こんにちは!
デプロイメントされたTeradata Vantageにデータをロードする、その手順について考えましょう。今日はその最初のステップ、データベースとユーザーのお話。。。
Vantageにおけるデータベースとユーザー
恐らく初めてVantageをご利用になる場合に「どういうこと?」となる最初のポイントがVantageでいうデータベースとユーザーの定義でしょう。
普通はデータベースといえばデータを格納するための領域を持ったオブジェクト、ユーザーはそのデータにアクセスするためのアカウント、と理解されているかと思います。
ところがVantageではそれとは少し違った定義になります。「だからVantageは解らないんだよ」という声も聞こえてきそうですが、その言葉はこの記事を読み終えるまでグッとこらえてください。
Vantageではデータベースとユーザーの間にはとても限られた違いしかありません。何が違うかというと、データベースの中でパスワードが定義されているものがユーザーです。
名前とパスワードが揃うと何が可能になるでしょうか?そう、システムへのログインが可能になります。ですので言い換えるとデータベースの拡張版でシステムへのログインが可能なものをユーザーというと覚えていただいて構いません。
なぜユーザーがデータ領域を持つのか?
どうしてユーザーが自分のためのデータ格納領域を持つなどという考えがあるのでしょうか?
おの答えはVantageはデータを分析し活用するためのシステムだから、です。
データの分析を行う際にどのようなことを行うか考えてみましょう。概ね次のようなことが行われるはずです。
・ 大きなデータセットから自分が分析する対象のデータだけを抜き出す
・ そのデータに対して必要な分析加工を行う
・ そのようなデータの加工をいくつか行う
・ 加工されたデータ同士の比較を行う
このような分析ステップを行うとき何が必要になるかわかりますよね?それぞれのステップで作られた結果セットをどこにどのように置いておくのか考えるたとき、同じデータベースシステムの中にテーブルとして保持するのが最も効率的であることはすぐにご理解いただけると思います。
それではそれをどこに置いておきますか?自分の作業用のテーブル、自分の管理する場所に置きたくないですか?
それがVantageのユーザーが領域を持っている理由です。個人用のデータベースをアカウントと別に管理する必要がないってちょっとラクだと思いませんか?
データベースの階層構造
VantageのデータベースはDBCというスーパーユーザーを兼ねたユーザーを頂点とした階層構造になります。ユーザーDBCは自身が持つ領域の一部を子に与えて2階層目となるユーザー/データベースを作成します。
作成された2階層目のユーザー/データベースはこれも自身の領域の一部を与える形で3階層目のユーザー/データベースを作成することができます。
このようにしてDBCユーザーの下に多階層の構造的なデータベースを作成することができます。
まとめ
Vantageではテーブルを格納する領域をユーザーとして定義した方が後々便利なことが多いです。ですのでこの後のお話はテーブル等はユーザーに格納する形で進めていきます。