリーティーやデザイン性の向上に繋げた方がユーザーにとっても良さそうに思える。もちろん便利な機能は追加しても構わないが,追加するならその機能が本当に必要かを考える必要がある。本当に必要な機能のみ追加させることだ。そうでなければ,機能の追加はやめ,保守・点検に徹した方がよい。
多機能アプリは有能か
少なくても多機能性とユーザーフレンドリーは別であると思える。それよりもデザイン性や安全性に優れたアプリケーションの方がユーザーフレンドリーである。必要な機能は時代とともに変化していく。その変化を柔軟に取り込み機能を拡張させる。不要と思われる機能は削除し,常に必要最小限の機能に留めておく。そのためには常に時代を読み,ユーザーが真に求めている機能を模索するのが大切である。最小限の機能で長く使えるアプリケーションが一番有能ではないだろうか。