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_snprintf_s の動作

Last updated at Posted at 2017-01-16

_snprintf_sの動作について自信がもてなかったので整理した。

まずは定義

本物とは引数名を変えて、自分用にわかりやすく書いてみる。

int _snprintf_s(
  char       *buf,
  size_t      buf_size,
  size_t      limit_size,
  const char *format,
  ...
);

以降、上記を前提に書く。

limit_size の働き

limit_size != _TRUNCATEを指定すると、生成文字列の長さがlimit_sizeを越えた場合はlimit_sizeまでで切り詰められて'\0'が付与される。
それでもbuf_sizeを越える場合はエラー1になるが、これはbuf_size - 1よりも大きなlimit_sizeを指定してしまったマヌケなケースということになる。

limit_size == _TRUNCATEを指定すると、生成文字列の長さがbuf_sizeに収まらない場合にbuf_size - 1までで切り詰められて'\0'が付与される。
つまりlimit_size == buf_size - 1としたのと同じ動作だ。

戻り値

切り詰め不要の場合、戻り値は生成文字列の長さ(\0を含まない)になる。
切り詰めが発生した場合、戻り値は-1になる。

つまり一般的な使い方は

limit_size_TRUNCATEを指定しておき2-1が返った場合に切り詰められたことを知ればよい3。のだと思う。

ちなみに、limit_sizeの無いsprintf_s(char *buf, size_t buf_size, format, ...)では生成文字列の長さがbuf_sizeを越えた時点でエラー1になる。切り詰めるなりして復帰してくれればよさそうなものなのに。「末尾_s付きはセキュア関数」などと言ってもそれは「他人様の領域を壊さない」というだけで、本人は死んでいくのだ。

ところで _TRUNCATE とは

_TRUNCATEの実体はsize_t型にキャストされた-1
つまり64bit環境なら0xFFFFFFFFFFFFFFFF



  1. 無効なパラメタに対応するエラーハンドラが呼ばれる。デフォルトだとたぶんダイアログが出て死ぬ 

  2. どうせ大概limit_size == buf_size - 1で事足りるだろう 

  3. 死ぬことなく知ることができる 

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