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シェルスクリプトで所有者がrootのファイルを編集する3つの方法

Last updated at Posted at 2016-06-06

vagrantをプロビジョニングするときに、自動で/etc/hostsに追記(編集)できたら、きっと楽になるはず!!!
vagrantはrootでプロビジョニングが可能ですが、全ての作業をrootで作業したくない・・・。
というわけで、/etc/hostsを例に、所有者がrootのファイルを編集する方法を3つ紹介します。

検証した環境

  • Mac
Macの開発環境
$ sw_vers
ProductName:	Mac OS X
ProductVersion:	10.11.5
  • CentOS(vagrant)
CentOSの開発環境
$ cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 7.2.1511 (Core)

手動で/etc/hostsを書き換える時に、sudoが必要な理由

手動で/etc/hostsを書き換える場合には、先頭にsudoを付ける必要があります。

手動で/etc/hostsの編集(mac&centos)
$ sudo vim /etc/hosts

/etc/hostsの所有者を確認すると、rootとなっています。

/etc/hostsの所有者(mac)
$ ls -la /etc/hosts
-rw-r--r--  1 root  wheel  303  5 30 18:23 /etc/hosts

そのため、ファイルの編集にはroot権限が必要となります。
sudoコマンドでは、ユーザの指定を省略すると、**rootユーザ(スーパーユーザ)**による実行とみなされます。

シェルスクリプトで書き換える方法

その1:実行時にsudoをつける

/tmp配下に適当なシェルスクリプトを作成します。

シェルスクリプトを作成
$ cd /tmp
$ vim test.sh
シェルスクリプトの中身
#!/bin/sh
echo 127.0.0.1 example.com >> /etc/hosts

このスクリプトは、/etc/hosts127.0.0.1 example.comを追記します。
それでは、作成したシェルスクリプトを実行します。

シェルスクリプトの実行
$ sh test.sh
test.sh: line 2: /etc/hosts: Permission denied

しかし、**Permission denied(権限がない)**と怒られます。
先頭にsudoをつけて実行すると、問題なく成功します。

rootユーザでシェルスクリプトの実行と結果
$ sudo sh test.sh
Password:                   ← パスワード入力

# 実行結果
$ cat /etc/hosts | grep example.com
127.0.0.1 example.com

その2:シェルスクリプト内で実行するコマンドでrootユーザになる(1)

その1のように、sudoを付けてシェルスクリプトを実行できる時は、これで問題ありません。
しかし、vagrantのプロビジョニングのように、ある特定の場合のみrootで実行したい場合、以下の方法が有効です。

シェルスクリプトを編集
$ cd /tmp
$ vim test.sh
シェルスクリプトを編集した結果
#!/bin/sh
sudo -- sh -c "echo '127.0.0.1 example.com' >> /etc/hosts"

sudo -- shは、rootユーザでシェルスクリプトを実行するコマンドとなります。また、-cオプションを指定することで、文字列(今回はechoを含む文字列)がコマンドとして読み込まれます。

シェルスクリプトの実行
$ sh test.sh
Password:                   ← パスワード入力
 
# 実行結果
$ cat /etc/hosts | grep example.com
127.0.0.1 example.com
127.0.0.1 example.com             ← 追記されている

その3:シェルスクリプト内で実行するコマンドでrootユーザになる(2)

コメントしていただいた方法を追記します。
この方法もvagrantのプロビジョニングのように、ある特定の場合のみrootで実行したい場合、以下の方法が有効です。

シェルスクリプトを編集
$ cd /tmp
$ vim test.sh
シェルスクリプトを編集した結果
#!/bin/sh
sudo sh -c "echo '127.0.0.1 example.com' >> /etc/hosts"

sudo shは、その2で紹介した方法の短縮形となります。sudoコマンドでは、ユーザの指定を省略すると、rootユーザによる実行とみなされるため、この方法でも追記が可能となります。

シェルスクリプトの実行
$ sh test.sh
Password:                   ← パスワード入力
 
# 実行結果
$ cat /etc/hosts | grep example.com
127.0.0.1 example.com
127.0.0.1 example.com             
127.0.0.1 example.com             ← 追記されている

まとめ

今回は、所有者がrootユーザのファイル例として/etc/hostsを紹介しました。
他のファイルにもこの方法は有効です。
また、今回は追記する方法を紹介しましたが、もちろんsedや他のコマンドも使うことができます。

#!/bin/sh
sudo -- sh -c "sed 's/example/test/g' /etc/hosts"

vagrantのプロビジョンの際には、パスワードを求められないのでroot権限が必要なファイルのプロビジョニングには有効です。
ぜひ、使ってみてください〜〜〜!

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