LoginSignup
5
8

More than 5 years have passed since last update.

Spring Boot + Thymeleaf

Last updated at Posted at 2016-11-20

Spring Boot CLI + Thymeleafに関する自分用メモです

Thymeleafとは

Javaのテンプレートエンジンライブラリ
アプリケーションのデータやテキストを表示するための雛型

<テンプレートの必要性>

サーバプログラムでHTML文書を全て作成させることもできますが、デザインとロジックを分離したいじゃん、というのがテンプレートの必要性。

<JSPの問題点>

JSPのスクリプトレット(<% out.println(new java.util.Date()); %>など)でJavaコードのロジック埋め込んだら、結局デザインとロジック分離できてないじゃん、というのがJSPの問題点。

<Thymeleafの利点>

比較的コードが混在しない。また、Thymeleafのタグを埋め込んだ文書でも、形式が崩れることなく、静的に開くことができる。つまり、サーバアプリでパースすることなく、HTMLブラウザ(IE,chrome,etc..)やWordPressビジュアルエディタで開いてもちゃんと表示される。この特性をナチュラルテンプレーティングという。

<テンプレートモード>

デフォルトで処理できる6種類のテンプレートのこと。
- XML
- Valid XML
- XHTML
- Valid XHTML
- HTML5
- Legacy HTML5

独自定義もできるらしい。Validは仕様に沿っていること。

スタンダードダイアレクト

DOMを操作するタグ、と理解しておけば当座は問題なさそう。
詳細は公式ドキュメント参照

使用例

  • <input type="text" name="name" th:value="${str}" />
    Thymeleafでこのinput要素を処理することで、value=(strの値)が設定される。文字が入力されたテクストボックスができる。
    静的にファイルを開いた際はth:...は無視される。初期値がないテクストボックスが生成される。

  • <p ht:text="${greeting}">Overridable String</p>
    Thymeleafで処理すると、「Overridable String」が「${greeting}」を変換した内容に置き換わります。

<変数へのアクセス>

  • ModelオブジェクトやModelAndView
    <model>.addAttribute(attribute_name, value);
    で、Modelオブジェクトに変数を持たせることができます。
  • パラメータで渡す
    <domain>/profile?age=24
    のようにパラメータを渡した際、${param.age[0]}でアクセスできます。 つまり、paramにクエリパラメータ群、.key[index]で値にアクセスできます。

<変数式とOGNL>

${{ }}のように書いたブロックのことを変数式という。
変数式の中には、OGNLを書く。
OGNLは、Object-Graph Navigation Laungageの略で、Javaオブジェクトの値を参照するための式言語です。

<式のユーティリティオブジェクト>

メソッドを簡便に使用できるようにするためのオブジェクト

  • #dates: java.util.Date オブジェクト用のユーティリティメソッド: フォーマット、コンポーネントの抽出など。
  • #calendars: #dates に似ていますが java.util.Calendar オブジェクト用です。
  • #numbers: 数値オブジェクト用のユーティリティメソッド。
  • #strings: String オブジェクト用のユーティリティメソッド: contains, startsWith, prepending/appending, など。
  • #objects: オブジェクト一般のユーティリティメソッド。
  • #bools: 真偽値評価用のユーティリティメソッド。
  • #arrays: 配列用のユーティリティメソッド。
  • #lists: リスト用のユーティリティメソッド。
  • #sets: セット用のユーティリティメソッド。
  • #maps: マップ用のユーティリティメソッド。
  • #aggregates: 配列やコレクション上での集約処理用ユーティリティメソッド。
  • #messages: #{…} と同様に、変数式内での外部化メッセージを取り扱うためのユーティリティメソッド。
  • #ids: (例えば、イテレーション結果などの)繰り返し処理内でid属性を取り扱うためのユーティリティメソッド。
    ( 引用元:公式ドキュメント )

ここの使い方は後ほど追記します。

<テキストリテラルの記述>

literal
th:text = "You are an user of Qiita"
th:text = "'You are ' + 'an user of Qiita'"  <!-- 文字列結合(+) -->
th:text = "'You are ' + ${param.name} + '.'" <!-- 文字列結合(+) -->
th:text = "|You are ${param.name}.|"         <!-- リテラル置換(|)で変数をそのまま書ける -->

<メッセージ式>

#{...}
プロパティファイルに書いた値にアクセスできる。公式ドキュメントでは、「テキストの外部化」といっている。
ヘッダー・フッターに表示させる商標とか社名に使えそう。

  1. main/resourceフォルダ配下にmessage.propertiesというファイルを作る
  2. 「オブジェクト名.属性名=値」の形式で記述(改行区切り)

※ローカライズは後で追記

<リンクURL式>

@{ ドメイン以下のURL }
中に変数を入れることができる。会員ページや商品ページに使うでしょう。

<選択変数式>

*{ オブジェクト }
選択変数式を持つブロックで、オブジェクトの指定を省略することができる。

*{...}
<div th:object="${session.student}">
  <p>国語の点数:<span th:text="*{kokugo}"></span>-</p>
 <p>算数の点数:<span th:text="*{math}"></span>-</p>
</div>

エスケープしないでテキストを表示する

Thymeleafはデフォルトで、テキストを出力する際、HTMLタグをエスケープ(HTMLタグとしての効果を無効化)する。つまり、th:textで定数や変数を出力した際は、<a href="..">text</a>などが変換されない。
th:utext
と書けば、エスケープしないで出力する。

Model と ModelAndView の違い

  • Model
    ビジネスロジックを持つ テンプレートを利用するためのデータを持たないため、Modelオブジェクトをreturnで返してもテンプレートは表示できない。
    URLにマッピングされているメソッドで文字列を返せば、そのファイル名を持つテンプレートを開く。拡張子は不要( return "sitemap"; )
  • ModelAndView
    ビジネスロジックを持っているのに加え、テンプレートを利用するためのデータを持つ テンプレート情報を持つModelAndViewをreturnで返すことで、テンプレートを表示できる。
    ModelAndViewオブジェクトのsetViewnameでテンプレートのファイル名を渡せば、オブジェクトがテンプレートの情報を保持できる。テンプレート情報を持つModelAndViewオブジェクトを返せば、テンプレートを開くことができる。

HTTPレスポンスが404だった際の確認事項

  • RequestMappingの設定
    • @RequestMappingの属性が複数あるのに、value="/"というように属性名を指定するのを忘れていないか   ※属性が1つの時は@RequestMapping("/")と省略可能
    • 遷移元のformのaction属性の値とRequestMappingがあっているか
  • htmlファイルをtemplatesに格納しているか
    ※ フォルダ名が違っていて、ビルドはできてもアクセス時にエラーになる事象があった。

コメント

  • <!-- ... --> 標準的なHTML/XMLコメント
    静的にファイルを開いた際も、Thymeleafとしてパースしても、どちらでも表示される。
  • <!--/* ... */--> パーサーレベルのコメントブロック
    Thymeleafとしてパースすると、削除される。
    静的にファイルを開いた際は、表示される。
    ※複数行にまたぐ時に下記のように書いても良い。
    <!--/*-->
    ...
    <!--*/-->
    ※これは<!--/* と */--> の間にあるもの全てを完全に削除するため。
  • <!--/*/ ... /*/--> Thymeleafプロトタイプのみのコメントブロック
    Thymeleafとしてパースすると、表示される。削除される。
    静的にファイルを開いた際は、削除される。
    パーサーレベルのコメントブロックの逆

コメントと表示のされ方の対応表

書き方 種類 パース後の表示有無 静的に開いた際の表示有無
<!-- ... --> 標準的なHTML/XMLコメント タグとテキストあり タグとテキストあり
<!--/* ... */--> パーサーレベルのコメントブロック なし タグとテキストあり
<!--/*/ ... /*/--> Thymeleafプロトタイプのみのコメントブロック テキストのみあり なし

参照:Thymeleaf公式ドキュメント#コメントとブロック
※擬似的な th:block タグについては、まだ試す環境を作れていないので後日検証して追加する

参照

5
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
8