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AWS ソリューションアーキテクト(SAA-C03)の振り返り

Last updated at Posted at 2023-02-07

2023年2月に、AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA-C03)に合格した。

何のために資格を取るの?と思っている方や、これから受ける方の参考になれば幸いである。

フロントエンドでもAWSの知識は必要?

私は普段Web制作やWebアプリケーションのフロントエンドを担当している。

AWSはサーバーサイドやインフラ系の人の知識と思われがちだが、直近の案件ではGit環境がgithubではなくAWS CodeCommitだったり、デプロイ環境がAWSだったりとその存在を意識せざるを得ない環境になってきている。

社内でも勉強会が開かれ、個人的にも1年も無料枠を使ってWordpressを立ち上げたりしたが、1年を超えて意外とお金がかかることに気づいて慌ててEC2を停止したりしていた。

またDjango(フルスタックフレームワーク)のチュートリアルをすすめていたところAWSへのデプロイの方法が説明されているなどのきっかけがあり、ちゃんと知っておきたい、と思うようになった。

資格をとらなくても実践で身に付くのでは?とも考えたが、どれが無料枠でどれが課金なのかわからないまま進めるのは怖かった。そこで役立ったのがAWS資格であった。

はじめはクラウドプラクティショナーの勉強

数あるAWSの資格の中で初級レベルにあたるのが、「クラウドプラクティショナー」である。

本を買って読み進め、問題を解いていった。

Twitterで、「試験を受けます」と発信したところ、著書の山下さんのアカウントから「いいね」を受け、頑張らねば…と思った。体系的にわかりやすく書かれており、おすすめです。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー

次に手をつけたのが公式の動画。

AWS Cloud Practitioner Essentials (Japanese) (Na) 日本語実写版

クラウドプラクティショナーはAWS全般の知識を学ぶことができるため、非エンジニアにも勧められている。そのためか、現実世界の「コーヒーショップ」を例にフロントエンド、バックエンドの処理を説明してくれたりしていて、イメージがしやすい内容だった。

また、セキュリティグループとネットワークACLがどう制御しているか、というイメージしにくいところを説明するアニメーションがあるなど、工夫がなされていた。

試験当日、ピアソンVUE不調で延期→初級をスキップして中級に挑戦

概念を理解するとクラウドプラクティショナー自体の取得は容易だな、と感じるようになった。

絶対受かるだろうな、と思ったのでわざわざ資格を受ける必要があるのか?という疑問はありつつも、ピアソンVUEで自宅受験を予約。

ところが、試験開始前の「同意する」をチェックする画面でフリーズしてしまい、アメリカの番号(多分ピアソンVUEの方)からスマホに電話が。

指示通り、PCを再起動してもう一度テストを再開するも、画面には「あなたは所定の時間(5分)以内に同意する、をクリックしなかったので受験することはできません」と表示された。困惑していると、またアメリカの番号から電話が。

状況を説明すると、返事は「本日は受けることができません」とのことだった。

数時間後、同じ試験を受けることができるバウチャーがメールで送られてきた。

ここで「これは思し召し」と思い、初級は飛ばし、次に目指していた中級資格のソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA-C03)を受けることを決意した。

(1つ合格すると次の資格は半額のバウチャーがもらえるため差額は4000円程度。余裕のある人はクラウドプラクティショナーも受けると良いと思う)

ソリューションアーキテクトアソシエイトの勉強方法

ソリューションアーキテクトアソシエイトは「AWSを使って安全で堅牢なアプリケーションの設計およびデプロイできる知識をもっているか」を証明する資格で、AWSの中では中級に位置する。

2022年8月末に試験が改定され、C-03となった。

私はあまり深く考えず、CLSの時に使ったシリーズのC-02の参考書を買ってしまっており、変更点がわからず混乱しそうだったので、結局は1回読んだだけで終わった。また、AWS skill-builderの公式問題集も解いた。

そして、一番勉強に役立ったのが、
ping-t

なんと無料で500問以上の問題を解くことができ、解説も豊富。

試験の8日前から、問題を解きながら理解を深めていった。

試験当日

ping-t上で、全てを「コンボ」(2回正解する)をすることは叶わず、レベル17あたりで本番を迎えることとなった。

感覚としては80%は理解したな、という感じ。残り20%はうろ覚え…。

とはいえ寝不足ではいけないと思い、コタツで粘りながらも布団で6時間ぐらいは寝た。

受かるかどうか不安な状態からか「もしや、またピアソンVUEをつけたらPCが動かなくなるのでは?」という妄想が湧いてきた。「そうなってくれた方がありがたい…。そしたら延期して、自宅ではなく試験会場で受けよう」などと考えていた。

当日、自宅受験のため部屋の写真をとり、ピアソンVUEがつながると、チャットで音声が聞こえてくるが、「ホワンホワン…ですが、ホワンとなってホワン…ですがよろしいホワン…」と、相手が何を言っているのかわからなかった。

テキストで送られてきた内容によると、ピアソンVUE側で画面が確認できないので、PCを再起動してくれ、とのこと。

「やっぱりまた延期か」と思いながら再起動すると、今度はOKだったそうだ。

予想が外れ、試験をすることになってしまった。

クリックの反応が遅いので注意

試験は130分。10時にチェックインして終わったのが13時すぎだった。

ピアソンVUEの試験では、PCの動作が重くなるので、選択肢や「次へ」をクリックしたあと、3秒ぐらいPCが止まる。

65問中、20問までいくのに30分かかっているのを見て、「やばい、間に合うか…?」と少し焦りながらも冷静に問題を解いていった。

ひっかけのようなものはなく、サービスの特徴やアーキテクチャをしっかり覚えていれば解ける問題が多いように感じた。

全部解き終わったのは残り10分の時だった。「あとで見直す」を押した問題を確認していると時間切れとなった。

噂では、アンケートを押したらいきなり「合格です」と表示される、と聞いていたのでドキドキして待っていると、「合否は5日以内にメールでご連絡します」という内容のものが表示された。

「際どい点数だから確認が必要なのかな…」と心配しながらネットで調べると、どうもC-03からは結果が即時出る方式ではなくなったらしい。

夜20時過ぎ。「おめでとう!」と書かれたメールが届いた。

受けた感想

1ヶ月でクラウドプラクティショナーとソリューションアーキテクトアソシエイトの勉強を進めた。ゆるゆると開始し、最後の1週間は1日6時間ほど集中して勉強していた。

AWSはあらゆるサービスの裏側で活躍している、ということがわかった。
S3やCloudFront、EC2など、名前を聞いただけで何をしてくれるものなのか分かるのは便利だ。
セキュリティについてもユーザー側で意識することを知ることで、フロントエンドでの立ち居振る舞いも変わってくる。
何より、これからできること、提案できることの可能性が大きく広がったように思う。
個人的にリスキリングしているデータサイエンスや、本業のフロントエンド、今後強化したいデータベース分野など、あらゆる点で、サーバー側の知識があれば実装の範囲は急速に広まる。

資格から入る形でも十分に力がつく内容だと思う。

これから受けようと検討している方のお役に立てれば幸いだ。

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