はじめに
Kubernetesを手元で動かしたい場合、どのように構築するのが良いでしょうか。
以下の手順の通り、Docker Desktopを使うと簡単にKubernetesクラスタを構築することができます。
https://docs.docker.com/desktop/features/kubernetes/
ただ大人の事情でDocker Desktopが使えない場合、他の手段で構築する必要があります。
そのため、本手順ではRancher Desktopとkindを使ってKubernetesクラスタをたてる手順を示します。
環境情報
Component | Version |
---|---|
PC | M1 MacBook Pro |
OS | macOS 15.2 |
Rancher Desktop | 1.17.0 |
docker | 27.4.1 |
kind | v0.26.0 |
kubectl-cli | v1.32.0 |
手順
インストール
brewでRancher Desktopをインストールします。
brew install rancher --cask
また、kindとkubectlとdockerもインストールします。
brew install docker kind kubectl
Rancher Desktopの起動と動作確認
Rancher Desktopがインストールできたら、アプリケーション一覧からRancher Desktopを選択し起動します。
起動後はdocker psを実行し、正常終了するか確認します。
docker ps
kindでKubernetesクラスタをたてる
dockerコマンドが叩けるようになったら、kindでKubernetesクラスタをたてていきます。
以下の通り、kindの設定ファイルをyamlで記述し、kind-sandbox.yamlという名前で保存します。
ちなみに、control plane1つ、worker node2つのsandboxという名前のKubernetesクラスタを作る設定ファイルです。
kind: Cluster
apiVersion: kind.x-k8s.io/v1alpha4
name: sandbox
nodes:
- role: control-plane
- role: worker
- role: worker
kind createコマンドを実行して、Kubernetesクラスタを起動します。
kind create cluster --config kind-sandbox.yaml
1,2分ほどで作成が終わるので、以下のコマンドを実行しsandboxが表示されるか確認します。
kind get clusters
最後に、kubectlコマンドを実行できるか確認します。
kubectl get nodes
最後に
本手順でRancher Desktopをkindを使ってKubernetesクラスタをたてることができるようになりました。
kindを使うとKubernetesクラスタの作成と廃棄が簡単にできるようになるので、いろいろと手元で実験してみたいときに役に立ちます。