はじめに
CockpitはWebコンソールでLinuxサーバーを管理および監視することができるツールです。
Web コンソールでは、以下を含むさまざまな管理タスクの実行が可能です。
- サービスの管理
- ユーザーアカウントの管理
- システムサービスの管理および監視
- ネットワークインターフェイスおよびファイアウォールの設定
- システムログの確認
- 仮想マシンの管理
- 診断レポートの作成
- カーネルダンプ設定の設定
- SELinux の設定
- ソフトウェアの更新
今回はCockpitをインストールして、使ってみたいと思います。
目次
1.前提条件
2.Cockpitのインストール
3.Cockpitを使ってみる
1. 前提条件
対象OS:Red Hat Enterprise Linux 8.5
2. Cockpitのインストール
インストール方法の詳細は公式マニュアルに記載されています。
Cockpitをインストールします。
# sudo yum install -y cockpit
起動時にCockpitが起動するように設定します。
# sudo systemctl enable --now cockpit.socket
Cockpit向けにファイルウォールを設定します。
# sudo firewall-cmd --add-service=cockpit --permanent
# sudo firewall-cmd --reload
インストール・設定は以上で完了です。
3. Cockpitを使ってみる
ブラウザで以下のいずれかにアクセスすると、ログイン画面が開きますので、ログインします。
今回はrootユーザでログインしてみようと思います。
http://server-ip:9090
http://localhost:9090
ログインをすると以下のような画面が開きます。
左側のサイドメニューから様々な情報にアクセスし、管理作業を行うことができます。
上の画像の「使用率」の「詳細と履歴の表示」を選択すると、CPUやメモリ等の情報を視覚的に確認できます。
「ログ」のメニューではログレベルでフィルタリングをして、エラーを確認できるため、大変便利です。
「サービス」ではエラーが発生しているサービスを確認できます。
トラブル時はこのようにアイコンが付き、どのサービスでエラーが発生しているのか、すぐに把握できるため、早急なトラブルの発見が可能です。
「サブスクリプション」の項目ではRHELのサブスクリプション情報を確認できます。
「ソフトウェア更新」の項目では、重大度を確認し、クリック操作でアップデート作業を行うことができます。
このようにCockpitを使用することでWebコンソール上で様々な管理作業が実行できます。
まだあまりRHELに慣れていないという方にもおすすめです。
以上です。