はじめに
Certified Kubernetes Administrator (CKA) に合格しました。
Certified Kubernetes Administrator (CKA)
受験日が2024/11/24で、結果が翌日の2024/11/25に通知されました。
自分が勉強したことをまとめておきます。
勉強方法
CKAの勉強方法は以下です。
勉強期間は5ヶ月ほどで、合格への最短経路というよりは理解することに重点を置きました。
- UdemyでKubernetesの基礎を学ぶ
- UdemyでCKAの対策をする
- kubernetes the hard wayをやってみる
- 模擬試験に取り組む
- わからないトピックを復習する
UdemyでKubernetesの基礎を学ぶ
以前はKubernetesについてふんわりとしか知らなかったので、基礎を固めるために以下のUdemyの講座を受講しました。
一度ざっと動画だけ見て、2回目にハンズオンで実際に手を動かしながら受講しました。
UdemyでCKAの対策をする
CKA対策として有名な以下のUdemyの講座を受講しました。
Certified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests
この講座の良いところは以下です。
- CKAの範囲を網羅しており、最後に模擬試験がある
- 講師は英語だけれど日本語字幕が出せるし、図やアニメーションで資格的に理解することができる
- 無料で利用できるシミュレーターがあり、環境構築の手間を省きながら、手を動かして学ぶことができる
CKAは問題を実際に手を動かしながら解くタイプの試験なので、シミュレーターで自分が納得するまで実践できるのはすごく助かりました。
このUdemy講座も1度目は動画だけ視聴し、2回目は小テストを実施しながら進めました。
kubernetes the hard wayをやってみる
kubernetes the hard wayというのは、kubernetesをあえて難しい方法で構築して理解を深める方法です。
CKAではkubeadmというツールを使うので、kubernetes the hard wayを実施する必要はないのですが、kubelet, kube-apiserver, kube-controller-managerなどkubernetesの中のコンポーネントにどんなものがあるのかを把握するために有用でした。
模擬試験に取り組む
CKAに申し込むとkiller.shという模擬試験環境を2回利用することができます。
こちらは実際の試験環境に比較的近いので、CKAのUdemy対策講座が一通り終わったタイミング、また試験直前などに利用すると効果的に学習できます。
個人的にkiller.shの問題は実際の問題よりも難しいのですが、そこで使われている技術やテクニックは本番でも利用可能なのでしっかり習得しておくことが大切です。
わからないトピックを復習する
CKAのUdemy講座のMock Testなどで問題を解いてみると、それまでの講座で勉強したけれど解けない問題がありました。
その問題で扱っているトピックを以前の講座を見返したり、kubernetes.ioで調べたり、kubernetes完全ガイドを読んだりし、実際に手を動かして確認しました。
kubernetes.ioで勉強することは非常に重要です。
https://kubernetes.io/
CKAの試験中に参照できるドキュメントがkubernetes.ioしかないからです。
どんなドキュメントがあるのか、どうやって検索したら知りたい情報に辿り着けるのかを、勉強段階からできるようにしておきましょう。
手元でkubernetesを動かすためにkindというDocker上でkubernetesを動かせるツールを利用しました。
https://kind.sigs.k8s.io/
どんな感じで復習していたかについては以下のQiita記事を参照ください
受験環境の準備
CKAはテストセンターではなく、自分で受験環境を準備して受験しなければなりません。
テストセンターであれば身分証明書を持っていくだけで受験できますが、自分で環境を用意するのは大変です。
自分が特に大変だったポイントを列挙します。
場所
実は2回受験したのですが、1回目は個室の会議室を利用しました。
選んだ会議室がよくなかったのですが、Webカメラで部屋の様子を写すのが非常に大変でした。
その点を踏まえて、2回目は自宅の寝室を利用しました。
準備にあたり、部屋のものを片付けておきました。
OSアップデートの時期に注意
自分のMacBook Proを利用しました。
1回目の受験のときは丁度Sequoiaにアップデートする時期と重複してしまい、アップデート後にシステムチェックを実施するとOSがサポート対象外と指摘されてしまいました。
その後、システムでサポートされて受験はできたのですが危なかったです。
もしCKAの受験を自分のPCで実施する場合は、OSのアップデートを実施する時期を気をつけましょう。
macOSのSidecar RelayをOFFに
また、自宅で自分のMacBook Proで受験したからですが、直前のチェックでSidecar Relayが解除できず受験を開始できませんでした。
これはMacBook ProとiPadとテレビとで画面ミラーリング設定をしていたので、カンニングの恐れがあると指摘されたものです。
iPadは電源OFF、テレビはAirPlayをOFFにしてなんとか受験できました。
もし設定している場合は事前に機能をOFFにしておきましょう。
WebカメラはUSB接続のものを利用
1回目の受験はMacBook Proの内蔵のカメラを使用しました。
先ほど書いたように、受験前に部屋の様子を一通り写さなければなりませんでした。
内蔵カメラだと写しているときにその様子をディスプレイで確認できなかったり、机の下などを撮影するのが大変でした。
2回目の受験はUSB接続のWebカメラを利用しました。
そのため、1度目よりもスムーズにチェックをすることができました。
1回落ちても、もう1回チャレンジできる
1回目は準備不足もあって、66点合格のところ56点で不合格でした。
再受験を1ヶ月半後に設定し、その間UdemyのMock TestとKiller.shの模擬試験を解いて、わからないところを調べたり、kindで動かして確認したりしました。
また、受験場所も自宅に変更し、受験用の折り畳みデスクを新調し、再受験に備えました。
その甲斐あってか、2回目は94点で合格できました。
最後に
CKAを受験する前は難しそうに感じていました。
いざ受験が終わってみるとkubernetesの基本を学んだだけですし、業務ではもっと応用的なことをやっています。
個人的にCKAはあくまでkubernetes学習のスタート的な位置付けだなと思いました。