Microsoft Azureに入門しよう - Azure Fundamental(AZ900レベル)
はじめに
Azure Fundamental(AZ900レベル)の試験に合格したので忘れないうちに内容をメモしておく記事です。
超基本的な内容から振り返ります。
AZ900はMicrosoft Azureを通してクラウドコンピューティングの概念を理解します。
クラウド コンピューティングとは
Microsoftのラーニングでは以下のように述べられています。
クラウド コンピューティングとは、インターネット経由でコンピューティング サービスを提供することです。 コンピューティング サービスには、仮想マシン、ストレージ、データベース、ネットワークなどの一般的な IT インフラストラクチャが含まれます。 従来の IT オファリングを拡大したクラウド サービスには、モノのインターネット (IoT)、機械学習 (ML)、人工知能 (AI) なども含まれます。
つまりはインターネットを介してあらゆる分野のサービスを提供することがクラウドコンピューティングということになります。
受けられる恩恵としては自社でデータセンターを構えることなく、クラウド環境をホスティングしている環境を借りて
サービスを提供することができるということが主な恩恵となります。
クラウド環境を利用する
何か障害起きた時には責任がつきものです。今まで自社で利用していたものをクラウドで利用するということになると
責任はどうなるのでしょうか。
そこで登場してくるのが共同責任モデルです。
Microsoftのラーニングでは以下のように述べられています。
責任共有モデルでは、これらの責任はクラウド プロバイダーとコンシューマー間で共有されます。 物理的なセキュリティ、電源、冷却、およびネットワーク接続は、クラウド プロバイダーの責任です。 コンシューマーはデータセンターと同じ場所に配置されないため、コンシューマーがこれらの責任を負うのは意味がありません。
同時に、クラウドに格納されているデータと情報についてはコンシューマーが責任を負います。 (クラウド プロバイダーがお客様の情報を読み取ることができるようにする必要はありません)。コンシューマーはアクセス セキュリティも担当します。つまり、必要なユーザーにのみアクセス権を付与します。
サービス利用形態にはよりますが、責任には明確な境界があります。設備(ファシリティ)とその設備を接続するネットワークについてはクラウドプロバイダーが責任を持ち
クラウドのユーザーはデータの保存やセキュリティやアクセス制御について責任を持ちます。
サービス利用形態
クラウドサービスには利用形態があると説明しました。
具体的には主に以下の3つを指します。
- SaaS
- PaaS
- IaaS
IaaSに近づくにつれて責任範囲がユーザーに近づいていきます。逆にSaaSともなるとユーザの責任範囲は比較的に狭くなります。
なお、 Microsoftラーニングでは以下のように責任について定義されています。
お客様は常に以下の責任を負います。
- クラウドに格納されている情報とデータ
- クラウドへの接続が許可されているデバイス (携帯電話、コンピューターなど)
- 組織内のユーザー、サービス、デバイスのアカウントと ID
クラウド プロバイダーは常に以下の責任を負います。
- 物理データセンター
- 物理ネットワーク
- 物理ホスト
サービス モデルは、次のような責任を決定します。
- オペレーティング システム
- ネットワーク制御
- アプリケーション
- ID とインフラストラクチャ
クラウドの種類
クラウドには複数の種類があります。
- プライベート クラウド
- パブリック クラウド
- ハイブリッド クラウド
- マルチクラウド
他にもAzureにはAzure Arc
やAzure VMware Solution
というモデルもあります。
まずは、一般的なクラウドモデルについて整理しましょう。
プライベート クラウド
自社でホストするクラウドであり、従来の企業のデータセンターで管理するオンプレミスの進化系とも言えます。
自由にな制御が効く反面、次に述べるパブリッククラウドと比較するとコストが大きくなる傾向にあります。
パブリック クラウド
サードパーティが運営するクラウドモデルです。今回説明するAzureやAWS、Google Cloud、Oracleなど
企業のユーザーだけでなく一般ユーザーがインターネットを介してアクセスできることが特徴として挙げられます。
ハイブリッド クラウド
プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方を併用して構築するクラウドモデルです。
状況に応じて異なるクラウドを使い分けることができます。
マルチクラウド
複数のパブリッククラウドを利用するクラウドモデルです。ポイントとしては両者がパブリックであるという点です。
例えば、AWSとAzureを併用するようなアーキテクチャはマルチクラウドと言えます。
IT インフラストラクチャ モデルにかかる料金とその支出
複数のクラウドがあると解説しましたが
とりわけ、パブリッククラウドには考慮すべき経費として資本的支出 (CapEx) と運用費 (OpEx) の2 種類があります。
CapExとは
建物やデータセンターの建設費用、車両の購入などが該当します。
簡単に言えば、先行で発生する支出です。
OpExとは
対して、OpExとは運用にかかる費用のことです。クラウドにかかる費用は従量課金モデルとなる為
基本的にはこのOpExに該当します。
従量課金モデルのメリット
OpExを実現する従量課金モデルについてメリットをおさらいしておきましょう。
- 初期費用が不要
- すべての機能をユーザーが使用するかどうかわからないコストの高いインフラストラクチャを購入したり、管理したりする必要がない
- 追加のリソースについては、必要になった場合にのみ支払うことができる
- 必要なくなったリソースについては、支払いをやめることができる
従来の需要を予測してリソースを予想する必要がなく、需要に合わせて費用を算出することができます。
適切に需要を把握する必要がないという部分が主な特徴であり、使う分だけを消費するという消費モデルに基づいて費用を見積もることができます。
まとめ
Azureの基礎を学習することでクラウドの特徴を知ることができました。
特にCapExとOpExについては今回のAZ900で初めて知った用語でしたのでとても勉強になりました。