承認プロセスの複数ユーザによる承認
Salesforceの承認プロセスには、特定個人の承認のみで承認されるパターンと、
承認依頼された複数ユーザ(またはキュー)の承認が完了して、初めて承認されるパターンがあります。
今回挙げるのは、「複数ユーザによる承認」についてです。
複数ユーザによる承認についての基本情報
下記は承認プロセスの設定画面の一部を抜粋したものです。
選択肢の中から「自動的に承認者を割り当てる。」を選択すると、追加の設定項目として
「複数の承認者が設定された場合」が表示されます。
◆最初の返答に基づいて承認または却下する
承認者が複数割り当てられていたとしても、一番最初に「承認or却下」した方の操作が反映されるパターン
◆選択したすべての承認者から全員の承認を得る必要がある
承認者が複数割り当てられていた場合、全員の承認を得られなければ却下扱いとするパターン
全員の承認が必要な場合について仕様の再確認
「◆選択したすべての承認者から全員の承認を得る必要がある」について、仕様について改めて記載します。
選択リストから選択可能なのは・・・・
・ユーザ
・キュー
・カスタマーポータルユーザ
・関連ユーザ
の以上4つです。
この中で「キュー」についての仕様が一部誤解されていることがあったため、正確な仕様を記載します。
キュー:
正:キューに割り当てられた場合、キューに登録されているユーザのいずれか1名が承認or却下した時点で
割り当てられたキュー全員の総意として判断される。
誤:キューに割り当てられた場合、キューに登録されているユーザ全員が承認する必要がある。
※承認プロセスの説明にある「選択したすべての承認者」のについて、キューであっても1名と扱われる。
もしキューで管理したいのであれば、複数のキューを承認の割り当て先に複数行で指定する必要がある。
以上の仕様から「1つのキューを用意してそのキューに所属する全員の承認が得られるまで承認させない!」という
設計を考えている方がいたら注意してください。
番外編
上記の例で承認者に複数のキューを指定する例を挙げましたが、
割り当てられたキューに登録されたユーザが存在しなかった場合、承認プロセスがどうなるかも併せて確認しました。
結果:
登録されたユーザがいないキューであっても承認される待つ状態になるため、承認プロセスが進まなくなります。
※プロセス側からしてみれば、言われた通りキューに割り当てただけで、中身までは考慮しないということですね。
上記方法でキューを承認者に指定する場合は、必ずユーザを登録するようにしてください。