初めまして。ジールでエンジニアをしているynです。
今回Tableauの基本操作に関する記事を投稿する上で、少しだけ前置きを。
Tableauとの付き合いは3年ほどです。
前職ではIT営業として、Tableauの導入案内をする程度の関係でした。
しかしエンジニア職としてTableauを使う側になったことから、現在は自分で作品を作ったりしております。
今後Qiitaでは今まで学習してきた基本的な操作、またTableau認定資格の体験談など、Tableauに関する情報中心に発信していく予定です。
現時点では下記四段構成を想定していますが、今後の私の学習次第でボリュームアップするかもしれません。
1本目:Tableau Desktopでのデータ操作(接続、情報確認、共有)
2本目:Tableau Desktopでの基本操作
3本目、4本目:Tableau Prepについて(他Tableau製品との違い、操作方法)
本記事の対象者
・BIツール自体初めて扱う方
・その他BIツールは使ったことがあるがTableauは初めての方
前提
・使用バージョン:Windows10 22H2、Tableau 2024.1
・インストール作業を完了した想定で解説を行います。
・インストール時にデフォルトで用意されているテストデータである「サンプル - スーパーストア.xls」を使用します。
1.接続
まず[ビュー作成画面]から、接続するデータソースを提供します。今回はエクセルファイルを使用するため、Microsoft Excelを選択します。
Tableauインストール時に作成される「マイ Tableau リポジトリ」から「サンプル - スーパーストア.xls」を選択します。
選択すると左カラムに「サンプル - スーパーストア.xls」内の全シートが表示されます。
使用するシートを右側の白いエリア(フィールド)にドラッグ&ドロップします。今回は「注文」シートを使用します。
ドラッグ&ドロップすると、フィールド下部に「注文」シートのデータ構造と結果が表示されます。
フィールド上部には、接続タイプを指定できるラジオボタンがあります。
「ライブ」はデータソースにリアルタイム接続し、ビューを構築します。
リアルタイムでデータが更新されるので常に新しいデータのビューを確認できますが、データ量が大きい場合はパフォーマンス低下の可能性があります。
「抽出」は接続時点での情報を使用し、ビューを構築します。最新情報が反映されないデメリットはありますが、パフォーマンスがデータ量の多寡に影響されづらいです。
ビュー作成画面についてまとめて確認します。
データとの接続後、画面下部の「シート1」を押下すると、ビューの作成画面が表示されます。
下図はビュー作成画面全体を機能別に分けたものです。
⓵~⑥についての説明です。
そしてデータペインの上部にはエクセルのようなアイコンを押下すると、接続したデータ全体の詳細情報が表示されます。
(Tableau Desktop Specialistでは、こういう細かい機能についても問われるようです)
一方で、接続したデータの1項目の詳細情報を確認したい場合は、データペインの該当項目を右クリックし[説明]を選択することで表示されます。
2.ダッシュボード作成、ストーリー作成
ダッシュボードを作成する際、画面下部の[新しいダッシュボード]を選択します。
画面左のダッシュボードペインから必要なシートをフィールドにドラッグ&ドロップします。
ダッシュボードのサイズ調整をしたい場合、ダッシュボードペインの「サイズ」から調整が可能です。
サイズには下記3つのタイプがあります。
「固定」:tableauが用意している画面サイズから選択します。(選択後のサイズ変更可能)
「自動」:ウィンドウに合わせてビューのサイズが自動で調整されます。
「範囲」:最大サイズと最小サイズを指定できます。
またダッシュボードとは別にストーリーという機能もあります。
ダッシュボードは1枚にまとめて各シートとの連携を確認しながら紹介する場合に使い、ストーリーはPowerPointのようにスライド形式で紹介する場合に使います。
ストーリーを作成する際、画面下部の[新しいストーリー]を選択します。
ダッシュボード作成と同様、1枚目はフィールドにドラッグ&ドロップします。
2枚目以降は、フィールド上部にある四角いグレー(キャプションブロックといいます)の横にドラッグ&ドロップします。
ストーリーに追加したシートにはそれぞれに対応するキャプションブロックがあり、ブロックをダブルクリックすることでブロック内のテキストを変更することができます。
3.共有方法
共有方法には「ファイルとして保存する方法」と「Tableau Server/ Tableau Cloudにパブリッシュする方法」が存在します。
まずファイルとして保存する方法について説明します。
ツールバーの[ファイル]を選択し、[名前を付けて保存][PowerPoint形式でエクスポート][PDFとして保存]から適した形式を選択します。
[名前を付けて保存]ではTableauファイルが保存され、閲覧するにはTableau DesktopかTableau Readerが必要です。
Tableauファイルは「twbファイル」「twbxファイル」のどちらかから状況に応じて選択します。
「twbファイル」:グラフの書式のみが含まれたファイル。閲覧には元データへのアクセス権が必要。
「twbxファイル」:グラフの書式+元データが含まれたファイル。閲覧に元データが不要のため、アクセス権は気にしなくてOK。
補足ですが、Tableauファイルにはいくつかの種類があります。
次にTableau Server/ Tableau Onlineへパブリッシュする方法について解説します。
ツールバーから[サーバー] > [サインイン]を選択します。
Tableau Serverの場合はURLを記入し、Tableau Onlineの場合は[Tableau Online]をクリックし、サインイン画面へ移ります。
Tableau Serverは接続し、複数サイトへアクセスできる場合はパブリッシュ先のサイトを選択します。
Tableau Onlineは下のサインイン画面からログインが成功したら、ツールバーの[サーバー]へ戻り、[ワークブックのパブリッシュ]を選択します。
その後パブリッシュするワークブックの詳細を設定し、[パブリッシュ]を選択すると、サーバー上へパブリッシュが完了します。
まとめ
今回はTableau Desktopについて、データ接続や機能確認、作成したグラフのまとめ方と共有方法について解説しました。
次回の記事はTableau Desktopでのグラフの作り方となります。
今回と次回の記事を参考にご自身でも操作することで、BIユーザーの登竜門 Tableau Desktop Specialistの対策にもなるかと思います。
ぜひご活用いただけますと幸いです。
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