今回は、MegaCliを使ったRAID構成の調べ方について紹介します。
MegaCliはディスクが壊れた場合の状態確認であったり、スロットのLEDを点灯など・・・ディスクの状況を確認する際によく利用するコマンドです。
以前、「ディスクI/Oが遅いから、RAID構成を確認してほしい」と依頼を受けた時、MegaCliの実行結果の読み方に困ったのでそのまとめです。
MegaCliのインストール
- MegaCliがインストールされていなかったら、インストールしましょう。
- MegaCLIの各OS向けの公式バイナリはLSI社(現在Avago Technologies)からダウンロードできます。
http://docs.avagotech.com/docs-and-downloads/raid-controllers/raid-controllers-common-files/8-07-14_MegaCLI.zip
- MegaCLIの各OS向けの公式バイナリはLSI社(現在Avago Technologies)からダウンロードできます。
今回は、OSがCentOSなのでCentOS版をインストールします。
$ sudo yum install -y https://ginernet.com/downloads/MegaCli-8.07.14-1.noarch.rpm
仮想ディスク情報の確認
- 以下のコマンドで、仮想ディスクの情報を確認します。
$ sudo /opt/MegaRAID/MegaCli/MegaCli64 -LDInfo -LALL -aAll
Adapter 0 -- Virtual Drive Information:
Virtual Disk: 0 (Target Id: 0)
Name:
RAID Level: Primary-5, Secondary-0, RAID Level Qualifier-3 ←大事
Size:556.929 GB
State: Optimal
Stripe Size: 64 KB
Number Of Drives:3
Span Depth:1 ←大事
Default Cache Policy: WriteBack, ReadAheadNone, Direct, No Write Cache if Bad BBU
Current Cache Policy: WriteBack, ReadAheadNone, Direct, No Write Cache if Bad BBU
Access Policy: Read/Write
Disk Cache Policy: Disk's Default
Encryption Type: None
- この実行結果を確認する上で重要なのは、
RAID Level
だけでなく、Span Depth
も判断材料となります。
実行結果の見方
- 各RAIDの関係と、対応する
RAID Level
・Span Depth
の構成を以下の表にまとめてみました。
RAIDの種類 | RAID Level | Span Depth |
---|---|---|
RAID 0 | Primary-0 | - |
RAID 1 | Primary-1 | 1 |
RAID 5 | Primary-5 | - |
RAID 6 | Primary-6 | - |
RAID 10 | Primary-1 | 2 |
この表を元に先ほどの実行結果を見ると、RAID Level: Primary-5
となっているので、このマシンは RAID 5 構成だということがわかります。
特に、RAID1とRAID10は RAID Level
だけでなく、Span Depth
を確認する必要があるので、気をつけましょう。
まとめ
MegaCliコマンドを使ったRAID構成の見方についてまとめました。
RAIDを調べた時、「こんなにI/O遅いけど、本当にRAID10なの?」と依頼者から言われたのがきっかけでした。
今まで、日本語でまとまった記事もなく、RAID Level
だけ見ていた方も多かったのではないでしょうか・・・(私もそうでした)
この記事を参考に、正しいRAID構成を把握しましょう!!