はじめに
本記事ではUbuntu 18.04にsnapを利用して、Visual Studio Codeをインストールする方法を示します。
Visual Studio Codeは、Windows, macOS, Linuxのクロスプラットフォームで動作するエディタです。様々なプログラミング言語に対応しています。また、エクステンションという仕組みでいろいろな機能を追加することができます。
snapとは、アーカイブフォーマットです。snapdというツールをサポートするLinuxディストリビューションで動作可能です。snapの中でライブラリが完結するため、システムに依存せずにインストールや更新が可能です。
近年、アプリケーションの巨大化が進んでいます。chromeはローリングリリースモデルで開発されており、ソースコードは400万行以上らしいです。その影響か、Ubuntu 18.10以降でChromiumはdebを廃止し、snapのみ提供するようです。snap内で依存関係が解決するとシステムとの連携をあまり考えなくていいのが一番の理由でしょう。
同じくローリングリリースモデルで開発されているVisual Studio Codeは月に1回メジャーバージョンがリリースされ、その1ヶ月の内にマイナーバージョンがリリースされています。そのためか、Visual Studio Codeもsnapが提供されています。今回はこれを利用します。
- Visual Studio Code is now available as a snap on Ubuntu
インストール
Ubuntu 18.04にコマンドラインでインストールする方法を示します。
napcraft.ioのVisual Studio Codeページの「Install」というボタンを押下すると、下記のコマンドが表示されます。それをシェルに入力します。
sudo snap install vscode --classic
- Visual Studio Code by Snapcrafters
下記のコマンドを実行し、「vscode」という行があればインストール完了です。
$ snap list
起動
アプリケーションの一覧から、また「code」と検索するとVisual Studio Codeのアイコンが表示されるので、それをクリックすると起動することができます。
アップデート
snapは基本的に毎日自動アップデートされます。もし手動でアップデートしたい場合は下記のコマンドを実行してください。
$ sudo snap refresh vscode
注意
※2018/9/19時点での情報です
snap経由でインストールしたVisual Studio Codeでは日本語入力ができないという問題があると、Twitter経由で連絡がありました。現時点でもこの問題が発生することを確認しています。
https://teratail.com/questions/121986
既にgithubにはissueが起票されていますが、まだ解決していないようです。
https://github.com/Microsoft/vscode/issues/51308
最後に
本記事ではUbuntu 18.04にsnapを利用してVisual Studio Codeをインストールする方法を示しました。snapを利用することで、システムの影響を受けることなく、最新のVisual Studio Codeを利用することができます。日本語入力ができない問題については続報を把握し次第お伝えする予定です。
参考情報
- Visual Studio Code
- Snaps and snapcraft documentation
- snapcore/snapd
-
- Chromeのローディングの最適化、脆弱性報奨システム、ブラウザとマイクロカーネル
- 2018年5月21日 Ubuntu,ChromiumのサポートをSnapオンリーに変更へ