この記事で伝えたいこと（ポイント）
誤りなどがありましたら随時修正していく予定です。
Amazon Q Developerが大幅にアップデートされ、運用調査の自動化、コードレビューの自動化、ドキュメント生成、ユニットテストの自動生成など、開発者の負担を軽減し、生産性を向上させるための様々な機能が追加されました。さらに、.NET、メインフレーム、VMwareワークロードのモダナイゼーションを支援する変換機能もプレビューとして利用可能になりました。
はじめに
この記事では、AWS re:Invent 2024で発表されたAmazon Q Developerの最新アップデート情報についてまとめます。Amazon Q Developerは、生成AIを活用したソフトウェア開発支援アシスタントです。今回のアップデートでは、開発ライフサイクル全体を効率化する多くの新機能が追加されました。
サービスの説明
Amazon Q Developerは、AWS re:Invent 2024で発表された新機能により、ソフトウェア開発の様々なフェーズで開発者を支援する強力なツールへと進化しました。主なアップデートは以下の通りです。
- 運用調査の自動化: Amazon CloudWatchアラームと統合し、問題発生時に自動的に調査を開始。根本原因の特定と解決策の提案を行います。
- コードレビューの自動化: コードの品質、重複、セキュリティの脆弱性を自動的にチェックし、フィードバックを提供します。
- ドキュメントの自動生成: ソースコードからドキュメントを自動生成し、常に最新の状態を保ちます。
- ユニットテストの自動生成: ユニットテストを自動的に生成し、コードの信頼性を向上させます。
- 変換機能: .NET、メインフレーム、VMwareのワークロードをモダナイズするための変換機能がプレビューとして提供開始されました。
これらの機能により、開発者はより創造的な作業に集中できるようになり、開発速度とコードの品質が向上することが期待されます。
運用調査の自動化
Amazon Q Developerの運用調査機能は、AWS環境における運用上の問題を迅速に調査し、解決策を提案します。CloudWatch、CloudTrail、AWS Healthなどのサービスから情報を収集し、サービス間の関係性を分析することで、問題の根本原因を特定します。
- 参考：Amazon Q Developer adds operational investigation capability (Preview)
- 参考：Investigate and remediate operational issues with Amazon Q Developer (in preview)
コードレビューの自動化
Amazon Q Developerのエージェント機能は、コードレビュープロセスを自動化します。コードの品質、重複、セキュリティの脆弱性を自動的にチェックし、開発者にフィードバックを提供することで、コードの品質向上と開発速度の向上に貢献します。
- 参考：Amazon Q Developer automate code reviews
- 参考：New Amazon Q Developer agent capabilities include generating documentation, code reviews, and unit tests
ドキュメントの自動生成
Amazon Q Developerのエージェント機能は、ソースコードからドキュメントを自動生成します。これにより、開発者はドキュメント作成の手間を省き、常に最新のドキュメントを維持することができます。
- 参考：Amazon Q Developer generate documentation source code
- 参考：New Amazon Q Developer agent capabilities include generating documentation, code reviews, and unit tests
ユニットテストの自動生成
Amazon Q Developerのエージェント機能は、ユニットテストを自動的に生成します。これにより、開発者はテストコード作成の手間を省き、コードの信頼性を向上させることができます。
- 参考：Amazon Q Developer automatic unit test generation
- 参考：New Amazon Q Developer agent capabilities include generating documentation, code reviews, and unit tests
変換機能
Amazon Q Developerの変換機能は、.NET、メインフレーム、VMwareのワークロードをAWS環境のモダナイズに役立ちます。
.NET: .NETアプリケーションをAWS移行時、コードを変換し、必要な変更を提案します。
- 参考：Amazon Q Developer transformation net porting preview
- 参考：Announcing Amazon Q Developer transformation capabilities for .NET (preview)
メインフレーム: メインフレームアプリケーションをAWSに移行する際に、コードを分析し、モダナイゼーションのための推奨事項を提供します。
- 参考：Amazon Q Developer transformation mainframe modernization
- 参考：Announcing Amazon Q Developer transformation capabilities for .NET, mainframe, and VMware workloads (preview)
VMware: VMwareワークロードをAWSに移行する際、構成を分析して最適な移行方法を提案します。
- 参考：Amazon Q Developer transformation capabilities vmware preview
- 参考：Getting started with Amazon Q Developer Transform for VMware
どのリージョンで利用できるか
Amazon Q Developerの新機能の提供リージョンは、各機能の発表ページでご確認ください。
どんな時に利用できるか
Amazon Q Developerは、以下のような状況で特に役立ちます。
- 運用中のアプリケーションで問題が発生し、原因を迅速に特定したい場合
- コードレビューの負担を軽減し、コードの品質を向上させたい場合
- ドキュメント作成の手間を省き、常に最新のドキュメントを維持したい場合
- ユニットテストの作成を自動化し、コードの信頼性を向上させたい場合
- .NET、メインフレーム、VMwareのワークロードをAWS環境にモダナイズしたい場合
Amazon CloudWatch
Amazon Q Developerの運用調査機能は、Amazon CloudWatchと連携して動作します。CloudWatchのアラームがトリガーされると、Amazon Q Developerが自動的に調査を開始し、問題の根本原因を特定します。
GitLab
Amazon Q Developerは、GitLab Duo with Amazon Qを通じてGitLabと統合することができます。これにより、GitLab上でAmazon Q Developerの高度なエージェント機能を利用することができます。
まとめ
Amazon Q Developerは、今回のアップデートで、開発ライフサイクル全体をサポートする、より強力なツールへと進化しました。
運用調査の自動化、コードレビューの自動化、ドキュメント生成、ユニットテストの自動生成、そして変換機能など、開発者の生産性を向上させるための様々な機能が追加されました。これらの機能を活用することで、開発者はより創造的な作業に集中できるようになり、高品質なソフトウェアをより迅速に開発することが可能になります。