はじめに
これは、自分のチームでクラウドを対応することになった自身の経験をもとにしています。
最終的にクラウドアーキテクトチームを組織するまでの試行錯誤を共有できればと思います
自分のチーム/組織でクラウドを対応することになったリーダー、管理職の方々への参考に!
なお、本投稿ではIaaSクラウドを基本とし、AWSを前提にしています。
クラウドを対応することになったリーダー/管理職へ
マネジメント側の情報は意外に少ない
技術習得のための書籍や学習サイトは沢山ありますが、チームや組織を管理するリーダーや管理職向けのクラウド情報は多くはないと思います。ただ、これはクラウドに限らず他の技術領域でも同様ですね。正解のない管理業務の辛いところではないです。
一方、これまでのサーバやネットワーク技術・開発手法については、これまでの積み重ねがあるため既にやり方が整備されていたり、管理手法踏襲できたりするのも事実ではないかと思います。歴史を刻み始めたとはいえ、クラウドについてはこれから始めるという組織もまだあるのではないでしょうか。
準備を進めよう
管理職としてクラウド対応を行うことになった私自身を振り返っての準備ToDoです。
対象クラウドを決める
チーム/組織で対応するクラウドサービスが指定される場合は当然それに従います。
もし定められたものがなく、クラウドをやる、ということならば、まずはどのクラウドに対応するのか決めます。
AWS、Azure、Google…とりあえず有名どころをいくつか手を出してみる、というのは絶対にお勧めしません!
どのクラウドでも選択できる状態なのであれば、まずはAWSから始めることをお勧めします。
なぜあれもこれも手を出さないこと、なぜAWSから始めるのかは別の回で説明したいと思います。
私自身の反省からも…
最初からいろいろ手を出さない、どれでもよいならまずはAWS
時間の確保
クラウドは簡単に扱えますが、理解するのは本当に難しい…
「仕事で求められる品質」でクラウドを扱うためのノウハウが意外と組織の内外に少ないことに気が付くのではないかと思います。
(そのため、皆さんがクラウドを対応することになったのだと思いますが)
クラウドの技術習得には学習時間の確保が必要です。最初は一か月あたりの勤務時間の30%以上の時間を学習に割く必要があると思います。
最初は学習時間を確保する
金の確保
クラウド学習にかかる時間は、ほとんどの組織にとってコストに直結するはず。
また、実際にクラウドを使って学習することが重要ですが、そのクラウド環境のコストも必要になります。
クラウドのメリットはオートスケールや従量課金であると様々な場面で語られます。しかし、オートスケール=コストもオートスケールしメンバーが使っただけ請求が回ってくるクラウドは、予算確保を行うリーダー/管理職にはそのメリットは一味違った見え方がするのではないでしょうか…
なお、AWSでは無料利用枠が用意されています。これを計画的かつ効率的に活用することをお勧めします。
スケジュールを立てる
チーム/組織である以上、活動スケジュールを決めると思います。
その際、クラウド関連のイベントや勉強会、セミナーのスケジュールの取り込みはメンバーの育成やモチベーションの面で効果的です。
AWSでもイベントスケジュールが公開されていますので、是非参考にしてみてください。
大規模イベントとして、日本国内ではAWS Summit Tokyo
(下記はAWS Summit Tokyo2023)
また、費用面やスケジュール面の入念な調整は必要になるものの、AWS re:Inventなどは学習だけでなくモチベーションの面からも参加を考えたいイベントです。(下記はAWS re:invent2022)
最後に
クラウドの技術情報はQiitaをはじめネット上にとても高品質な情報が揃っています。一方で、マネジメント側の情報が少ないと思っていました。自分の経験を踏まえたクラウドを対応することになったリーダー/管理職に向けた投稿をしてみようと思いました。
これから、今回投稿した内容を少し具体化した内容で投稿をしていきたいと思います。