この記事のポイント
- AWS Community Buildersはある点においてAWSからの評価を受けた称号
- 今回の採点ではブログが多かった(個人の見解)
- 能力向上はブログ執筆や登壇もあるけども対人戦や実務経験が重要
はじめに
いつも記事を読んでくださる皆様へ
この度、このQiitaの筆者はAWS Community Builders Program
にて
AWS Community Builderに選出いただきました。(カテゴリはDev Toolsです。)
日頃の感謝を込めてこの記事を書きたいと思います。参考になりましたら幸いです。
AWS Community Buildersってなに
「いや、選出いただいたってなにが?」それってなにがどうすごいのって思われた方もいると思います。ではAWS Community Buildersとはどんなものなのでしょうか。ここでは公式サイトの紹介を引用して紹介します。
AWS コミュニティビルダーズプログラムは、知識の共有や技術コミュニティとの連携に熱心な AWS 技術愛好家や新興のソートリーダーに、技術リソース、教育、ネットワーキングの機会を提供するプログラムです。
知識の共有や技術コミュニティとの連携?
熱心な AWS 技術愛好家や新興のソートリーダー?
技術リソース、教育、ネットワーキングの機会を提供するプログラム?
わかりそうでわからない感じがありますね。つまりどういうものか見ていきましょう。
つまり
AWS Community Buildersというのは要するにある点においてAWSが認めた認定あるいは称号ということです。認定と言っても複数あるAWSの認定資格とは別物です。
ある点というのは要するに「知識の共有や技術コミュニティとの連携に熱心な AWS 技術愛好家や新興のソートリーダー」というところでしょう。
もっと簡単にいうと熱意を持ってAWSの良さを伝える人ということです。
AWS Community Buildersに選出されるには
なんかすごいとだけわかりましたが、ではどのようなことをすれば選出されるのでしょうか。
個別具体的な審査条件のようなものはありませんが、公式サイトでは以下のように示されています。
年 1 回の応募審査があり、合格者は年 1 回招待がなされます。
このプログラムに参加するための特別な条件はありませんが、ブログ投稿、ビデオ、オープンソースへの貢献、プレゼンテーションなど、他の AWS に特化したビルダーを支援する技術コンテンツの証拠と精度が重視されます。
AWS re:Post、Stack Overflow、Reddit 等への投稿など、オンラインでの知識共有も考慮されます。リンクは一般の方が閲覧可能であることが条件となります。
引用:Q: AWS コミュニティビルダーズプログラムメンバーになるための条件は何ですか?
審査については上記のとおりですが、筆者はどんな実績を積んでからAWS Community Buildersに選出されたのでしょうか。
AWS Community Buildersになるために
最初に断っておくと、実はこの筆者はなろうと思って実績を積み重ねたというわけではありません。
自分のキャリアで最初に触ったクラウドサービスがAWSであって、それなりに好きだったというところです。今は日本では数少ないAWSのプレミアティアパートナー企業でAWSを触らせてもらっています。
とはいえ、なにやってきたか知りたいですよね?ということでどんな経験や実績を積んできたのかお伝えしたいと思います。
AWS Community Buildersに向けた経験と実績
ざっくり、やってきたことを書いていきます。
- QiitaおよびZennへの記事投稿
- 自著・共同でのAWS入門本やCI/CDに特化した書籍の執筆
- 外部登壇や企業メディアにおける紹介
という感じです。と言われてもしっくりきませんよね。順番に見ていきましょう。
QiitaおよびZennへの記事投稿
今回のAWS Community Builders選出においておそらく一番採点されたであろう部分について先に紹介します。
まずはQiitaにおいては日頃から私のQiitaにLGTMおよびストックいただいているみなさんはご存知かもしれませんが、本記事のように用語解説やハンズオン、検証記事を複数執筆しています。
※いつもご愛読ありがとうございます。
どんな記事かというと以下の通りです。(いくつか抜粋してお送りします。)
- 【AWS】手を動かして学ぶAWS AWS CloudShell
- 【AWS】考察編 - AWS Systems Managerがあれば、踏み台サーバはいらないのか
- 【AWS】AWS CodeArtifactをAWS CodeBuildで検証する(実践編)
- 【AWS】Amazon SageMaker Canvasを生成AIで検証!
- 【AWS】手を動かしながら学ぶ AWS App Runner (Codeシリーズを利用)
こんな形で複数投稿しています。とはいえ、いつもこんな記事を書いているのかというと
そうでもないです。実際は重い腰が上がらないことの方が多いです。
同じような悩み抱えている人に対してはアドバイスを共有しておくとQiitaの場合
アドベントカレンダーに参加しましょう
のひとことを共有します。アドベントカレンダーがない場合は5分だけ良いので興味のある分野のドキュメントや記事を読んでみてください。
あとZennについてですが、ここはQiitaなので控えめに共有します。
最近では以下の記事がよく読まれています。(社内でも知らないうちに共有されていた)
Amazon CodeGuru Reviewerにコードをレビューしてもらうハンズオン!
余談:ドーパミンラッシュ
5分やると脳内物質が行動を起こすようになります。最初の5分です。仕事を8時間できるあなたなら最初の5分くらいは余裕だと思います!ぜひやってみてください。
※これを専門用語ではドーパミンラッシュと言うそうです。
自著・共同でのAWS入門本やCI/CDに特化した書籍の執筆
書籍の執筆についてはAWS関連だと2冊ほどあります。
片方はだいぶ前に共同で書いたものであり、もう1冊はCI/CDに特化した書籍です。
- AWSエンジニア入門講座――学習ロードマップで体系的に学ぶ 単行本(ソフトカバー) – 2022/1/19
- CodeシリーズでハッピーなCI/CDを構築しよう【AWSハンズオン虎の巻シリーズ】: 知識がなくても手を動かしながらCI/CDをAWS上に実装できる一冊!
※宣伝の意図はないです。
CI/CDの書籍についてはCodeCommitが終了してしまうので実際にハンズオンすることが難しい状態になっています。(いつかGitHubを使ってマイグレしたい)
外部登壇や企業メディアにおける紹介
メディアの露出ですが、AWS Community Buildersと聞くとJAWS-UGに参加しないとダメなのかって思うと思います。実際のところそうでもなく、筆者のJAWS-UGへの登壇回数は少ないです。
直近では以下のオフラインのイベントですが、JAWS-UGにおけるオフラインの登壇はこれが初めてです。
AWS関連では以下のとおりです。
それ以外ではAzureのユーザーグループで.NETをAWSで動かす話をしたりなんだりしていました。
最後に山田独自の経験について
以上が実績になります。とはいえ、これだけでなれたのか?能力面の向上はどうしたかってところも気になりますよね?
ここ数年における自分の能力向上は簡単にいえば、自分よりレベルの高い人からレビューを受けてボコボコにされること
だと思います!!(ボコボコとはなんだ!!)
具体的には以下の通りです。
- プレミアティアパートナー企業に所属するAWS Ambassadorsのエンジニアから毎朝しごかれる
- 同レベルの人と毎日AWSの話をする
- AWSを全く触っていないけど他の分野で頭ひとつ飛び抜ける人と談義する(対LINE API Expert、対Microsoft MVP、対Google PTE)
- 本番ワークロードでAWSを採用して実務経験を積む
色々書きましたが、一番効いたところ、レベル上げは対人戦と実務
が重要です。
補足:実務経験について
実務経験について実績を補足します。
最近もAWSのワークロードを触ることが多いです。中身を紹介したいところですが、ちょうど良い資料がないため過去の資料を紹介します。
クラウド監視・運用保守の品質がさらに進化。AMS 適用やインシデント対応品質を高める「運用分析プラットフォーム」を短期間で構築
どんな内容か簡単に説明するとクラウドの監視と運用を分析するプラットフォームをAWS Fargateで構築した事例です。さまざまなSaaSからデータを収集してデータカタログを構築後、Amazon Athenaを中心に分析ができるようになっています。
現在においても運用分析に携わっていますが、最近は次世代監視基盤のバックエンドに携わっています。
今後について
今後ですが、2回目の受賞(更新)をするかどうかについては特に考えてはいません。
というのも称号維持のために活動するより、熱意を持って好きな技術を発信して多くの人に読んでもらうことの方が重要というか好き
なので常に技術が先に来るよう行動したいです。
- 引き続き、用語解説とハンズオンの作成
- re: Postにおける活動
筆者は誰かをAWS Community Buildersにしたてたりするのが苦手なので行動で示していくことにします。(良くも悪くも脳筋です。ごめんなさい。)
まとめ
これからもAWSの楽しく技術情報を発信できたらと思います。よろしくお願いします。