はじめに
今回は現場での備忘録です。
現場では SAP(エスエーピー)を使用して移行作業を行っているため、今回はSAPを使っていて
特に役に立ったなというテーブルや、トランザクションコードなどをまとめていきます。
SAPとは
財務会計、人事、製造など企業の多様なデータを1つのシステムで管理をすることができるビジネスソフトウェアです。
現在 「SAP S/4 HANA」 という後続製品ができ、既存の 「SAP ERP」 がサービスを終了することからデータの移行作業などが多くの企業で行われています。
トランザクションコード(Tr-cd)
Tr-cdとは 「プログラムを呼び出すためのコード」です。
テーブルを参照したり、作業用のプログラムを呼び出すために使っています。
主に使用するのは以下です。
〇基本作業
- SE16N:テーブル参照
- 移行元のデータや、移行先にデータが正しく登録されているか確認する際に使用
テーブル名については後半に記載 - SE38:プログラム起動
- 抽出プログラムなど、ABAP (SAP独自の言語) を使用し作成されたプログラムを呼び出す
- SM37:バックグラウンドジョブの確認
- プログラムをバックグラウンドで実行した際に実行状況を確認する際に使用
- CG3Y:ファイルのダウンロード
- サーバー上に存在するファイルをローカルに落とす
- AL11:ファイル確認
- SAPのサーバー上に作成されたファイルや格納されているディレクトリなどを確認する
テーブル
こちらはDB関連の話であればよく出てくるものです。
SAPでは各データに対して決まったテーブル名が存在します。
また、会社によってはオリジナルのテーブル名などがあります。
私がよく使用するテーブル名は以下です
〇使用テーブル
- PRPS:プロジェクトテーブル
-
WBSというプロジェクを細分化したテーブルです。
またプロジェクト単位で検索する場合はPROJを使用します - COBRB:決済規則テーブル
- 決済情報が関連しているデータの決済規則を確認するためのテーブル。
基本、対象番号という番号を抽出して検索をかけます。 - CSKS:原価センタテーブル
- 費用を計算するうえでのマスタデータ。お金がかかわってくるものには基本的に関連してくる大事なデータになっています。
- ANLA:資産テーブル
- 資産データの参照テーブルです。WBSに関連している資産番号情報などを調べる際に使用しています。
終わりに
以上が私のよく使用しているTr-cdやテーブル名です。
テーブルやTr-cdは実際多く存在しているため、今回記載しているのもの以外でもざっと10倍以上は存在します。
データの関連性など複雑で理解するのが大変ですが、つながりを知ることができると、できることや他データで活用できたりとても楽しいです!
参考
【SAP】テーブル一覧記事まとめ
https://tokulog.org/blog/table_list/