やってみたこと
Raspberry Pi 5を入手して、しばらく遊んでいたのだが、M.2 SSDから起動できるという噂を聞いてやってみたくなった。
しかし、NVMe Base for Raspberry Pi 5というキットが某サイトで売れ切れていて入手不能だったのだが、このたび晴れて入手できたので、M.2 SSDからの起動を試みることとした。
結論から言うと、「とても快適」です。
注意:下記要件での完全動作を保証するものではありません
用意したもの
- Raspberry Pi 5(公式アクティブクーラー付き)
- Raspberry Pi OS (64 bit) 最新版
- USB ACアダプター Type-Cオス 5.1V3.8A
- NVMe Base for Raspberry Pi 5(Rasberry Pi 5用NVMe Baseボード)
- Crucial P3 Plus PCIe 4.0 NVMe 2280 M.2 SSD 1TB
- NVMe/SATA両対応RGB LED搭載M.2 SSDアルミケース
- プラスドライバなど小道具一式
前提条件
- Raspberry Pi 5は、SDカードから起動できている
大まかな手順
- Raspberry Pi Imagerユーティリティを用いて、M.2 SSDにRaspberry Pi OSを書き込む
- Raspberry Pi 5をSDカードから起動して、raspi-configから、Advanced OptionsのBoot OrderでNVMe/USB Bootに変更する
- Raspberry Pi 5の電源を落とし、SDカードを抜く
- Raspberry Pi 5に、NVMe Base for Raspberry Pi 5をセットアップする
- Raspberry Pi 5に電源を入れると、めでたく起動する。速いっ!
解説のようなもの
電源
5.1V3.8Aで足りているみたいです。
M.2 SSD
公式サイトのDrive Compatibilityリストに載っているが、容量の記載はなかったので、とりあえず1TBを用意してみたら、あっさり動いた。
実は、WD_BLACK SN850X 2TBも用意したのだが、OSを書き込む際のM.2 SSDケースに、SSDのクーラーが干渉して入らないという事態が発生(ダサすぎる)し、つまるところ起動する・しない以前の問題により断念した。公式サイトにSN850Xは載っていないので試してみたかっただけに、とても悲しかった。次の自作PCに使うこととしよう。
手順
公式サイトでは、NVMe Base for Raspberry Pi 5にM.2 SSDを組み込む → Raspberry Pi 5にセットアップ → SDカードから起動 → M.2 SSDをフォーマット → スタートメニューからRaspberry Pi Imagerを用いてM.2 SSDにOSを書き込む → raspi-configでBoot OrderをNVMe/USB Bootに変更 → リブート、となっているが、当方、基本ヘッドレス使用のため、上記手順に変更している。
組み立て
NVMe Base for Raspberry Pi 5には、ネジ類も一式付属しているのだが、もちろん他のネジでも代用可能である。当方は、ヒロスギの真鍮製スペーサ(10mm)を使用したが、見栄えやバランスがとても良い(と思う)。ただし、Raspberry Pi 5とつながっているフレキシブルケーブルの長さにも限度があるので、あまり長いスペーサは使用できないと思われる。
発熱
調子に乗って使っていると、M.2 SSDが結構熱くなっているように思える。適当なクーラーをつけた方が良いのかもしれない。
おしまい