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今は別分野のエンジニアだが、これからAI開発を学びたい
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機械学習スキルを身につけて、就職や転職に活かしたい
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AI系の会社に在籍している為、早急に基礎知識を身につける必要がある
こういった方を対象に、PythonでAI開発が学べるおすすめスクールのランキングを紹介していきます。
一般にプログラミングスクールといえば「RubyやJavascriptやhtml・cssといったWEB系の開発を学べる所」というイメージが先行しています。
実際、Pythonの本格的な学習環境が整っているスクールは少ないのが現状です。
さらに、
・転職市場で評価されるレベルの実力がつく
・利用者に親切な制度(返金対応など)がある
という条件を満たすスクールとなると、本当に限られてきます。
この記事では、実務で日々Pythonを使っている僕が、高コスパのスクールをランキング形式で紹介していきます。
【1位】Aidemy | 【2位】Tech Academy | 【3位】DIVE INTO CODE | |
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教材 | ◎ | ○ | ○ |
対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 |
料金 | ○ | ◎ | ◎ |
最短期間 | 3ヶ月 | 4週間 | 3ヶ月 |
返金保証 | 完全(8日間) | 一部可 | 未受講分 |
ちなみに以下のような基準で選ぶのもOKです(詳しくは後述します)。
・プロレベルのAIの知識を体得し、転職成功率を1%でも上げたい人 ⇒ アイデミー
・とにかく急いでAI開発を身につけたい人 ⇒ TechAcademy
・リーズナブルな価格でコスパよく学びたい人、学びながらエンジニア人脈を作りたい人 ⇒ DIVE INTO CODE
【1位】アイデミー(Aidemy)
おすすめランキング1位はアイデミーとしました。
アイデミーは他のスクールとは違い、Python関連のコース以外はそもそも設置されていません。
Python及びAI開発に完全特化しているスクールです。
アイデミーのグッドポイントは、以下のような感じです。
- 創業者の石川氏を始め東大関係者が運営に多数関わっている
- AIエンジニア転職成功事例多数
- 専属のデータサイエンティストがチューターを担当
- 法人コースは大手上場企業(旭化成、三井化学、ダイキンなど)が利用した実績がある
- 完全オンラインなので全国対応
- 誠実な運営をしている(返金対応あり)
一方でアイデミーのデメリットも挙げておきます。
- 教材のレベルが高いのでIT未経験者は本気で取り組む必要がある
- 値段はそれなりに高い**(ただし補助金あり)**
- 完全オンラインなので対面で直接メンターと話したい人には合わない
個人的には迷っている人にとりあえずオススメしたいのがアイデミーです。
アイデミーの主要なコース
- AIアプリ開発コース……スクレイピング(ネットからデータを自動取得する)や画像の人物の性別を自動識別する深層学習モデルの作成が出来るようになる
- 自然言語処理コース ……文章の極性分析(内容がネガティブかポジティブか判定する)や自動質問応答システムの作成が出来るようになる
- AIマーケティング コース ……時系列データの分析やLSTMモデルを用いた将来の売上予測が出来るようになる
※どのコースもPythonの基礎から学べます
これらを始めとした13種類の講座から、やりたいことに合わせて好きなものを選択できるのが強みです。
受講期間は、いずれの講座も
・3ヶ月プラン
・6ヶ月プラン
・9ヶ月プラン
の中から選択できます(延長可)。
ちなみに、個人的にAIアプリ開発コースはオススメです。
実際のビジネスの現場でも、工業製品の不良品検知などにディープラーニングを利用した画像処理モデルを使うことが良くあります。
かなり需要が高いスキルだと言えるでしょう。僕自身も以前同様の開発を担当していました(下記記事参照)。
またアイデミーでは成果物として受講者オリジナルのアプリケーション開発をサポートしているので、転職アピールにも非常に使いやすいです。
(転職成功者の個別のインタビューが公式サイトにも掲載されているので興味がある方はぜひ読んでみてください)
一方で、料金は3ヶ月プランで480,000円(税抜528,000円)なので、「とにかく安い講座で済ませたい」という人には向いていないかもしれません。
AIエンジニアの平均的な月収水準は500,000円程度です。
真剣に取り組んでプロのAIエンジニアになれば、アイデミーの受講料に投資した分はすぐに回収できますが、モチベーションが継続する自信が無い場合は少し慎重に検討すべきかもしれません。
【受講料についての補足】
国の教育訓練給付制度の認定講座に指定されているので 、最大で受講料の70%が助成されます。
無料のオンライン説明会も開催されているので、興味がある方は下記の公式サイトから参加してみるといいでしょう。
【2位】TechAcademy
おすすめランキング2位はTechAcademyとしました。
TechAcademyといえばweb系スクールのイメージが強いですが、Python関連のコースも充実しています。
TechAcademyのメリット
- Pythonコースでは、ビットコインの価格変動予測といった面白いカリキュラムがある
- 4週間プランなら社会人でも174,900円から受講できるので、かなりリーズナブル
- 現役のエンジニアにメンターについてもらえる
TechAcademyのデメリット
- 教材が難しい
- メンターに当たり外れがある
- それなりに自主性が必要
AIエンジニアを目指す場合は基本的に以下のコースを受講することになるでしょう。
TechAcademyのPython関連コース
- Pythonコース
- AIコース
- データサイエンスコース
※受講期間は4・8・12・16週間から選択
それぞれのコースの違いを簡単に説明しておきますね。
まず、Pythonコースは本当に基礎からのPythonプログラミングを学んでいくコースです。
事前に要求されるスキルは、基本的なPC操作程度なのでIT初心者に向いているコースです。
逆にデータサイエンスコースやAIコースは転職に活かせるレベルの本格的な統計・機械学習スキルを身につけていくコースです。
こちらは事前にある程度Pythonが書けることが望ましいです。
※データサイエンスコースとAIコースの違い
データサイエンス コース……数学・統計学・統計モデルの構築が学べる
AIコース……ディープラーニングが学べる
ちなみに、これらのコースはセットで受講することも可能です。
例えば「ディープランニングを学びたいけれど、Pythonは未経験」という人は
Pythonコース+AIコース
の組み合わせで受講すると良いかもしれません。
いずれのコースを選択した場合でも受講期間は最短4週間で、かなりのスピード感だといえます。
TechAcademyでの学習は
①メンターと一緒に計画を立てる
②面談
③課題制作
といった行程で進んでいきます。
分からないところがあった場合はチャットで適宜メンターに質問できますが、やはりある程度自分で学習を進めていける自主性が重要になってきます。
自分でコードをガリガリ書いてスピーディーに学んでいきたい人にオススメのスクールです。
【3位】DIVE INTO CODE
おすすめスクール第3位はDIVE INTO CODEとしました。
こちらもややWEB系のスクールというイメージが強いですが、質の高いデータサイエンス・機械学習のコースがあります。
DIVE INTO CODEのメリット
- 受講生同士の切磋琢磨が起こりやすい
- 料金が149,700円とかなりリーズナブル
- メンターが丁寧
- オンライン受講可能だが、オフライン校舎もある
DIVE INTO CODEのデメリット
- 校舎は渋谷のみ
- コミュニケーション能力がなかったり受け身だと少し厳しい
DIVE INTO CODEでは進捗報告会のようなものがあり、他の受講生がどの程度進んでいるのかが分かるようになっています。
優秀な人に食らいついていけるタイプの人にとっては、これがいい刺激になります。
同時に受講生同士やメンターとの情報交換を行う中で、生きた転職情報を仕入れることも可能です。
渋谷に校舎もあるので、近場の人は現地で受講生同士の交流を行う機会もあります。
DIVE INTO CODEはオンライン受講がメインです。
が、ラズパイなどの実機を使う作業など、明らかにオフラインで実施するメリットが大きい一部のワークは渋谷の教室で行うことが可能です。
このようにDIVE INTO CODEは受講生同士のコミュニティに大きな魅力があります。
これは裏を返せば、受け身なタイプの人は受けられる恩恵がやや減ってしまうということでもあります。
とはいえ、
・受講料を極力節約したい
・仲間が欲しい
・せっかくなのでエンジニアの人脈を築きたい
といった思いを持つ人には一番オススメできるスクールではあります。
まとめ
さて今回は、Pythonで機械学習を学びたい人向けのオススメのプログラミングスクールを紹介してきました。
中でも、本格的なAIエンジニアを目指すならアイデミーは一押しです。
僕自身も教材を見たことがありますが、初心者がまず始めに取り組むものとして非常に質が高かったの覚えています。
また、運営側と受講生それぞれのレベルが高いので、もしエンジニアの人脈を築ければ、それが大きな財産になっていきます。
レベルが高い分それなりの値段感にはなりますが、本気の人はまず無料説明会に参加してみるといいでしょう。