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基本情報技術者試験 合格体験記

Last updated at Posted at 2022-12-28

目次

タイトル
1 はじめに
2 自身のプロフィール
3 基本情報技術者試験について
4 学習時間と方法
5 当日について
6 試験を受けた感想

はじめに

先日、令和4年下期の基本情報技術者試験で午前77.5%、午後74.5%を取りました。
正式な合格通知はまだですが、おそらく合格したと思うので自身の合格体験記を記します。
基本情報技術者試験についての合格体験記は数多くありますので、こういうパターンもあるのか、とこれから受験を考えている方の参考になれば幸いです。

2023/01/04 追記
2022/12/27付けの合格発表を確認したところ、無事合格していました。

自身のプロフィール

  • 新卒2年目の非情報系出身、未経験エンジニア
  • メインの開発言語はJava, JS

エンジニアとして働いているものの、ITの基礎知識を体系的に学んだことはなく、特にセキュリティやネットワークについては全く知識がない状態でした。
一つ下の新卒から開発者研修で基本情報技術者試験の内容を学ぶようになり、いつまでも知識のない状態ではいられないと感じ、資格取得を決めました。

基本情報技術者試験について

※基本情報技術者試験の内容が2023年4月から大幅に変更されます。こちらの章は旧試験についての説明になりますので、参考程度にお読みください。

【午前試験】

  • 制限時間は150分
  • 一問一答形式で80問出題
  • 6割(48問)正解で合格

【午後試験】

  • 制限時間は150分
  • 文章を読解して問題を解く
  • 11問出題中、必須2問と選択3問の計5問回答
    • 出題構成は以下の図を参照
分野 出題数 得点
問1 情報セキュリティ 出題(必須) 20点
問2~4 ・ハードウェア
・ソフトウェア
・データベース
・ネットワーク
・ソフトウェア設計
左記分野より3問出題
※問2~5の中から2問選択
各15点
問5 ・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム戦略
・経営戦略・企業と法務
左記分野より1問出題
※問2~5の中から2問選択
15点
問6 データ構造/アルゴリズム 出題(必須) 25点
問7
問8
問9
問10
問11
・C
・Java
・Python
・アセンブラ言語(CASLⅡ)
・表計算ソフト
各分野1問ずつ5問出題
うち1問選択
25点

【備考:2023年4月以降の試験内容】

  • 上期・下期の一定期間 → 通年受験可能
  • 午前試験・午後試験 → 科目A試験・科目B試験
  • 試験時間
    • 午前・午後それぞれ150分ずつ → 科目A試験 100分 ・科目B試験 90分
  • 科目A試験
    • 旧試験の午前試験に相当
  • 科目B試験
    • 「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」の二つの分野を中心にした構成に変更
    • 個別プログラム言語問題の撤廃、 疑似言語に統一

詳しくは公式の案内をご覧ください。
情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について(基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験化)

学習方法

午前試験の対策

使用した教材

学習スタイル

本を読んでインプット

基礎知識がないところから勉強を始めたので、まずは『栢木先生の基本情報技術者教室』を読んでインプットするところから始めました。
とにかく過去問を解いて知識を入れていく方法もあるのですが、初期の段階で過去問を解いたときにあまりにも分からずモチベーションが下がってしまったので焦らず本を読むことにしました。
この時点では過去問道場や過去問題集には手を付けていなかったのですが、章末にいくつか過去問が掲載されていたので、それらについては完全に理解できるまで解説を読むことを心掛けました。

過去問を解く

『栢木先生の基本情報技術者教室』を一周したタイミングで過去問道場をとにかく解いて問題になれるようにしました。
過去問道場には3つの出題形式があるのですが、そのうち「模擬試験形式で出題」をよく利用しました。また、80問解くのは時間がかかるため、40問ずつ解くようにしました。
過去問を解いたら、解けなかった問題や正解率が低い分野を参考書で確認→もう一度問題演習というループを作りました。

基本的には過去問道場で問題演習をしていましたが、試験の前日や前々日あたりから『パーフェクトラーニング過去問題集』を使いました。過去問道場より解説が詳しく、周辺知識についても補足が入るので試験直前の思い出しに役立ちました。
ただし、午前問題については過去問題集は必須ではないと思います。

午後試験の対策

使用した教材

学習スタイル

他の方の合格体験記1をもとに、午後試験の選択科目を以下に絞ってから対策を始めました。
また、問7~11の言語は普段業務で使っているJavaを選択しました。

  • ハードウェア・ソフトウェア
  • データベース
  • ソフトウェア設計

過去問を解いて苦手な分野を洗い出す

午前問題とは対照的に、午後問題の対策はまず過去問を解くところから始めました。
午前試験を終えてから午後の対策を始めたため、知識の穴を埋める形で対策を進めようと思ったからです。
過去問道場で1回分の過去問を解き、データベース・アルゴリズムの2分野があまり点数が取れなかったのでここについて重点的に対策をしました。

アルゴリズム問題の対策

『基本情報技術者試験のアルゴリズム問題がちゃんと解ける本』をざっと一周しました。
この本は疑似言語を用いたアルゴリズム問題についての対策本で、疑似言語の読み方や、アルゴリズムの基礎である「順次、条件、繰り返し」とは、など基本の部分から説明がされているのが特徴です。
6章のうち4章までは疑似言語の読み方とアルゴリズムの基本についての解説だったので、その部分は読み飛ばし、5章と6章で問題を解いてアルゴリズムの問題になれるようにしました。
解説が丁寧でよかった半面、実務を初めて1年半が経っている身としては簡単すぎる気がしました。
未経験の方にはおススメですが、自分のように業務でプログラミングをする方には必須ではないと思います。

データベース・その他の分野の対策

『情報処理教科書 出るとこだけ! 基本情報技術者[午後]第2版』のうち、自分が受験する問題・自信がない分野のみを読みました。私はデータベース、暗号と認証を読み、あとは読んでいないです(試験まで時間が迫っており読む時間がなかったため)。
章立てが試験に出る順になっているので、対策するべきところが明確な点と、試験において選択肢を絞るためのコツが書かれていたのがよかったです。

再び過去問を解く

ここまでで対策がある程度できたので、最後に問題に慣れるために過去問道場や過去問題集で演習をしました。
午後試験に関しては、解説がしっかりしている方が復習がしやすいので過去問道場より問題集を使った方が効果的だと思います。
午前試験の対策ではあまり活用できなかった『パーフェクトラーニング過去問題集』を主に使いました。

学習時間

  • 午前試験の対策:40時間程度
    • そのうち参考書が25時間、過去問が15時間
  • 午後試験の対策:15時間程度

午後試験は午前試験を対策していればある程度は解ける、という前情報があったため、ほとんどの時間を午後試験の対策に費やしました。
午前試験の日から午後試験までちょうど2週間あったので、午前試験が終わってから午後の対策をしました。

当日について

試験センターで受験をしました。
試験が終わったらすぐに退出ができるので、記載された試験時間よりも早めに終わりました。
着いたらすぐ試験なので参考書を持っていくのは重い、でも移動時間に何も見ないのは何となく不安… という思いがあったので、自信のない分野や計算問題の公式などを写真に撮っていきました。
どこまで役になったかは分かりませんが、試験直前の不安を和らげるという点でよかったと思います。

ちなみに、受験の予約をするのを渋っていたら土日がすべて埋まっており、平日受験になってしまったので予約は早めにとるべきという教訓を得ました。
来年度からは通年試験になるため、希望の日時が全然取れない…といったことはないですが念のためお気をつけ下さい。

試験を受けた感想

正直なところ、基本情報に受かったからと言って業務上に劇的な影響はありませんでした。
ただ、今まで働いている中で漠然と「自分は何も分かってないな」といった不安が少し軽減したこと、業務をする中では意外と習得できない体系だった知識が得られたことから、試験に挑戦してよかったなと思います。
まだまだ知識も技術力も足りていないので、これからもいろいろと挑戦していきたいと思います。

  1. 【試験まで3週間】基本情報技術者試験の戦略的学習法

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