はじめに
「資格試験の勉強」は「仕事」とは切り離して考えがち。
「資格とったからって仕事できるようになるわけではないし」
「資格持ってなくても、テストできるもん」とかいう声をたまにききます。
まあ、そうです。
でも、
試験のために勉強したことが仕事に活かせることもたくさんあるし、
仕事でやったことが資格合格・スキルアップにつながっていく。
ということをJSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)
Advanced Level テストマネージャ試験を受けてみて改めて思ったので、
アドベントカレンダーに書くことにしました。
※JSTQBとは・・・日本におけるソフトウェアテスト技術者資格認定、詳細はこちら
2018年10月:JSTQB AL TM(テストマネージャ)試験に合格
同僚にはサクッと受かったような顔をしていたけど、
実は、この試験を受けるのは4度目
JSTQB 受験歴
- 2014年まで:SIerで10年位、基本設計から総合テストまでといった案件をいくつか経験
- 2014年10月:JSTQB FL合格
- 2014年11月:第三者検証会社に転職
- 2015年08月:JSTQB AL TM 1回目受験 不合格
- 2016年08月:JSTQB AL TM 2回目受験 不合格
- 2017年08月:JSTQB AL TM 3回目受験 不合格
- 2018年08月:JSTQB AL TM 4回目受験 合格
1回目受験直後の感想
「おもしろい問題だったな、合格してたらもう受けられないのか。。。ちょっと残念」
→天の声 「あと3回受けられますよ」
なんで合格できたのか?
勉強方法は1回目からほとんど変えてない、
(シラバスとシラバス掲載の参考書籍読んだり、模擬問題サイトの解説読んだり)
そして、試験対策のための勉強時間は受験回ごとに減っている
でも、受験回ごとに自信を持って解ける問題は増えていた。
ということは、
「仕事(関係)でやってきたこと」
が、ちょっとずつテストマネージャのスキルアップにつながっているのでは?
と思い、第三者検証会社に転職してきてから、この4年間を振り返ってみることにした。
この4年間をTMのシラバスとともに振り返り
◎:仕事で検討・実施
〇:仕事以外で勉強(勉強会、書籍)
△:JSTQB資格対策で勉強
×:あんまり考えていない or なんとなくまわりと同じようなやり方をする
というかんじで、シラバスの章ごとにだいたいのマッピングをしてみました。
※ISTQBテスト技術者資格制度 AL シラバス 日本語版 TM Version2012.J03
2014年:ツールとか自動化はやってたけど、テストについて特別に考えていない頃
2015年:入社直後、テスト設計からテスト実行、案件管理をがんばる
2016年:テストプロセス改善技術を知って社内や社外の人と研究会で勉強し始める
業界標準を適用しなくてはならないプロセス重視の案件にアサインされ、
テストの成果物やレビューについても今までよりちゃんと考える必要が出てくる
2017年:個別テスト計画、マスターテスト計画などテスト設計より前の工程のアサインも増える
所属している会社はお客様の製品・システムのテストをする会社なので、
その時の、お客様の要望や、社内の体制、タイミングなどで
次にどんな案件の担当になるかはわかりません。
それでも、やっていることが少しずつ増えてきたのは
テストマネージャに必要なことを知ったことで、
チャレンジする領域をひろげていけたことがよかったのかなと思っています。
まとめ
資格試験のために勉強したことが仕事の現場で役に立つ
自分の引き出しが増えることにより、
何か問題が起きたとき、今よりよくしたいとき「あれが使えるのでは?」のヒントになる。
テストプロセスの改善技術を知って勉強したことによって
テストの現場では何が必要なのか、全体を意識して考えられるようになりました。
(まだまだだけど)
仕事でやったことが資格合格・スキルアップにつながる
仕事でやったことは、少しずつ自分の力になっていく。
ただ、毎日の作業に追われていると、
今自分が何ができていて、どんなことが必要なのかわからなくなることがあります。
そんなとき、体系的に必要な知識を確認するためにも
資格試験の勉強をしてみることは有効だと思いました。
おまけ
合格だけが目的ではないけど、試験に合格することはやっぱりうれしい。
次は、JSTQB AL TA(テストアナリスト)目指します。