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rails consoleが起動できない時の対処法(「FATAL: Listen error」エラー編)

Last updated at Posted at 2016-06-13

railsコンソールを起動しようとした時、エラーが出て起動ができない場合があります。
そんなエラーを解決する方法を紹介します。

開発環境

  • OS: CentOS7.2
開発環境
$ cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 7.2.1511 (Core)

railsコンソールの起動時に出たエラー

railsコンソールの起動
# 現在いるプロジェクト内のgemを使う場合
$ bundle exec rails c

# マシンにインストールされているgemを使う場合
$ bin/rails c
エラー内容
FATAL: Listen error: unable to monitor directories for changes.
Visit https://github.com/guard/listen/wiki/Increasing-the-amount-of-inotify-watchers for info on how to fix this.

エラー内容を適当に和訳すると・・・

エラー内容に書いてある通り、サイトにアクセスしてコマンドを実行すれば、コンソールを起動できます。

エラーを解消するコマンド
$ echo fs.inotify.max_user_watches=524288 | sudo tee -a /etc/sysctl.conf && sudo sysctl -p

エラーが発生した原因

railsコンソールが起動できなかったのは、1つの実ユーザIDに対して生成できるinotifyのインスタンスの数の上限が決まっており、その上限に達してしまった為です。

ここで、inotifyとはLinuxファイルやディレクトリのイベントを監視する機能です。
では、1つの実ユーザIDに対して生成できる最大ユーザインスタンスを確認してみましょう。

最大ユーザインスタンスを確認
$ cat /proc/sys/fs/inotify/max_user_instances
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実行コマンドの解説

原因も判明したので、簡単に実行コマンドの解説をします。

inotifyのインスタンス上限を変更

  • inotifyインスタンスの数の上限を524288に変更します。
  • /etc/sysctl.confにその設定を追記します。
    • /etc/sysctl.confカーネルパラメータを記述する設定ファイルです。
/etc/sysctl.confに設定を追記
$ echo fs.inotify.max_user_watches=524288 | sudo tee -a /etc/sysctl.conf

パラメータの設定を反映

  • sysctlコマンドで先ほど追記したパラメータを読み込みます。
    • sysctlは、ディレクトリ /proc/sys/配下のファイルに書かれたカーネルパラメータを修正するのに利用します。
    • -pオプションで特定のファイルを指定しない場合、/etc/sysctl.confを読み込みます。
パラーメータの変更
$ sudo sysctl -p

railsコンソールを起動してみよう

  • 無事に、起動が出来ました!!!
railsコンソールの起動
$ bin/rails c # または bundle exec rails c
Loading development environment (Rails 4.1.15)
[1] pry(main)>

まとめ

inotifyのインスタンスの数の上限に達してしまったことにより、railsコンソールが起動できない場合の解決方法を解説しました。
そして、inotifyのインスタンスの数の上限を変更して、無事にエラーを解決しました!

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